7合目、1500mあたりからのハイマツを眺めながら歩いていきます。
山の草とか花とか虫とか-ハイマツ

昨年のこの時期に、朝日連峰の保全作業の際に見つかったマツノクロホシハバチが気になっているのです。
こないだ飯豊の作業に行った際に、飯豊の親分さんから、今年は多く発生していると聞いていたので見に行っておきたいと思ったのです。
そして、昨年の小屋番さんの観察によると、そろそろさなぎになる時期が近くなっております。
ハバチが葉を食べたようなハイマツの枝がありました。
山の草とか花とか虫とか-ハバチ食痕

このあと、あちこち眺めながら歩いていくと、登山道に寝ころんでいる登山者がいました。
なんだ???と心配になって話しかけたところ、足がつってしまって登れませんとのこと。
年齢もぼくよりも年上には見えましたが、それほどかわらないくらいで、服装も装備もあちこちの山に登っていそうな感じ。
水も持ってるし、意識もはっきりしていて、足が落ち着いたら下山しますということでした。
時間もまだ早い時間なので、心配ではありましたが追い越して先に進みました。
結局、その後、ぼくが小屋で小屋番さんと過ごしている間に無線が入り、ヘリが飛んだとのこと。救助の要請をしたようです。
ヘリがこなければ、下山時にザックを持ってあげるくらいはできるだろうと思っていたのですが、無事に運ばれたなら一安心ではあります。
頑張って山に登るという方もあるかと思いますが、足のつるのもわからないで、足と相談しないで登るのはどうなのかという気がいたします。頑張るほどで登れば足元もふらつくわけで、そうなったら山では命取りになりますものね。

さて、8合目。10時48分。1650mと書いてあります。
山の草とか花とか虫とか-8合目

フレッシュな食べた痕がありました。
ただ枯れて枝の残ったのと違うのは、マツの葉の根元が残っているところです。
山の草とか花とか虫とか-ハバチ食べた痕

いたいた!
写真はうまく撮れませんでしたが、ぼくが近づくと反応して頭を振ります。
気温が低いせいか、ちょっと動きがのんびりで黄色くてかわいい・・・。
そういえば、以前に見かけたほかのハバチの幼虫では、おしりを振っていました。
その際には、ほかの狩りバチの仲間が近づいてきたのをおしりを振って追い払うのに成功していました。人から見ると素手で戦車に向かうくらいにも見えるのですが、虫の間では効果的なようです。
山の草とか花とか虫とか-マツノクロホシハバチ

一枝を食べ終わったほかの群れでは、移動しつつあるようでした。
ほかにも、一頭だけでうろうろするのがいたりして、ほかの虫の幼虫などではさなぎになる際に幼虫が食草から遠くへ移動するのはよく見られることなのでおなじようなものかと思いました。
山の草とか花とか虫とか-ハバチの幼虫 移動中

また、気になったのはハイマツに細いクモの糸のようなのがかかっている様子でした。
マツノクロホシハバチと関係あるのでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-ハイマツと細い糸

幼虫の群れを確認したところ、ぼくの気が付いたものだけで47つの群れがいました。
多くいたのは8合目から9合目のあたりで600mほどの区間だったと思います。
虫というのは、食べるものがあり生きるのに必要な条件があり天敵がいなければいくらでも増えるものなので今後も気にかける必要があるのだろうと思いました。
マツノクロホシハバチが悪者というわけではなくて、新たにこの地域に入ってきて天敵がなければ大発生して、ほかの生き物も困ったことになる、ということです。
どういう発生をして、どのように過ごしているものか、ずっと眺めていたいくらいですが明るいうちに帰りたいので時間があまりありません。
(林野庁などでは捕殺するなどはじめているとのことで、9合目から上の尾根には採った後にピンクのテープが巻いてありました。ここは保護地域ですから、ぼくが勝手に捕まえたりすることはできません。)

さて、いつのまにか山頂も近づきました。
山の草とか花とか虫とか-尾根の道

右のとんがりは、昨日の記事でだまされてはいけませんと書いただまし尾根。
下から見ると山頂のように見えるのですが、山頂手前の肩のような尾根の一部なのです。
ここまで来ると、山頂じゃない!とわかりますね。だまし尾根のあたりは一部、岩稜になっていました。雨風があったら恐そうです。
山の草とか花とか虫とか-だまし尾根と大朝日岳

9合目。11時5分。
山の草とか花とか虫とか-9合目

山頂はそろそろ。
おお!お月様が山頂近くに見えます。
これは望遠レンズを持ってきたら良かったなと思いました。
山の草とか花とか虫とか-山頂と月

もう少し進むと、山頂にいるかたが月をおんぶするようでした。
ちょっと、そこのかた、月をおんぶしていますよ。とお知らせしたいほどでしたが山頂にいるかたには、月はぜんぜん違う方向に見えていることでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-月をおんぶ

