汗をかきつつ、でも雲の行く様子もちょっとあやしいなあと思いながら進みます。
タケシマランが赤い実をつけておりました。
今年の山開き「2012朝日連峰夏山開き2 雨の帰り道」で、ここらのものはヒメタケシマランのようだなあと思った花ですが、その後、茎はいくつも分岐したようで、これはタケシマランのようでした。続けて見てみないとわからないものですね。
そして、こんなふうに赤い実をつけたのを改めてみてみると、過去にもこんな実のついた様子は見たなあという記憶が蘇りました。これまで見てはいても認識ができなかったのだと思った次第です。
ですから、おなじ山にも何度も季節を違えて行ってみないと見えないものがあるのですね。
山の草とか花とか虫とか-タケシマランの実

ツバメオモトは真っ青な実をつけました。
オモトとは、万年青と書いて、葉の美しいのを長く見られるオモトに葉の似ているためというのが由来なのですが、花の終わった後も、実が目を引いて楽しませてくれました。
(オモトは常緑のようですが、ツバメオモトは夏だけの葉のようです。秋には枯れるのを確認したいですね)
山の草とか花とか虫とか-ツバメオモトの実

次には、これまたちいさな花です。いえ、ちいさな草です。
草全体がほんとうにちいさくて、この株では花の穂が2cmほどでした。
この日の2日前に大頭森山で見た「花と虫 久々の大頭森山2」のさらにちいさいミヤマタニタデです。葉はタニタデと似ておりますが、より短くまるっこいかたちでした。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマタニタデ 葉

花と実はさらにちいさくて、これは撮るのに失敗しましたね・・・。
ちいさくってピントが全体に合わせられませんでした。三脚を持っていってしっかり撮らないとだめみたいです。
植物を後で見てわかるように撮っておくには、花だけを大きく撮ってもいけなくて、葉や茎の様子もわかるように一枚くらいは撮っておかないといけません。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマタニタデ 花
(失敗といいつつ載せちゃうのね)

これは学芸員さんに教えてもらった虫に着く菌と着かれた虫です。
虫はすっかり菌に覆われてなんだかよくわかりませんが、ハムシの仲間のようだと思いました。
これはボーバリア菌と言っていたような気がします。
こういうふうに菌に着かれた虫は無くなってしまうのですが、これにさらに冬虫夏草の菌が着いたりすると冬虫夏草になる場合があるとのことでした。
山の草とか花とか虫とか-虫と菌

さて、そんなことをしていたら、湿原につきました。
とりあえずお昼ごはんのため鳥原の小屋へ行きます。
湿原から小屋へ向かう道です。
山の草とか花とか虫とか-湿原の中の道

鳥原の湿原は、池塘になっているところと、乾燥の進んでいるところのあります。
これは小屋から朝日鉱泉へ向かう分岐のあたり。
鳥原湿原へは、小朝日岳からの道、古寺鉱泉からの道、朝日鉱泉からの道、朝日鉱泉から下流の白滝からの道と分岐があって、初めて来るかたは迷ってしまうこともあるようです。
表示はあるのですが、ガスがかかっていたり、疲れて集中力が切れてしまうと見落とすようです。お越しの際は、しっかり地図を確認して通過してくださいな。
山の草とか花とか虫とか-湿原の小屋近く

小屋近くのちいさな沢には、きらきら光る虫がいました。
これも興味深いので次の記事でもうちょっと詳しく載せようかと思います。
山の草とか花とか虫とか-沢の虫

鳥原小屋に着きました。
12時ころになったでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-鳥原小屋

なんだか雨が心配だねえと言いつつお昼ごはんにしました。

Plant×50

タケシマラン、ツバメオモト、ミヤマタニタデ・・・3種×50=150円


8月1日から累計2,350円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円

月山に登った翌日に、博物館の学芸員さんの植物の調査に同行して鳥原山へ行きました。
鳥原山へは今年は3度目になるでしょうか。
朝の8時ごろに登りはじめました。朝から空は晴れ渡って、登るうちに入道雲が育ってきました。
夏ですね。夏の空です。
山の草とか花とか虫とか-夏空

鳥原山へは、今回は古寺鉱泉からのルートです。
いつも葉っぱはよく見るのに咲いている時期にあたらなかったホツツジが咲いていました。
載せていませんでしたが、前日の月山にはミヤマホツツジが咲いていて、そちらはめしべがくるんとゾウの鼻のようにカールしていました。こちらは割合にまっすぐ伸びておりました。
山の草とか花とか虫とか-ホツツジ

