さて、ロッキーチャックさんも山にばかり行っているわけにはいきません。
お仕事に行って、仕事をしたり、仕事をしているふりをしたりしないといけません。

そんなわけで、お昼ごはんを食べた後などに仕事場の近くのコンクリートのすきまのようなところも覗き込んだりしてどんな草があるのかな?と探したりしておりました。
建物と建物のすきまのこんなところにも、なにやら可憐に咲く花がありました。
山の草とか花とか虫とか-コンクリートとオランダフウロ

おお、これは愛しのゲンノショウコのしょうこさんと近い種類の花ですね。
しょうこさんはまだ花の時期にはなりませんが、これはもう咲いておりました。
これはオランダフウロのようです。名の通り、外国からいらっしゃった草です。
山の草とか花とか虫とか-オランダフウロ

花はゲンノショウコに似ているのですが、葉っぱはだいぶ違っていました。
山の草とか花とか虫とか-オランダフウロの葉
このオランダフウロもゲンノショウコもゼラニウム(属の名前がね)の仲間です。
どうもオランダフウロにもいくつか種類があるようなのですが、ぼくの持っている図鑑は、日本の草ばかり載っているのが多いので、外国からいらっしゃった草は調べようがありません。
市街地には外国からいらっしゃった草が多くありますね。

その近くの砂利のところには、ちいさな葉っぱでちいさな茂みを作っている草がありました。
葉っぱもちいさければ、花もさやもつるのひげもたいへんにちいさなカスマグサのようです。
山の草とか花とか虫とか-カスマグサの茂み

花の開いているものがあればよかったのですが、ほんとにちいさいので開いているのかどうなのかよくわからないほどです。
山の草とか花とか虫とか-カスマグサの花

マメの仲間なのでさやがつきます。さやもちいさいのですが、花に比べたらかなり大きくなります。これと似たスズメノエンドウは、このさやに毛がたくさん生えるそうです。
山の草とか花とか虫とか-カスマグサのさや

サヤはちいさいけれどカラスノエンドウとおなじようにさやのからをねじらせてはじけていました。
山の草とか花とか虫とか-カスマグサのサヤのはじけたの

さて、マメの仲間なので、マメも見てみたいなと熟してそろそろはじけそうなものを採って開いてみました。おお、マメは結構大きめ。1mm以上はあります。1.5mmくらい?
って、ちいさいですよね。やはりね。そういうように、大きいとかちいさいとか、そういう感覚がよくわからなくなってしまうほどにちいさいのでした。
山の草とか花とか虫とか-カスマグサ マメ

そのおとなりには、カラスノエンドウもありました。
こうして比べてみると、カラスノエンドウはほんとに大きいですね~。
山の草とか花とか虫とか-カスマグサとカラスノエンドウ

植物の観察会などに行くと、よく聞くネタなのですが、カスマグサはカラスノエンドウとスズメノエンドウの特徴が両方あるので、カラスの「カ」、スズメの「ス」、の間=マ。ということで、カスマグサ・・・。

今日は台風が朝に近くまで来ていたようなのですが、ぼくの住むところは四方を山に囲まれているためか、風は強く吹くことが少ないのです。今回はさくらんぼなどの最盛期でもあるので、心配しておりましたが、朝起きてみると、ほんとになにごともなくいつもの朝ですよ。という具合でした。お山のおかげさまです。(山のおかげで雪も降りすぎるほど降るのですが)
ただ、雲の行く方向や空気のにおいはいつもと違っていたりして、台風の来ているのを感じました。

夕方にはなんだか妖しげな雰囲気の夕暮れの空になりました。
山の草とか花とか虫とか-夕焼け1

雲の隙間から青空がちらりと見えたり、その手前にはたいへんなオレンジ色に照らされた柔らかそうな雲。低いところの雲は真っ黒でした。
山の草とか花とか虫とか-オレンジの雲

だんだんと苗の育つ田んぼに夕焼けが映えていました。(うちの田んぼではありません)
夕焼けの空に明るさを合わせると田んぼは暗くなるし、逆だと空が明るすぎるし、自分の目で見るようには撮られません。
山の草とか花とか虫とか-田んぼと夕焼け

田んぼは鏡のように夕焼けを映していました。
山の草とか花とか虫とか-夕焼けの映る田んぼ

Plant×50

オランダフウロ、カスマグサ・・・2種×50=100円

6月1日から累計2,300円

2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
さて、山開きが終わってクルマでおうちへ向かう途中に、道端に白い花をつけた木がありました。
ふむふむ、これがヤブデマリか。
近くから撮りたかったのだけれど崖のうえにあって、登れそうにありませんでした。
なので下からだけですみません。
山の草とか花とか虫とか-ヤブデマリ

