小屋番さんがお盆のため下山して訪ねてきてくれました。
ひとつの用事に、デジカメのデータを保存してほしいというもので、パソコンを普段使わない方なので、時折ぼくがカードを預かってCDにするのです。
やはり普段から山にいるので山のいろいろの光景を撮っておられました。
どのようにも使ってよろしいとのことなので、せっかくだから少し紹介をしたいと思います。

これは小屋のまえの鐘です。
小屋番さんは昨年もこれと同じカットを撮っていましたから、お気に入りの光景なんですね。
山の草とか花とか虫とか-鐘

夕焼け、朝焼けの写真はやはり一日のうちでドラマティックな時間でしょうから多くありました。
山の草とか花とか虫とか-夕焼け

夕暮れの中のひとたち。ガスが少しかかっているのかな?
こうなると周囲は金色に染まりますね。
山の草とか花とか虫とか-夕暮れのひとたち

あるいは、別な日にはみんなでばんざいをしていたりして、やはり山は楽しいですよね。
どうして山に登るのかと言ったならば、やはりそれは楽しいからです。
山の草とか花とか虫とか-ばんざい

お、これは・・・。ぼくも実物を見たいです。未だにはっきりしたものにはお目にかかれておりません。
山の草とか花とか虫とか-ブロッケン

こちらは立っている尾根の影がガスに写っているところのようです。
山の草とか花とか虫とか-稜線の影

植物の写真などもあって、これはチシマギキョウでしょうか?
大きくしてみると花に毛がふわふわとありました。
山の草とか花とか虫とか-チシマギキョウ

こちらは、一月半ほど前に一緒に見たウズラバハクサンチドリです。花が咲いたんですね。
山の草とか花とか虫とか-ウズラバハクサンチドリ

右にはみ出すように月山、奥に鳥海、左に鐘。
山の草とか花とか虫とか-月山と鳥海山と鐘

左が鳥海山で遠くの山ですがはっきり見えておりますね。
右の手前が月山で、こうして並べてみると兄弟のように似ている山に思えました。
山の草とか花とか虫とか-月山と鳥海山

ある日には、鳥海山の手前に雲海から顔をだした障子ヶ岳とそれに連なる山なみが。
山の草とか花とか虫とか-鳥海

そしてやはり多いのは夕暮れの写真です。
夕方の陽射しはいつもドラマティックですね。
山の草とか花とか虫とか-雲に夕陽

山を歩くのは好きです。特に尾根を歩くのは好きで、それというのも見晴らしが良いものだから、とことこと歩いたのが、あそこからここまで来ましたというように見て取れるのが面白いです。冬に歩いてみると山の動物たちも尾根を歩くのが好きなような足跡がたくさんあるのですが、おなじ気持ちなのでしょうか。
最近思うのは、「山を登る」とか考えることなしに、ただそこにいるようにテントや小屋に泊まるでもなく、日が昇ってまた沈みましたと、目に入った景色のうち、「あ、あそこに行ってみよう」とすんなりただそこにいるように歩いてみたい。そんなことです。
昨日のアカソのはなしで思い出しました。そうそう、ちくちくしたトゲのある草を最上川沿いで撮っていたのでした。
時を遡ること半月ほど。
最上川の川原にはイラクサが生えていました。
葉のかたち、つき方などからこれはエゾイラクサのようです。
山の草とか花とか虫とか-エゾイラクサ

茎には毛、いやトゲが生えています。
これがですね、痛いのです。ちいさいトゲなのにたいへんに痛いです。
山の草とか花とか虫とか-エゾイラクサちくちく

どんなトゲだかもっと大きく見てみましょう・・・。
の前に、虫がとまっていました。これはスケバハゴロモの成虫ですね。
近づくと、とととっと茎の向こうへ隠れます。あまりに追いかけると目の前から消えるような速さで飛び立ちます。瞬間移動でしょうか?と思うほどです。セミの親戚のような虫で草の汁を吸っていたところだったのでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-スケバハゴロモ

さて、トゲです。
トゲは2段階のつくりになっていました。
先っちょのとがったほうは、なんとケイ素分が多く、ということはガラスのような鋭さ!?
トゲの横からなでるようにすると思った以上にもろくてすぐに折れてしまいます。
こんな弱いの刺さんないんじゃないの?と思うのですが、さわり具合でさくっと刺さるのでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-エゾイラクサ トゲ

しかし、それにしたって痛いですよね。ちいさなトゲなのに、刺さったあとでしくしくとしばらく痛みが残ります。
2段階になったトゲの根元のほう、ここにその秘密があるようです。
このふっくらした中には、痛みを感じさせる成分、毒というにはおおげさなような気もしますが、そういうのが入っているのだそうです。先っちょの鋭いのが刺さり、ここから痛い成分が出るのでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-トゲ拡大
このときにも拡大して撮るのに茎を指で持って撮ったのですが、指の皮の厚いところにも刺さりました。しくしくと痛い。
もうちょうっと山奥に生えるミヤマイラクサなどは、おなじようにトゲがあるのですが、山菜の「あいこ」として食べます。このエゾイラクサもおなじように食べられるそうです。
また、昨日のアカソと同じように秋には繊維をとることもできるそうですよ。

さて、ちくちくしたのをもう一度。
これも半月ほど前に撮ったものでした。昨年にもっとしっかり撮ったと思っていたのですが、どこに保存したのだかわからなくなりました。全体を載せたかったのだけれど。
山の草とか花とか虫とか-コウゾリナ

