さて、今回の山に行ったおはなしはなんと6回目になりました。
ええとね、日帰りだったのですが山にいくとあれこれと眺めているものです。

で、御影森方向へ歩いていきましょう。
平岩山からは、木の大きくなるくらいの鞍部まで一旦ぐいんと下ります。
山の草とか花とか虫とか-御影森方向

御影森山の手前。
なんでしょうね~、この山のかたち。
まるで日本昔話でおじいさんがトコトコトコと越えていくあの山の形のようです。
素晴らしい山容、というとぎざぎざ尖っていたりするのを言うのかもしれませんが、これもなかなか素晴らしい山容と思いました。
山の草とか花とか虫とか-こんもりお山

しかも三つ連続。
山の草とか花とか虫とか-しかも三つ

振り返る大朝日岳がかっこいい。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳かっこいい

水場があり、水場の名前からするとこのこんもりした山のどれかが大沢峰のようなのですが、どれのことだかわかりませんでした。
山の草とか花とか虫とか-水場

三つのこんもりした山を越えると、御影森山へまた下って登って。
え~っと、下山しているんですよね。登りばっかりで標高が下がっていきません。
山の草とか花とか虫とか-御影森山

御影森山山頂へ着いたのは14時51分でした。
これなら明るいうちに帰れそうね。
振り返るとここまで歩いてきた道が一望。
距離としてはここでようやく下山の半分。
山の草とか花とか虫とか-振り返る山々

御影森山山頂で10分ほどお休みしたあとは、また出発。
なんだか両脇に木の無いこんなところがあったのですが、なんでしょう。
地盤の地質が違うのでしょうか。不思議な感じ。
山の草とか花とか虫とか-両側が木のない尾根

登山道は、歩くところにこけが生えていたりして、こちらのルートを通るかたの少ないことが読み取れます。
このルートは地図に書いてある時間だと、登りに8時間、下りに6時間ほど。
たっぷり楽しめますな。
山の草とか花とか虫とか-こけの道

お、これはハウチワカエデかな。
ブナにつくことが多いと聞いたヤシャビシャクがついていました。
山の草とか花とか虫とか-ヤシャビシャク

16時。
上倉山の手前で、「もうすぐクロベ」と書いてあるところがあり、そちらに寄り道。
「もうすぐ」という割りに、結構下りました。
うむ、これはでかい。高さは、周りのブナの直径60cmほどのものと同じくらい。
でもぶっといですね~。
なお、このクロベは日本一大きなクロベだそうです。
山の草とか花とか虫とか-日本一のクロベ

ここにおよんで寄り道してしまったのですが、急ぎ気味に戻って、上倉山へは16時10分ほど。
山の草とか花とか虫とか-上倉山山頂

上倉山からは、一気に下りました。
太陽は山のほうへ帰り、沢の音がだんだんと大きくなるとようやく朝日川が近づきました。
ふ~。
山の草とか花とか虫とか-もうすぐ下山

うむ、ようやっとつり橋。17時を回ったところ。
ヘッドライトを使わない時間に戻れました。
山の草とか花とか虫とか-つり橋5

つり橋の上からは、大朝日岳の山頂付近の雲がオレンジ色なのを見ました。
山の草とか花とか虫とか-赤い大朝日岳

そして、カウンタが見えて、また数えられちゃったなあ~。
なんて思いつつ、朝日鉱泉の手前のつり橋越えて、下山は17時21分となりました。
山の草とか花とか虫とか-下山

今回の周回ルートは、登りはぐいっと、帰りは登って下って登って下って。
なお、中ツル尾根は夏ごろに有名雑誌の急登の特集に紹介されたようで、それを見て来た方も多くなっているとのことです。
今回の組み合わせは、ちょっと時間が長めなので真夏の暑い時期には午後からカミナリ雲が発達することなども考えれば、日帰りで周回でなく小屋に一泊したほうが無難かなと思いました。
たっぷり歩けるなかなか良い組み合わせのコースでございました。
さて、山頂を後にしておうちに帰ります。
大朝日岳からは、平岩山、御影森山、上倉山と経由する長めの寄り道ルート。

大朝日岳の西面は石がごろごろ。ルートがはっきりしないところもあるので注意したいです。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳からの下り

平岩山を目指します。
ハイマツとその間にまばらにミネカエデなどの植生。
ここも風が強いところなのでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-平岩山を目指す

