古寺山を通ったのは10時45分。古寺山の山頂は見晴らしが良く、大朝日岳から続く朝日連峰がずっと見渡せます。
写真左は大朝日岳、右に中岳。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳と中岳

大朝日岳にも行って戻れる時間がありそうと思ったのですが、草などを見る時間も要るのでやめておきました。
今回は次の写真右の小朝日岳まで登り、そこから左へ続く尾根を歩きます。
山の草とか花とか虫とか-小朝日と鳥原への尾根

飯豊、朝日の連峰と言ったらやはりヒメサユリです。古寺山の少し先に咲いていました。
一月前に咲き始めていたので、今回は花の時期が終わってしまったかな、と思ったのですがちょうど咲いているものもありました。
初夏の朝もやのなかのヒメサユリも良いですが、夏の昼の陽射しのなかのヒメサユリも良いです。
山の草とか花とか虫とか-ヒメサユリ

道端にはちいさな湿地のようなところもあって、モウセンゴケが生えています。
葉にはねばねばする粘液があって、黒いちいさな虫がくっついていました。
山の草とか花とか虫とか-モウセンゴケ

そのまわりには地面がほんのり赤く見えるほどにモウセンゴケがたくさんありました。
山の草とか花とか虫とか-モウセンゴケたくさん

進んだなあ、と思ってもまだちょっとしか進んでおりません。
山の草とか花とか虫とか-ちょっと進んだ

道の脇にはニンジンの花の大きいようなのが咲いておりました。
セリの仲間の花は夏の山に咲きますね。大きいの、ちいさいのといくつも種類があってややこしいです。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマトウキ 花いくつも

葉を見ると皮革のような光沢があります。ミヤマトウキのようです。
以前にちょっとだけはじっこをつまんでにおいをかいだことがありますが、なんというか漢方薬のにおいがします。漢方薬に「トウキなんとか」と書いてあるものがありますよね。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマトウキ 葉

花を横から見てみると、茎の一部分から放射状に広がるように細い茎がたくさん出ていました。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマトウキ 花横から

その先にはまた花茎が分かれてちいさい白い花がついています。
おお、花火のよう!と思ったりするのですが、いや、花のように広がる火だから花火なのだろうと思いなおしました。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマトウキ 花おおきく

この道でいくつか見つけた明るい蛍光色のような黄緑色のハチ。
驚くほどに発色の良い黄緑色です。セマダラハバチの仲間のように見えるのですが、はっきりとわかりません。すごく特徴的なのだけれどもなあ。
山の草とか花とか虫とか-グリーンのハチ

日の当たる明るい道を行くと太陽に温められた暖かい空気にふわりと出会うことがあります。
空気はほんのり甘いイチゴのような香り。道端には明るい色のかわいい茂みが続いております。
山の草とか花とか虫とか-ノウゴウイチゴ 茂み

その中を覗いてみるとノウゴウイチゴがちいさなイチゴをつけていました。
イチゴのにおいがしたなら、もちろんイチゴがあります。
山の草とか花とか虫とか-ノウゴウイチゴ 実

遠くに雲海が広がり、足元の沢にはまだ雪が見えます。
山の草とか花とか虫とか-雲海 足元の沢には雪

小朝日を巻く道との分岐に着きました。ここから右に行くと小朝日山頂を通らずに大朝日岳へ向かいます。今回は、小朝日山頂から鳥原へ続く道を行くのでまっすぐ小朝日山頂を目指します。
山の草とか花とか虫とか-小朝日巻き道分岐

振り返って右の近く見える山が古寺山。左奥が障子ヶ岳です。この景色は高度感がちょっとあります。しかし進みませんね。(記事が)
山の草とか花とか虫とか-振り返る古寺山