鳥原山まではずっと林の中を行きます。
山なので、じっとしている分にはなかなか涼しいのですが、登るとなると汗がとまりません。
林の中なので、風も吹かずにいやはや暑いですね。
でも、道に落ちる強い夏の陽射しの木漏れ日の様子、ハイコントラストな光景は好きです。
山の草とか花とか虫とか-夏の道

植物に詳しいかたと一緒に歩くのはなかなか楽しいもので、ぼくが見落としているものやちいさな草を教えてくれます。
これはコイチヨウラン。ちいさなちいさなランの仲間です。
山の草とか花とか虫とか-コイチヨウラン

ほかの草に埋もれてしまうくらいにちいさなランですが、花は近くでよおく見るとたしかにランの花でした。
山の草とか花とか虫とか-コイチヨウラン 花アップ

言われてみると、道沿いに点々とかなりの株があるのですね。
葉もちいさくて、しかも数が少なくほかの草のあるところではどれが葉なのだかわかりませんでした。
これはほかの草の少ないところで撮ったコイチヨウランの葉と思われる葉です。
花の茎とは違った雰囲気で地面からちょこんと出ていて、この草の葉なのだか疑わしいほどでした。
山の草とか花とか虫とか-コイチヨウラン 葉

こんな花も咲いていました。
まずは葉っぱですが、これはカニコウモリという草の葉です。
横に広く丸い葉でふちがぎざぎざっとしています。
山の草とか花とか虫とか-カニコウモリ

花はちいさなつつのような花が茎からいくつか分岐し、穂になって出ていました。
山の草とか花とか虫とか-カニコウモリ花

似たような咲き方の花にオクモミジハグマがあって、遠くから見ると花が似ているのですが、ひとつひとつの花のつつにうろこのようになって、葉からでた茎に直接さいていました。
山の草とか花とか虫とか-オクモミジハグマ花

葉のぎざぎざと全体の形はずいぶん違いますが、雰囲気はにておりますね。
山の草とか花とか虫とか-オクモミジハグマ
このふたつはならんで咲いているところもありました。おなじ写真に収めて比べたいとも思ったのですが、良いアングルが見つかりませんでした。

林のなかに今の時季に目立つのはこれです。
葉っぱと似たような色合いですが、形がいかにも花という具合で妙に存在感があります。
これはツルニンジン、別名ジイソブというのです。
前日の月山の姥沢駐車場の近くにもたくさんあって、花の開いているのを探しましたがつぼみしか見つけられませんでした。鳥原山では咲いているのがたくさんありました。
山の草とか花とか虫とか-ツルニンジン

ジイソブという別な名前は、花の中の模様がじいさまのそばかすに似ているということのようです。う~ん、どうかなあ?
花のなかにありこんがいくつか訪れておりました。
山の草とか花とか虫とか-ツルニンジン花の中

この花の面白いのは、つぼみが二段階のように開くところで。
これは茎の先にまるっこくついているもの。ここから、
山の草とか花とか虫とか-ツルニンジンつぼみ1

がくがひらいて、さらにそのなかにはなびらのほうの開いていないふくろが出てきました。
これが開くと3枚上の写真のようになります。
開いていないつぼみのふくろはついつい指でぷしゅっとつぶしてしまいたくなります。
キキョウのつぼみもこんなふうなつぼみになっていて、子どものころにぷしゅっとつぶすのが密かな愉しみでした。(見つかると怒られる)
山の草とか花とか虫とか-ツルニンジンつぼみ2

これと近いバアソブというのは、もっと花がちいさく株数もずいぶん少ないそうです。
そちらも見てみたいものです。

しかし、暑くて汗がでます。首にまいたてぬぐいで汗をふきふき登るのですが、幾度もぎゅっとしぼれるくらいでした。う~ん、早く鳥原湿原まで行きたい。

Plant×50

ホツツジ、コイチヨウラン、カニコウモリ、オクモジミハグマ、ツルニンジン(ジイソブ)・・・5種×50=250円


8月1日から累計2,200円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
そうそう、ザックのちいさいのを買いました。22Lの大きさのようです。
ぼくが山で使うザックは、これまで40Lくらいのものが一番ちいさいものでしたから、しばらく前からちいさいのがほしいなあと思っていました。ちいさいザックもよいですね。ひょいと背負ってふらっとでかけたくなりますね。
山の草とか花とか虫とか-ザック