花はしろい小さな花がまとまってついているのですが、内側の小さな花のまわりに大きな周辺花があります。これは先日のオオカメノキとぱっと見たときに似ておりますね。
山の草とか花とか虫とか-ヤブデマリの葉下から

ちょっと角度が違って比較しにくくってすみません。
こちらは先日に載せたオオカメノキの花です。
ええ、これじゃあわかりにくいですね。
$山の草とか花とか虫とか-オオカメノキの花

葉っぱをくらべてみると、なるほど、こちらは確かに亀のようだ!と腑に落ちるような気がしました。
$山の草とか花とか虫とか-オオカメノキの葉っぱ

また、おなじ時期に咲くこれらと近い種類のガマズミもありました。
これは葉の形や、毛の様子などからミヤマガマズミだろうと思いました。
こちらには小さな花のまわりの大きな花はありません。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマガマズミ

もひとつ白い木の花です。
こちらはガマズミの仲間からはちょっと離れてサクラの仲間です。
サクラなのですが、かなり印象が違いますね。
これはウワミズザクラという木の花で、ブラシのような花の付き方をしていました。
このサクラはたいへんに甘い香りがあって、そのためなのかちいさな虫たちがたくさんうろちょろしていました。
山の草とか花とか虫とか-ウワミズザクラ

ジョウカイボンみたいなもの、ハムシのちいさいの、毛のふさふさしたハチなどほんとにたくさん。
こんな小さい虫もおりました。これは、アザミウマの仲間?
山の草とか花とか虫とか-ウワミズザクラにちいさな虫

まだ夕暮れには時間があるものだからついつい道の途中でクルマを止めてもっといろいろ見てみたくなります。
道が崖の上を通るところではクルミの花を近くで見ることができました。
これはオニグルミの雌花です。赤く色づいためしべのもとのところのふくらみが受粉するとクルミに育っていきます。
山の草とか花とか虫とか-クルミの雌花

枝先に花がついているのですが、雌花の下には雄花がぶら下がっていました。
オニグルミは風媒花で花粉を風に乗せて運ぶのですが、雌花がうえでなかったら自分の花粉ばかりがふりかかることになります。なので、こんなふうに雄花は雌花のしたに下がっているのですね。
山の草とか花とか虫とか-クルミ雄花と雌花
風に花粉を乗せる木や草はいくつもありますが、どの花も飾り気というのがありません。
虫たちに来て欲しい花たちのさまざまな意匠をこらしたような花ともまた違ったものですね。

オニグルミの木は沢の近くにあるのが多いように思います。
そして、なんだか樹形や葉っぱがエキゾチックな雰囲気があるなあ、という気がしておりました。
山の草とか花とか虫とか-クルミの木
撮っていたらなんだか画面が曇っておりました・・・。
あらまあ、レンズの内側が曇っております。雨のなか、ずっと使っていたからさすがにね。
このままだとレンズがだめになると困るのでこの日はもう帰ることにしました。


※この日も登ったルートの登山口にあるおばさまの話の続き。
じいさまに聞いたところ(じいさまは趣味で、地元の歴史の研究会に所属していていろいろ調べています)、おばさまにまつわる話として、とある日に、ひとりの男と坊さまが山に登って行き、その奥様が登山口で待っている姿だとのことでした。
その後にだんなさんと坊さまは帰ってきたの?と思い聞いたのですが、今でもあのように待っているのだから帰らなかったのだろうね、ということでした。
この山の実話にまつわるものなのか、それともどこかの山のそういう話が一般化して、おばさまのあの姿をあちこちの山に入るところに祀るものになったのかはわかりませんでした。
とにかく、待つ人があるというのは無事に帰るぞ、という気持ちの裏づけになるような気はいたします。

Plant×50

ヤブデマリ、ミヤマガマズミ、ウワミズザクラ、オニグルミ・・・4種×50=200円

6月1日から累計2,200円

2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
山開きと昼食のあとに下山しましたが、その途中に鳥原山の山頂へ向かうことにしました。
鳥原湿原の近くは木道になっています。12時50分くらいの出発となりました。
山の草とか花とか虫とか-鳥原湿原

これまでここには何度も来ているのに、今まで気がつかなかった草がありました。
ユリの若いものか、チゴユリだろうとよく観察もしていなかったのですが、葉のよこからちろっとなにか見えました。周りを見てみるといくつもあるわ、あるわ。
山の草とか花とか虫とか-ヒメタケシマラン横から