小朝日岳へ歩き始めてすぐに、ぼくの足にチョウがとまりました。
このチョウはヤマキマダラヒカゲのようですね。汗を吸いにやってきたのでしょうか。暑くてしかたなくズボンのすそをひざまで上げていたらくつしたにとまりました。
山の草とか花とか虫とか-ヤマキマダラヒカゲと足
すねの毛、お見苦しくてもうしわけないです。
このあと、小朝日山頂へ到着しました。

Plant×50

ヒメサユリ、モウセンゴケ、ミヤマトウキ、ノウゴウイチゴ・・・4種×50=200円

蟲×50

ヤマキマダラヒカゲ・・・1種×50=50円

7月1日から累計3,000円

2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
一服清水を出発するころには9時40分近くになっていました。
まわりはだんだんと陽射しが照りつけるようになってきました。
道端に白くほわっと咲くのはカラマツソウのようです。丸っこい葉はオダマキと似ています。
山の草とか花とか虫とか-カラマツソウ

明るい道端にはシロバナニガナの群生が続きました。
山の草とか花とか虫とか-シロバナニガナ

とっとっとっと、山道を行き、ハナヌキの分岐近くを通過したのは9時45分ごろ。
そこから古寺山へすこし行ったところには水っぽいところがあり、そこには前から花を見たかったクワガタソウの仲間がおります。しっとりと濡れていて瑞々しい葉の雰囲気でした。
山の草とか花とか虫とか-ヤマクワガタ

これだけたくさんそろって生えているので花の満開のころにはなかなかのものだったろうと思うのですが、前回ここを通ったとき(6月23日)にはまだ咲いておらず、今回は花の後になりました。ほんの数株だけ花の残っているのもありましたが、開いてくれてはおりませんでした。
山の草とか花とか虫とか-ヤマクワガタ花

しかし、面白い形の実を見ることはできました。
二枚上の写真も、どれもこのような実をつけております。この形の実がもっとちいさく膨らんでいたならオオイヌノフグリのようですよね。これは茎の毛の様子などから、ヤマクワガタだろうかと思いました。
山の草とか花とか虫とか-ヤマクワガタ実

あまりじっくり花を見ていると先に進まないのです。
しかし、ちいさな丸っこい葉をつけたエゾノヨツバムグラもあったりして、これはやはり撮らないといけません。小さな手裏剣のような白い花は1~2mmほどでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-エゾノヨツバムグラ

葉っぱはずいぶんまるっこくてかわいいですね。街のなかなどに見られるヤエムグラなどはもっとごわごわした細い葉と茎なのですが、花と実はこれとそっくりです。街のなかの草むらで、ヤエムグラのちいさな花を見ているときなどに、通りがかりの人に見られると、「なんにもないところを見ている」というようなのがこれの仲間の花なのです。なんにもなくはありません、ヤエムグラの花が満開なのです。
実は先にちいさなカギのついた毛のある実です。
山の草とか花とか虫とか-エゾノヨツバムグラ実

すっきりと晴れて湿気が少なくなると嬉しいのは、虫たちが活発に動き出すところです。
雨だと木や草に隠れて過ごしていますから、姿が見られないのが多いのです。
これは前から見たかったカクムネベニボタルのようですよ。立派なくしのような、おおきなシカのような触覚は男の子です。
山の草とか花とか虫とか-カクムネベニボタル背中

おお!ちいさいけれどなんて立派な威厳を感じる触覚でしょうか。
背中の真紅の色合いも見事です。
山の草とか花とか虫とか-カクムネベニボタル
このベニボタルに似た虫はいくつもあって、アカハネムシのなかまは、この虫の背中のつぶつぶした感じがない背中で、コメツキムシの仲間のニホンベニコメツキというのは、コメツキムシ・・・、です。