で、ザックのなかにはこんなかたちのスイカがはいっておりました。小玉よりも大きく、いつもの丸いスイカでいうと中くらいの大きさでしょうか。
このスイカは尾花沢のスイカで、ぼくはスイカが好きなのですが、スイカは尾花沢産とそれ以外に分類されるのだと思っているほど尾花沢のスイカは美味しいです。(尾花沢のスイカはふつうの丸いのももちろんあります。)
お昼ごはんにしましょう。
山の草とか花とか虫とか-スイカ

ザックに新聞紙のはさんであったのはこうして敷くためでした。
たいへんおいしゅうございました。
山の草とか花とか虫とか-切ったスイカ
でもちょっと大きすぎて4人ではおなかがいっぱいになって少しこまりました。
そんなふうにのんびりお昼の時間でした。

もっと山頂近くにも行ってみました。
山頂の方向は撮っていけないようなので下の方向を撮りました。
石の壁がありますね。
「万里の長城みたいだねえ。行ったことないけど」というので、ぼくもそうだと思いました。
山の草とか花とか虫とか-山頂付近

山頂小屋の看板。
山の草とか花とか虫とか-頂上小屋

さて、帰りましょう。
下山開始は12時30分ころでした。
下るにつれてガスがちょっと晴れました。
山の草とか花とか虫とか-下りの道

牛首と山頂の中間くらいの場所でしょうか。
このルートは、このあたりが傾斜が一番急なのかな。
岩場っぽいですが、岩場の苦手なぼくもこのくらいなら平気です。
山の草とか花とか虫とか-下りから振り返る

遠くにリフトの上の駅が見えました。
山の草とか花とか虫とか-遠くにリフトが見える

夏の山と言ったらこの花ですね。
山の草とか花とか虫とか-ニッコウキスゲ

牛首の分岐からはリフトへ直行のほうへ進みました。(登りは姥ヶ岳経由でしたね)
岩が草に埋もれるようになっていて、ふさふさとした草むらには白い花がたくさんあります。
山の草とか花とか虫とか-ガス岩花

遠くの花はよく見えませんが、道の近くにあるものはチングルマでした。
背景の白いのは雪ですね。
山の草とか花とか虫とか-チングルマ

違う場所では、もう綿毛になっていました。ここは一面がチングルマだったのですね。
びっしりと綿毛のところです。
山の草とか花とか虫とか-チングルマ実がたくさん

う~ん、ふわふわ。
雪がだんだんとけるから、雪の無くなったところから花が咲いて長い期間花が見られて、実と花と一緒の日に見られるのだなあと思いました。
山の草とか花とか虫とか-綿毛

牛首からリフトまではずっと木道の上を歩きました。
下って下って、ちょっと登ってまた下るとリフトの駅が大きくみえました。
山の草とか花とか虫とか-リフトの駅が見えた

リフトの駅のふもとのほうでちょっと休憩。
のんびりの山歩きですね。
駐車場に戻ったのは15時でした。
このころに、空は暗くなってきて、クツを履き替えたりしている間に大粒の雨が落ちてきました。
山の草とか花とか虫とか-駐車場
はい、月山に行ったおはなしはこれでおしまいです。

このところ、昼ごろには入道雲が毎日もくもくと育ちます。
22日の夜には、夜の遅くになってもカミナリがたくさんで、うちのすぐ近くを雷雲が通っていったようでした。
これはうちの向かいの尾根あたりに落ちたカミナリを撮ったもの。
山の草とか花とか虫とか-8/22のカミナリ

昨日の昼、月山を遠くから眺めたら、月山の山頂上空あたりで雲がもくもくと育っていました。
山の草とか花とか虫とか-雲の峯
入道雲は、輪郭のはっきりしたもくもくした部分が上に上に育っていって、それがいつのまにか輪郭がほどけるように崩れていきます。そうか。

「雲の峯いくつ崩れて月の山」の「雲の峯」。山に雲がかかって雲のある峯のことだと思っていたら、「雲の峯」とは雲そのものなのかもしれませんね。
もくもくと育ってはほどける様子、それが「いくつ崩れて」でしょうか。
17文字の俳句、夏の山の光景が見えますね。芭蕉さん、すごいなあと思いました。

Plant×50

チングルマ・・・1種×50=50円


8月1日から累計1,950円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円