花のまわりにも毛があるのですが、これはあまりちくちくした記憶がありません。
山の草とか花とか虫とか-コウゾリナ花アップ

ちくちく、いえ、正確にはざらざらという感じでしょうか。
なでてみるとものすごく刺さって痛そうな感じがあるものの、刺さって痛かったような記憶は・・・どうだっけ?皮膚の柔らかなところをこすったらひりひりするかも知れませんけれど。
山の草とか花とか虫とか-コウゾリナトゲ

毛を拡大してみましょう。
うえの写真ではちょっと不満足で、後日に毛の先っちょを撮ってみました。
毛の先がとがっているのでなしにカギのようになっていました。
山の草とか花とか虫とか-コウゾリナトゲ拡大

コウゾリナとは、かみそり菜がなまったもの、顔そり菜がなまったもの、どちらかだということです。
でも、触った感じではカミソリのような毛というよりも、そろそろ剃ったほうが良いおじちゃんのあご、のほうの手触りです。

後ほど毛を撮りに行った際には花はもう綿毛になっていました。
山の草とか花とか虫とか-コウゾリナ綿毛
綿毛はたんぽぽなどよりももっとふわふわした感じに見えました。


Plant×50

エゾイラクサ、コウゾリナ・・・2種×50=100円

蟲×50

スケバハゴロモ・・・1種×50=50円


8月1日から累計950円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
昨日のホトトギスのある道ばたはこんな感じです。ここはうちの田んぼのすぐ上のところ。
山側はちょっと湿り気があり、林縁に生えるような草がいくつかあります。ホトトギスもどちらかというとそういう草ですね。
山の草とか花とか虫とか-昨日の帰り道

これは林縁でなくても生えていることのおおいアカネ。これはちいさいですが、うちの庭のものはもっとぼさぼさ茂っております。昔には染色に使ったそうです。茜色の空、のアカネ。染色には根っこをいろいろして使うので、葉っぱは赤くはありません。
山の草とか花とか虫とか-アカネ

これは・・・、これも林床というか、そういう半端な感じのところにありますね。ノギランです。これは大き目の株なのか、ぼさっと花をつけておりました。いや、花が終わったところでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-ノギラン

次々に載せるときりがないので、今日はアカソとそれにつく虫のはなしです。
山の草とか花とか虫とか-アカソのやぶ

アカソはイラクサの仲間で、沢沿いや川沿いに生えております。
葉はさきっちょが分かれて中心のひとつがすいっと伸びておりました。
これは川に潜る際に使う水中眼鏡の内側に葉をもんですりこむと曇り止めになります。茎が赤いからアカソなのでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-アカソ 葉

葉の付け根からは、ふわふわしたちいさなくりのイガのようなのがついた穂が出ていました。
山の草とか花とか虫とか-くりのイガみたい

こちらでは、ころころっとした感じのものの穂でした。
山の草とか花とか虫とか-花が咲いているのかな

ふわふわしたほうは、毛のようなものが出ていました。イネの仲間のめしべに似ておりますね。
こちらが雌花でしょうか。
山の草とか花とか虫とか-アカソ 雄花

こちらではおしべのような雰囲気のつぶつぶがありました。
山の草とか花とか虫とか-アカソ 雌花

これは、う~ん両方ありますね。根元が雄花のようで、先っちょは雌花のよう。
山の草とか花とか虫とか-雄花と雌花と両方ある

アカソは葉や茎で、ああ、アカソだなあ、というものなので花はあまり意識しないのですが、花はもちろん咲くのでしたね。
茎の繊維の強い草で、昔はこれの茎から繊維をとっていろいろのことに使ったそうです。

そのちかくにはアオソ、つまりカラムシが生えていて、これに「あおそ虫」がくっついていました。あおそ虫は、年によってはたいへんにたくさん発生します。今年は今の時期のこれくらい大きくなったのもいるほどなのにそれほど見かけないので少ない年なのかもしれません。通称は「あおそ虫」、これはフクラスズメの幼虫です。
山の草とか花とか虫とか-あおそ虫

この虫は苦手な方が多くて、それはほかの生き物が近づいたのを感じると、頭をぶんぶんと振ってこちらを驚かすのです。ちょうどよくススキの葉があったので、先っちょを近づけてみると、ぶんぶんと頭をふりました。
山の草とか花とか虫とか-あおそ虫2

ぶんぶん。
山の草とか花とか虫とか-あおそ虫3

ぼくの住む近くは、江戸時代かそのくらいの昔にはアオソの栽培が盛んなところで、そのころの名残であるのかあちこちにアオソが多く見られます。
また、今生きているじいさまたちも子どものころにアオソをひいて繊維をとって出荷した記憶があるくらいに最近まで栽培しておりました。

で、面白いなと思ったのは、この「あおそ虫」を、月山の近くで見た際のことです。
その時にはこの虫がたくさんアカソについて、草の茎だけ残るほどの発生でした。そして道端でお会いした方は「あかそ虫」と言っておりました。
どのくらいに定着してそう呼んでいるのだか、事例をしっかりと聞き取りしないとはっきりしませんが、すんなりとそう名前が出てくるのだからきっとなじみの名前なのだろうと思います。
産物としてあおそがあった様子とそうでないところと、名前に草と虫と人の暮らしの名残がありますね。

Plant×50

アカソ・・・1種×50=50円

蟲×50

あおそ虫(あかそ虫、フクラスズメの幼虫)・・・1種×50=50円


8月1日から累計950円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円