また道を行くと、いくつものチョウたちが道案内のように、歩く先の足元から飛び立ち、そのちょっと先へとまり、というように飛んでおりました。
これはなにかにじっくりとまっていると思ったら、イタチかなにか、そういうにょろにょろしたけもののふんのようでした。
前ばねの目玉模様がはっきりと三つ並んでいて、ややや、クロヒカゲモドキか?と思ったのですが、そのほかの特徴などからクロヒカゲのように思いました。後ろばねの目玉模様のまわりの紫色の発色がなかなか粋です。
山の草とか花とか虫とか-クロヒカゲ
左にちょっと写っているのはベッコウバエのようでした。仲良くふんをなめております。

さて、次はなにがいるのかな、と歩いているうちに見晴らしが良くなってきました。
登り始めはガスのなかだったのですが、その上までやってきたのですね。
周りは雲海になっていました。
雲海に顔を出しているのは、左の台形の山は竜ヶ岳、なかほどにちょっとかすんで月山が見えます。
山の草とか花とか虫とか-雲海 月山と竜ヶ岳

竜ヶ岳のすこし左に目をやると、朝日連峰の支稜線、孤高の岩峰、障子ヶ岳が雲を従えておりました。
山の草とか花とか虫とか-雲海と障子ヶ岳

足元は花崗岩の風化したざりざりとした粒の大きめの砂のようになってきて、このような場所を好きなミヤマコウゾリナが咲いていました。いえ、ミヤマコウゾリナかどうか調べたかったのですが、今回もうっかり葉っぱをしっかり撮るのを忘れてしまいました。これと似たカンチコウゾリナというのがあって、どちらだか昨年からしっかりはっきりわからないままなのです。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマコウゾリナ

黄色い花には、夏の陽射しが似合うな、と思いつつ行き先に目をやるとそこは古寺山の山頂でした。10時45分に到着しました。
山の草とか花とか虫とか-古寺山山頂
ここからは見晴らしの良い尾根の道を行きます。
しかし、記事も進みませんね。

Plant×50

カラマツソウ、シロバナニガナ、ヤマクワガタ、エゾノヨツバムグラ、ミヤマコウゾリナ・・・5種×50=250円

蟲×50

カクムネベニボタル、クロヒカゲ・・・2種×50=100円

Climb×100

古寺山・・・1座×100=100円

7月1日から累計2,750円

2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
さて、今日は大朝日へ登るいつもと別の急なルート、中ツル尾根とついでに御影森山に行こうと昨晩に眠りにつきました。ちょっと時間のかかるルートなので朝の5時ころには登り始めたいものだなあ、という予定。
ところがまんまと寝坊して、目覚めたのは6時ごろになってからでした。
昨日に、「明日は山へ行くのだ」と時間を惜しんで午後はちょっとえいやあと草刈りを急いで疲れていたのでしょうか。気持ちよく眠りました。山登りよりも草刈りのほうが疲れます。

で、時間のかからないこちらの周回のルートに変更して登ることにしました。
いつもの古寺鉱泉で、いつものように挨拶をして出発です。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉

周回するのは、小朝日岳と鳥原山をめぐる道で、古寺鉱泉のある古寺川の流域をまわる道です。
山を歩いて、川のことを考えてみるのも一興。山があるから川があるのか、川があるから山があるのか。この道を通るのは何度目だか忘れましたが、昨年は通っていないはずです。
山の草とか花とか虫とか-古寺川周回

出発は朝8時ちょうどでした。
黒地に黄色のキスジホソマダラがお出迎えです。この虫は昼に花を巡ります。
山の草とか花とか虫とか-キスジホソマダラ

登山者カウンタがいつのまにか設置されていました。
そういえば、今年設置してみると聞いた記憶が・・・。太陽光発電で動くのですね。
山の草とか花とか虫とか-登山者カウンタ

家を出るときには曇っていて、ここでもまだ曇りというかガスがありたいへんに涼しい日です。
山の草とか花とか虫とか-ガスとブナの道

ショウジョウバカマは実の時期になっていて、
山の草とか花とか虫とか-ショウジョウバカマの花後

さやをのぞきこんでみると、う~ん。もうタネの飛んだあとでした。からっぽ。
でも、この状態もなかなか華があります。
山の草とか花とか虫とか-ショウジョウバカマのさや

