今年も朝日連峰夏山開きの日になりました。
今年、ここから一緒の登るのはちょっとにぎやかに一緒の山岳会の先輩、地元の役場の方、地元紙の記者さんとその付き添いの方、ぼくの同級生夫妻(三毛猫山のリチャード氏とその奥様)となりました。おなじルートからは小屋番さんの奥様と息子さん、おとなりの山岳会のみなさんも。

ルートなどは、2011年6月19日「朝日連峰鳥原山へ 2011朝日連峰夏山開き1」にて。

出発は朝7時くらい。すこし小雨になったり雨があがったりやっぱり降ったり。
山の草とか花とか虫とか-出発

このルートは、今年の雪ですこし傷んだ箇所がいくつかあって、この橋もなかほどから折れてしまっていました。小屋番さんから、道の手直しの必要なところを記録しておいてくれ、といわれていたので、ちょうどわたっているところだとわかりやすいと撮ったところ、この直後に足を滑らせて川にじゃぼんとしりもちを。
山の草とか花とか虫とか-橋
同級生のおふたりは、これから山を登ったりしたいな、というところで、ちょっと高めの山は今回がはじめて。
ここは橋も高くないし、それほど危険もないと思って横にはつきませんでしたが、さっそく山の洗礼を受けたようでした。(そのあとには足場の不安定なところなどは、川に入って手を差し出して、さあさ、お姫様、王子様、というように橋をわたってもらいました。浅いからじゃぶじゃぶいけば安全なのですけれどもね)

道はこのように、しっとりと湿り気のある空気感がありました。
山の草とか花とか虫とか-道

ここの道は沢沿いに進んで、沢のおしまいにちょっと急な登りがあります。
その途中、リチャード氏(海外出身ではありません)が、「泡だ!泡がある!」というので見てみると、シラカンバの木の下にだけ泡が。
山の草とか花とか虫とか-シラカバの下のあわ
帰ってから調べてみると、シラカンバにもサポニン(エゴノキなどで石鹸のようになる成分)が入っているらしく、それのせい?と思いましたが、まだよくわかりません。

急なところを過ぎると、畑場峰へと続く尾根のうえに立派なブナ。
山の草とか花とか虫とか-ブナ峠コースブナ

古寺鉱泉からの道との出合には8時30分ごろとなりました。
あららまあ、これまた壊れております。(昨年はななめになっていました)
ここで、このルートの中間くらいの場所になりました。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉から鳥原へ分岐

道を行くと、足元にはいろいろな花が咲いておりました。
これはツバメオモト。花の時期も葉の美しいのとちいさな白い花が素敵ですが、実がなるとこれまた目の覚めるような真っ青な色合いで目をひきます。
山の草とか花とか虫とか-ツバメオモト

だんだんと標高があがってくると、まわりの木々は季節を逆戻りしていくようです。
これはオオカメノキの花のつぼみの様子。ばんざいしたような冬芽のあたまの部分が花芽だったのですね。
山の草とか花とか虫とか-オオカメノキの花芽

鳥原山のほうにもまだ雪が残っているところがありました。
山の草とか花とか虫とか-雪

その近くで撮ったミズバショウは、ちょうど見ごろの花の様子で、このように春の早くの花を見ることができるのも雪のおかげさまです。
山の草とか花とか虫とか-ミズバショウ

道を行き、鳥原の小屋が近くなるとそこには鳥原湿原があります。山の上に来るほど、だんだんと雨へ。
山の草とか花とか虫とか-鳥原湿原

湿原のあたりでは、ミツガシワが花を開き始めておりました。
モリアオガエルのたまごにミズバショウ、またここでもアズマヒキガエルの亡くなったものたち。ワタスゲも雨に濡れていたのを撮りましたが、雨の中で急ぎ気味に撮ったので、手ブレしているのに気がつかず使い物になりませんでした。
山の草とか花とか虫とか-ミツガシワ

小屋には10時ごろに到着。山の案内地図などに載っている標準タイムとおなじくらいになりました。うちのパーティは、山岳会のメンバー以外はあまり山に行かないひとが多かった割合にみなさんがんばって登りました。

小屋のなかですこし休憩して、山開きの神事に。
山開きの会場には、初めて会う方、一年ぶりに会う方、いつも会う方とおりました。
(ハチマキさんとも再会しました。おつかれさまでした。)
山の草とか花とか虫とか-山開き神事

このあと、みんなで朝日山岳歌を歌い、山開きに参列した記念のバッジが配られました。
今年の色はパステル調の青みがかったグレー(微妙な色合い)。
全部で何色あるのかな?