下から覗き込んでみると、こんな花がついていました。
ふへ~、っとちょっと興奮してしまいました。
帰ってから調べたところ、タケシマランとヒメタケシマランというのがあり、今回のものは茎の途中でほとんどの株では分岐していなかったので、ヒメタケシマランのようです。(タケシマランのほうは、ほとんどが分岐すると書いてありました)
なるほど、チゴユリかなにかだろうと見過ごすくらいの大きさなので、ヒメのほうでよいのだろうなと思いました。(またここに行ったらよおく確認します)
山の草とか花とか虫とか-ヒメタケシマラン
何度も来てよく観察しているつもりでもまだまだ気がついていないものなんてしこたまあるのでしょうね。う~ん。これはやはり山に来た甲斐があるというものです。

小屋から山頂へはすこし登っていきます。
このあたりにもまだ雪がありました。
山の草とか花とか虫とか-山頂近くの雪

ここが山頂。鳥原山は山頂はあまり見晴らしがよくありません。
これまであまり山に登っていないリチャード氏に、三角点の石を見せたかったのです。
山の草とか花とか虫とか-山頂

そのあと、見晴らしのよいところに行きましたが、大朝日、小朝日岳方向はガスの向こうでした。ガスの向こうへ続くのは小朝日岳へ向かう鳥原山との鞍部の登山道。
古寺鉱泉から登って、鳥原山、小朝日岳、古寺山、古寺鉱泉へ戻る(あるいは逆に)のも日帰りに良いルートです。
山の草とか花とか虫とか-見晴台から小朝日

雨は続いておりました。
カメラがね、ちょっと濡れ始めていて、なるべく濡らしたくはないので撮影の枚数はあまり多くありません。それでも、撮っておきたいものもあります。
マイヅルソウは、ここのものはまだつぼみでしたが、あと数日で満開になるくらいでしょうか。
惜しみないくらいに群生する草ですね。
山の草とか花とか虫とか-マイヅルソウ

ちょうど見ごろですよ、という感じのショウジョウバカマもありました。
山の草とか花とか虫とか-ショウジョウバカマ

ミツバオウレンもたくさん、濃い密度で群生していました。
山の草とか花とか虫とか-ミツバオウレン群生

もうちょっとね、道の先も写るような角度から、花の位置なども考慮して写したかったな。
これじゃ、白いね、というくらいにしかわかりません。
山の草とか花とか虫とか-ミツバオウレンの道

このあとも雨は続いて、足元もすべりやすいので、写真はあまり撮っていませんでした。
カメラを入れるちいさなバッグには入れているのですが、そのバッグ自体がじっとり濡れております。しかし、このカメラ(オリンパスのE620というの)は、ぼくにこきつかわれておりますね。防水でもないのにこんなじとじと、または吹雪のなかで持ち歩かれてまだ壊れたりしません。

足を滑らしたりしながらも無事に沢の道のところまで下りました。
このころには雨はあがり時折、陽が射してきました。
山の草とか花とか虫とか-沢の道に戻る

陽が射して、森が明るくなるとエゾハルゼミたちの声が聞こえてきました。
これは抜け殻。エゾハルゼミは、山にタケノコの出る時期から梅雨明けごろまで鳴いているセミです。ブナのたくさんあるところではほんとにやかましいほどにたくさん鳴いています。
山の草とか花とか虫とか-エゾハルゼミの抜け殻

沢沿いの道。
山の草とか花とか虫とか-沢沿いの道

この沢(川?)は、この谷をあちこちに流れを変えた跡が残っています。
その跡はちいさな水溜りになり、水の好きな植物や、カエルやサンショウウオの住処になっていました。
登山口にそろそろ戻るところの水溜りには、クロサンショウウオのものらしきたまごがありました。クロサンショウウオは、水中の枝などにふさのようにたまごの入ったふくろを産み付けます。トウホクサンショウウオは、うちの田んぼの水路などにも産卵してちょっと流れのあるようなところが好みのようなのですが、クロサンショウウオは池やこういう止まった水のところに産卵してあるのを見かけます。
山の草とか花とか虫とか-クロサンショウウオのたまご

さてさて、下りは慎重に進み、登山口に戻ったのは16時30分ほどになりました。

今年も高い山にも花のたくさん咲く時期になりました。
ぼくにはまだ朝日連峰のなかですら通ったことの無いルートがあります。
また、組み合わせもあるし、季節によっても違う山のようになるので、おなじ山域でも毎回違った楽しみがあります。さてな~、次はいつ行こうかな。

Climb×100

鳥原山・・・1座×100=100円

Plant×50

ヒメタケシマラン、マイヅルソウ、ショウジョウバカマ、ミツバオウレン・・・4種×50=200円

6月1日から累計2,000円

2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円