ガスが晴れないものかなあ、今年はガスのかかった山行が多く、もやんとした風景も好きなのですが、すっきり見渡せる山も好き。
そんなことを考えていると、ちょっとふしぎな棒がたっていました。
山の草とか花とか虫とか-オニノヤガラ

ちょっと緑色がかったクリーム色のだるまさんがならんでいるようなつぼみです。
山の草とか花とか虫とか-オノニヤガラ花のアップ

根元を見るとこれは葉っぱがありません。
思い当たるのは、腐生ランのなにか、ということでした。地中の菌から栄養をもらって育つのだそうです。
山の草とか花とか虫とか-オニノヤガラ根元

ふへ~、ふへ~と眺めているととなりにもっと背の高いのがもう一本立っていました。
山の草とか花とか虫とか-もう一本あった
帰ってから調べてみると、オニノヤガラというのが一番近いようです。

さて、出発、と思ったら、ちょうど一服清水のところまで来ていました。草に夢中になってここまで来たのに気がつきませんでした。
ここで9時をちょっとすぎたところです。だんだんと夏の陽射しになってきました。晴れるのかな?
山の草とか花とか虫とか-一服清水

6月に道のかたづけに来た際にかたづけた倒木は、どなたかが輪切りにしてくれていてイスのようになっていました。(いずれにしてもうちの会のメンバーがしたのでしょうけれど)
山の草とか花とか虫とか-倒木の使い道

ちょっと座ってみたら、そういえばおなかが空いていたのだという気持ちになってきました。
おにぎりを食べていると、小屋番さんの息子さんが通りかかりました。背負子には大荷物でこの時間に下ってくるのだからたいしたものです。いろいろおはなしをして、下山していきました。

ふと木を見上げてみると、高いところをチョウが舞っております。
例えば、ミドリシジミの仲間などは、木の高いところを飛ぶのが好きでなかなか姿を見られません。しかし、シジミチョウのなかまにしてはずいぶん大きく見えます。
山の草とか花とか虫とか-樹冠を飛ぶチョウ
樹冠を舞うチョウ。こういうのを見ていると、子どものころに読んだ藤子・F・不二雄さんの「ユメカゲロウ」のはなしを思いだします。(もう一度読みたいのですが、どこかに行ってしまいました)

とあるおじさんが、ユメカゲロウと伝えられるふしぎなカゲロウを採取して標本にするのですが、標本はあとかたもなく消えてしまっていて、それを追いかけるはなしです。
おじさんの考えるには、ユメカゲロウは強い負の走行性(つまり光からすぐに逃げる)を持っていて夜行性のためなかなか目に触れないのと、死んだ後には自身を分解する酵素がはたらくために標本も分解してしまうということなのです。
そんなのいない、という男の子に事例として、シリアゲムシを見たことがあるかい?と聞いていたのが印象的でした。シリアゲムシは今の時期にはあちこちにいるのですが、チョウやカブトムシなど綺麗なもの、かっこいいものばかりが頭にあると目に入らないものです。
マンガとして楽しく読むばかりでしたが、なかなか深いテーマです。

高いところばかり飛んでいて、なかなか姿を見られないチョウ。ぜんぜん地面に降りないで一生過ごすものもあるかもしれません。ほかの虫たちでも、そういうのはもっといるかもしれないですね。

う~ん、なんだろうか、気になる、気になる。
カメラを構えたままこちらにやってきてはくれないものかと待っていましたが結局降りてきてくれませんでした。写っているのはひとつだけですが、ほんとはあと数匹舞っていたのです。
そんなことをしていると、休憩するつもりでなかったのに着いてから30分ほど経っていました。

Plant×50

ショウジョウバカマ、オニノヤガラ・・・2種×50=100円

蟲×50

キスジホソマダラ・・・1種×50=50円

7月1日から累計2,300円

2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円