山開きは毎年この時期に、おなじように続けられていて、それだから変化しているのがわかるということもあるのだと昨年よりもすこしだけ遅い山の夏の様子を見て思ったのでした。

このあと、お昼ごはんをみんなで食べ、鳥原山の山頂へ向かいました。
さくらんぼの季節になりました。
山形の名産だけあって、たくさんの方が育てているので、出荷できない割れてしまったようなものを毎年いただきます。割れてしまってもすぐに食べるのには美味しいだけなのですが、日数が経つとはやくよろしくなくなるので出荷できません。あまりたくさん食べるとおなかがゆるくなります(食べすぎ)。
山の草とか花とか虫とか-さくらんぼ

さて、うちの畑にはネギがあります。
これはひいじいさまが植えかえたりしているのを記憶しているので、ずっと以前からうちの畑に毎年作ってきたもので、なんの不思議もなかったのですが、ちょっと珍しいようなので、紹介したいと思います。

ネギの先っちょには、ネギの花がつきますが、これはそのネギ坊主の部分からさらにネギが育っていきます。このちいさなネギを植えかえると、またそこからネギの新しい株になっていくのでした。そして、そのちいさなネギの先には、またネギ坊主が・・・。無限に続いていくようです。
山の草とか花とか虫とか-ヤグラネギ

う~ん。言われてみれば、たしかに八百屋さんなどで売っているものは、先っちょはとがっていてちいさなネギはありません・・・。
山の草とか花とか虫とか-ヤグラネギ横から
ぼくはネギとはこういうものだと思っていたから、聞かれてもどういうことだかわかりません・・・。
調べてみると、これはヤグラネギとか、サンガイネギとか言われている品種のようです。
ネギ、ネギと書いているとネギってなんだっけ?という感じになってきますね。

さて、ネギが登場したので、野のネギの仲間も一緒に登場していただきたいと思います。

道端に咲いたのはアサツキの花でした。
山の草とか花とか虫とか-アサツキの花

ちいさな花が集まってネギ坊主と似たような咲き方をしております。
山の草とか花とか虫とか-アサツキの花横から

もう少し育ったのではこんなふうにひとつの花が短い茎の先に咲いておりました。
花びらにはちょっと色合いの濃いラインが入っていてなかなかおしゃれです。
山の草とか花とか虫とか-アサツキの花アップ

アサツキの食べごろなのは、雪解けからすぐのころでした。
これは4月の中旬の様子。後ろに雪が見えていますが、雪が消えるとすぐに、まだ黄緑色の芽を出します。
山の草とか花とか虫とか-春のアサツキ

写真の中央から右にかけて、先っちょのまるっこいのがアサツキ、左の先っちょのちょっととがった薄いのはスズメノカタビラのちいさいのです。
山の草とか花とか虫とか-春のアサツキ2
地面から顔を出したか出さないかのうちに掘って、さらっとゆでて酢味噌和えなどにすると、春の味覚です。雪解けのころには、無性にアサツキが食べたくなります。

アサツキの花のつぼみのころはこんなふうでした。
小さな花がぎゅっとつぼみの皮のなかにおさまっています。
山の草とか花とか虫とか-アサツキのつぼみ

野にあるネギのようなもののもうひとつは、ノビルでした。
ノビルとアサツキは、ユリ科のネギ属(ネギ属という属があるのですね・・・。)でやはりネギの親戚のようです。
こちらのつぼみはこんな感じでした。ちっこいたまねぎのようです。
山の草とか花とか虫とか-ノビルのつぼみ

もうすこし育ったものでは、ひとつひとつのつぼみが顔を出して、この玉のようなのから茎が伸び、アサツキよりはまばらに似たような花をつけます。これがまた、なんでもないようでよく見るとなかなか美しい花なのです。
そして、このつぼみのなかに、ちいさなむかごになるもの、花になるものが混じっているようなのでした。花が咲いてもタネはなかなかできずに、ちいさな玉のようなむかごが散らばって増えていくのだそうです(最初のネギと似ておりますね)。ぼくにはまだどれがむかごになって、どれが花が咲くのだかわかりません。
山の草とか花とか虫とか-ノビルつぼみ2

うちの近くのノビルたちは、このように草むらのなかにあって、春先には緑色のひものような葉をひょろひょろと伸ばしていました。
う~ん、これでは草の全体がどんなだかよく見えません。
山の草とか花とか虫とか-ノビルIN草むら

なので、うしろがコンクリで趣きに欠きますが、こんなところに生えているものを撮りました。全体はこんな感じになっております。
山の草とか花とか虫とか-ノビル全草
このように花のつく茎がたいへんのびるから、ノビルと・・・(ウソです)。

ノビルは感じでは野蒜、で、蒜はネギの仲間などの昔の名前だそうです。
野にある蒜の仲間なので野蒜なのでしょうね。
ネギたちの香りを思い出していたらなんだかおなかが減ってきました。

Plant×50

ネギ(やぐらねぎだそうな)、アサツキ、ノビル・・・3種×50=150円

6月1日から累計1,700円

2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
昨晩は、久々に晴れて星を見ることができました。
しかし、なんだか透明度はいまいち(たぶん水蒸気が多い)でした。
写真の左下は、町の灯りの届くところ。
右下はクルミの木の葉。
山の草とか花とか虫とか-20120615天の川
う~ん。もっと暗いような、街の明るいのないようなところで星を見たいものです。

星を撮るときには、数分間シャッターを開けておいて、その間はじっと待っていないといけなくなります。また、複数枚をあわせて一枚の写真にしたりする場合には、もっと長い時間かかることもあります。