山頂へは11時19分。
2合目の登りはじめから2時間30分ほどかかりました。
そういえば、今年はまだ大朝日岳の山頂へ来ていませんでした。近くまでは何度か来ていたのだけれど。
山の草とか花とか虫とか-山頂

山頂を過ぎ、小屋へ向かいます。
小屋へ向かう途中。以東岳までがすっきり見えました。
山の草とか花とか虫とか-連峰を一望

小屋までは山頂からすぐ。
小屋番さんと久々にお会いして熱い抱擁を交わし(一部脚色が・・・)、なぜか2人とも正座してコーヒーを飲み、お昼ごはんを食べました。
この後、小屋近くの水場が工事(先日の粗朶の講習会のような手法でなされたそうです)と昨年の緑化ネットの様子を見に行きました。

蟲×50

マツノクロホシハバチ・・・1種×50=50円

Climb×100

大朝日岳・・・1座×100=100円

10月1日から累計 600円

2012年9月:3,700円
2012年8月:3,100円
2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
尾根に登り始めるところで朝ごはんを食べたロッキーチャック一行は中ツル尾根を登りはじめます。
はい、「一行」は冗談で、今回はひさびさにひとりきりの山登りです。
この日は山頂はにぎわっていたのですが、中ツル尾根を登っていく時には下山してきたかたが2名、おなじ方向に登ったのが2名、とお会いしただけでした。帰りは0名。今シーズンで一番込み合いそうな日なのですが、それでも静かな山でございます。

出発は8時52分。
道は、それほど急な登りでもありませんでした。
山の草とか花とか虫とか-登り

ブナの葉は、ここの尾根の下のほうはブナハムシの食べ跡が目立ちませんでした。
このまますこし経つと黄色くなるのかな?
山の草とか花とか虫とか-ブナの葉

3合目。9時10分。850mと書いてあります。
山の草とか花とか虫とか-3合目

以前に鳥原山から見たこの尾根は遠目からは一直線に大朝日岳に向かっているように見えましたが、平らなところもあって足安めになります。
山の草とか花とか虫とか-平らなところ

4合目。9時32分。1060m。長命水と書いてありますがあまりあてにならない水場とのことと、まだ水はたくさん背負っているので要りません。
何合目か書いてあるのは200mくらいずつのように思いました。20分で200m登る?のかな?
山の草とか花とか虫とか-4合目

登り始めはまわりの木々が大きくてあまり風景は見えなかったのですが、だんだん見晴らしが良くなってきます。
小朝日岳が見えました。
山の草とか花とか虫とか-小朝日岳が見えた

濃い色合いのオオセンチコガネもいました。
見つけるとうれしいオオセンチコガネ。
さて、近くになにかのうんちがあるのかな?と思いましたが見当たりません。
山の草とか花とか虫とか-オオセンチコガネ

進むにつれて見晴らしが良くなっていき飽きることがありません。
足元の朝日俣沢の谷間の向こうに御影森山も見えました。
今回は帰り道にあちらを通るつもりです。遠いね。
山の草とか花とか虫とか-御影森山

平岩山も見えてきました。
あちらも通りますよ。
山の草とか花とか虫とか-平岩山

6合目。10時2分。1369m。あれれ?5合目を見落としました。
1時間ほど登りましたので、すこし休憩。
まわりの木は小さくなってきて、秋の風がひんやり涼しく感じました。
涼しいものだからあまり辛くなく登れるのですが、これが夏だったらすごく暑いだろうなと思いました。
山の草とか花とか虫とか-6合目

10分ほど休んでまた出発。
しばらくして進む方向には、三角形のかっこいいのが見えます。
あれは大朝日?いえいえ、だまされてはいけません。左上の空には白い半月が見えました。
山の草とか花とか虫とか-だまし尾根

もうちょっと進んで振り返ると、先ほどまで登ってきた尾根。
すぐそこまで割合大きめな木がありますが、ここから上は大きな木は目立ちません。
このあたりが、偽高山帯というものの入り口のあたりでしょうか?
標高は1400mをすこし登ったくらいだったと思います。
山の草とか花とか虫とか-振り返る
飯豊から朝日連峰、月山、鳥海山と山形の日本海側の山では、亜高山の針葉樹林帯というのがありません。
(ほかの県の山にはほとんど行っていないので、ほかのところがどういう様子だかよくわかりませんけれど)
ブナやミズナラ、カエデの仲間などがだんだん低木化していくこのあたりを偽高山帯と呼ぶことがあるそうです。
針葉樹の高い木はこのあたりの雪と風に耐えられずに生えられないのだそうです。

7合目には10時30分になりました。
標高は1500m。このあたりからハイマツが見られるようになってきて、この後、ハイマツに付く虫を探しながら登りました。
山の草とか花とか虫とか-7合目