その間には、ぼくは双眼鏡で星を見ているのが好きです。
これはビクセンというメーカーの双眼鏡です。このメーカーには、おなじようなスペックでもっと値段も品質も高いものもありますが、これはかなり安物の部類でした。たしか、5000円くらいだった記憶が・・・。
双眼鏡はたいへんおすすめの星を見る道具です。
星を見る=望遠鏡というイメージがあるのですが、望遠鏡の場合には、よっこらしょと機材をセットしないといけません。さて、今日は晴れているからちょっと星を眺めましょう、というようにはなかなかいかなくなります。
双眼鏡ならば、部屋のかたすみにでも置いておいて、すぐに使うことができます。
山の草とか花とか虫とか-双眼鏡

さて、双眼鏡ならばどういうものでも良いわけではありません。
双眼鏡には、たいていどこかに倍率と対物レンズ(上の写真では、右側の星に向けるほうのレンズ)の直径が書いてあります。この双眼鏡の場合には、7×50(7倍50mmということ)と書いてあります。
この50mmレンズの7倍というのが、星を見る双眼鏡には最適で、というのも、一つには7倍というのは手で持って見るには都合の良い倍率なのです。これ以上に倍率が高いと、手ぶれしてとても星を見ていられません。(このほかに、15倍の70mmという大きなものも持っているのですが、それは三脚などを使わないととても見られないもので、結局出番が少ないのです)
あと一つには、その明るさです。対物レンズの直径を倍率で割った数を「ひとみ径」などと呼ぶのですが、これがその双眼鏡の明るさを示します。50mmを7で割ると、約7になります。
この下の写真の、レンズの中の向こうの景色が見えている部分の大きさが、この「ひとみ径」で違ってきます。「ひとみ径」のちいさなもの(たとえば、対物レンズが30mmで10倍だと3)だとこの向こうの景色が見えている部分のおおきさが3mmほどになります。なお、この双眼鏡はあまりよろしくないものなので、ひとみの部分に内部のでっぱりが一部かかっていて丸くありません。高級なものだとこれがまんまるになります。
山の草とか花とか虫とか-双眼鏡うしろから
「ひとみ径」は、目の瞳の意味で、ヒトの場合だと、暗いところにいると瞳が大きくなってきますが、大きく開いても7mmなのだそうです。だから、どんな大きな望遠鏡を使っても、これ以上に明るく見ることが出来ません。(大きな望遠鏡だとより暗い星を光を集めて拡大してみることができますので、その点は望遠鏡のほうが便利です)
ついでに言うと、子どものころは7mmまでひとみが開きますが、大人になるとだんだんと開かなくなっていくのだそうです。子どものころに満天の星空を見たのは、大人になってからはもう見られなくなるのです。う~ん、淋しい。
ただし、7mmまで開くのは、ほんとに暗いところでのはなしなので、街のなかなどの周りの明るいところでは、そこまでしっかり開いてくれません。なので、10倍の50mmなどの双眼鏡も多くなっているようです。

書いていたら、ずいぶん長くなってきました。申し訳ない。

さて、次にもう一点。
それは、双眼鏡は視野が広いというところです。
望遠鏡を持っていて、星に向けて、ピントが合って、たしかに星を見ているのだけれど、どの星を見ているのかわからない、ということが多くあります。
これは、いて座のうち南斗六星と呼ばれる星のならびの一部です。
山の草とか花とか虫とか-南斗六星

ぼくの持っている双眼鏡では、この南斗六星のうち、ひしゃくの部分がすっぽりと見ることができます。(ぼくのは安ものなので、もっと広い範囲を見ることの出来るものもあります)
イメージとしては、こんな感じ。
山の草とか花とか虫とか-六星のひしゃく

これくらいの範囲が見えれば、星座の並びを追ってみたりすることができます。拡大してみるのでなく、星の並びを追いかけて見ることができるのも、双眼鏡のよいところですね。

この双眼鏡では、土星のわっかは見えないし、木星のしましまも見えませんが、木星の衛星たちや、アンドロメダ大星雲、月のでこぼこたち、天の川のなかの星のほんとうにすごく多いぞ!というのは見ることができます。
そして、驚きなのは、これを昼に鳥などを見るのに使うとなんとシャープなこと!
コンパクトな双眼鏡では、ちいさくするのに力を入れているので、これくらい大きいとずいぶん設計に余裕があるのだと思います。

望遠鏡ほどには高くないし、手軽で気のむいたときにすぐに見られるのは良いですね。
視野が広く、どこを見ているのかわかりやすいのも、子どもたちなどの星を見る入門には最適と思います。
山道具にはちょっと重いですが、これをザックに入れて山の小屋に行ったときもありました。
望遠鏡は背負っていくのはなかなかの仕事になりますが、これならちょっと重いけれどなんとかなります。そして、それで晴れた夜になろうものならそれは素敵な星の様子なのでした。

※「ひとみ径」など数字の出てくるところあたりは、間違いがあるかもしれませんが、とにかく手軽にたくさんの星が見られるのはたしかです。また、間違っても太陽やほかの人のおうちを見てはいけません。