登る道に、何合目ですよ。と書いてあるのも楽しいものですね。
ところどころにわかりやすい山がある尾根の道はどこまで来たのかわかりやすいのですが、この中ツル尾根にはあまり目立つ目印になるような地形がないものだから表示をしたのかもしれないと思いました。
出発は朝日鉱泉から朝の7時23分。
三連休の最終日、今年のうちに行っておきたいなと思っていた中ツル尾根を登りにいきました。
天候ヨシ。
中ツル尾根は面白いルートで、前半の4kmほどは沢沿いに進み、中ツル尾根に取り付くと、わっしょい、一路山頂を目指します。
山の草とか花とか虫とか-朝日鉱泉から

朝日鉱泉は屋根の補修が終わっていました。
こちらも人気のお宿で、見てのとおりなかなか素敵なセンスのお宿。
近くに住んでいながら、まだ泊まったことがありません。(近くに住んでいるからか・・・)
山の草とか花とか虫とか-朝日鉱泉

さっそくのつり橋。
山の草とか花とか虫とか-つり橋1

つり橋を通ったところにカウンタがありました。
また数えられちゃった。
山の草とか花とか虫とか-カウンタ

もう少し、朝日鉱泉から10分ほど進むと鳥原への分岐がありました。
ここから鳥原山へ行き、小朝日、大朝日、中ツルと周回、あるいは、大朝日から平岩、御影森という大回りのコースにもできます。組み合わせが楽しいですね。
山の草とか花とか虫とか-鳥原山分岐
ここからまたすこし進むと、御影森への分岐があり、そちらは今回の下山で通る予定なのです。

つり橋がふたつめ。
ここまで朝日川の左岸を歩いてきましたが、一旦右岸へ渡ります。朝日川は、中ツル尾根にとり付くあたりで、黒俣沢と朝日俣沢にわかれます。
山の草とか花とか虫とか-つり橋2

つり橋の足元。
板はとりはずしできるようになっていてちょっと怖ろしい。
慎重に、橋全体を揺らしてしまわぬように進みましょう。
山の草とか花とか虫とか-つり橋のあしもと

川沿いに進んでいるので、左岸右岸とも山のほうからちいさな沢が流れ込んできます。
そういうところは、一旦小さな沢の上流側へすこし歩いて渡るようになっていました。
ここなどはちょっとルートがわかりにくく感じて、ヘッドライトだと行き先を見失いそうです。
明るいうちに行動したいものです。
沢は大雨が出れば石が動いてしまったりするので整備しきれない部分もあろうかと思います。
ここはブナの折れたものの幹があるところが道になっていましたが、それもまた動いたりするかもしれないので、しっかり目視して行きたいものです。
山の草とか花とか虫とか-ちいさな沢を渡っていきます。

つり橋みっつめ。
また左岸へ戻ります。
山の草とか花とか虫とか-つり橋3

進むとダイモンジソウの群落がありました。
沢沿いに多い花ですね。ちょうど花期を迎えていて、川原に近いところなどは足元一面というほどでした。
山の草とか花とか虫とか-ダイモンジソウ

チョウジギクもありました。
花の付け根が白い棒のようになっていて、なんだかサルを連想させます。
山の草とか花とか虫とか-チョウジギク

朝日川の上流は水がほんとに澄んでいてこれは夏の暑い時期に来たら良いだろうなあ~、と思いましたが、8月の暑い盛りなどはここはもう竜巻のようにコスズロがやってくるので遊ぶのはたいへんかもしれません。7月だと水が冷たすぎるかもしれないですね。
山の草とか花とか虫とか-沢の様子

ちいさな沢にかかった木の橋を渡りようやく黒俣沢と朝日川沢の出合いのところへ。
看板がありました。
朝日鉱泉から中ツル尾根の登りまでは1時間45分と書いてあります。
ここで8時42分になっていましたから約1時間20分。日帰りの荷物で、ザックが軽いので、速めになりました。ツエルトと防寒着と非常食、水を2Lはいつでも持つようにしておりますが、それでも20Lほどのザックだと軽くて背負い忘れたか?と思ってしまうくらいでした。
山の草とか花とか虫とか-看板

中ツル尾根のルート4っつめのつり橋。
渡ってから撮りましたよ。
山の草とか花とか虫とか-つり橋4

橋からみえるくらいのところに二合目の表示がありました。
標高は660m。ここから大朝日岳の1870mまで4kmほど標高差1200mほど。
聞くところによると、北アルプスの燕岳に登る合戦尾根がちょうどそのくらいだそうです(合戦尾根、登ったことないのでよくわかりませんが)
しかし、ここまでの沢沿いは4kmほど歩いて登ったのが100mほど。
ルートの前半と後半のめりはりが効いている感じがございますね。
山の草とか花とか虫とか-二合目

すぐにわっしょい登りたいのですが、どうにも体が重く、まだ登っていないのにすっかりがおってしまいました。
一昨日は頭痛がしていて、昨日もなんだか本調子ではなかったのですが、動いているうちに治ったので大丈夫と思っていたらなんだかね。
すこし休憩してあさごはんを食べてから登ることにしました。