大朝日岳の西斜面と中岳方向を見てみるとなかなかの発色になっていました。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳西斜面の紅葉

写真左の山のうえが平なのが平岩山。
山の草とか花とか虫とか-平岩山

そこから道は東に曲がり御影森山へ続きます。
なんとも長いね。午後から下山で通るとは思えない遠さ。
大朝日岳から御影森山までは5kmほど(それでようやくルートの半分)。
それなのに、登り返しが多くて350mほどしか標高が下がりません。下山というか、稜線歩き午後の部、という感じ。
山の草とか花とか虫とか-平岩山から御影森山

平岩山をすこし下ったところには、朝日連峰に三つあると小屋番さんの言う角力取場(すもうとりば)のひとつがあるそうです。
これは平岩山の西の平らなところ。
う~ん、角力取場と言うにはちょっと広すぎるし、草原か湿地のように見えますね。
山の草とか花とか虫とか-平岩山 西の平らなところ

東の尾根の途中にあるのはこの写真の右上のちょこんとたいらなところ。
これがなんとなく角力取場ではないかしらと思いました。
そして、その下のほうに山肌が波打っているようなところがあります。
白い部分は最初はササの葉でも反射しているのかと思ったのですが、どうやら砂の面のよう。
山の草とか花とか虫とか-平岩山の相撲取場

平岩山が近くになると、地面の裸のところがまだらになっているところがありました。
山の草とか花とか虫とか-裸地の様子

横から見ると、こういうふうに段々の棚田のようになっています。
なるほど、きっとこれが遠くにあると、上の波打ったように見えるのに違いないと思いました。
チングルマなどの植生が土手のようになって、その上に砂が田んぼのようになっております。
風の強さで裸地化したのと、植生の生きているのが拮抗しているように見えました。
この様子は、おそらくは人が通って裸地化したのとはちょっと違うのだろうと思いました。
う~ん。これはたいへんに興味深いです。
こういう地形のでき方を以前に本で読んだのですが、その本はどこにしまったのか見当たりません。
山の草とか花とか虫とか-平岩山から大朝日岳方向の裸地

平岩山山頂のちょっと手前に祝瓶山へ向かうルートの分岐があり、その先に平岩山山頂の三角点がありました。13時31分。
山の草とか花とか虫とか-平岩山山頂

山頂からすこし進むと角力取場が下に見えました。
ふうむ、なるほど。これに違いない。
今年の5月に小屋番さんが、ここに来た際に、朝日連峰の大先輩にあたるかたが、小国のほうから登ってきたらしく、この角力取場で午後のお昼寝をしていたのを見たとのことです。
そういうかたなどは、もうカッパだか天狗だか、そういう類なのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-平岩山 相撲取場の様子
そういえば、この日に、大朝日岳の小屋にやってきた男女ペアの若い女性のかたとおはなしをしていて、今日はどこから歩きました?と聞いたら「カッパの小屋から来ましたよ」とのこと。
はて?カッパの小屋?
もしかして、天狗の小屋のこと?と思ったら、狐穴小屋でした。
天狗に狐に竜の小屋もありますね。大鳥池は大きな鳥で、しかもクマの毛皮のかたち。
なんのこっちゃ。と混乱するのかもしれません。

それで、これは天狗角力取山の角力取場。山頂の近くにあります。
山の草とか花とか虫とか-天狗角力取山のすもう取り場

もうひとつは、石見堂岳の山頂付近にあるらしい。
でも、ぼくが行った際には雪原になっていました。
雪の無い時期に行かないと見えないみたいですね。
山の草とか花とか虫とか-石見堂岳 山頂付近

さて、のんびりしているわけにもいきません。
ここからさらに道は続いております。帰りもつり橋を二つ渡るのですが、できればヘッドライトは使いたくないです。
山の草とか花とか虫とか-続く稜線
ずっと先に見えるとんがりが御影森山。
なんとま~、長いね。大朝日岳から10kmほどの道のりがあるらしいので、朝日連峰の主稜線を縦走するのとあまり変わらない長さ。ここは登りで使うと8時間ほどの道のり。
いくつものピークを越えて行くたまらないわくわく感があります。

Climb×100

平岩山・・・1座×100=100円

10月1日から累計 700円

2012年9月:3,700円
2012年8月:3,100円
2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
小屋で昼ごはんを食べ、小屋から一番近い水場の金玉水(きんぎょくすい、と読みます。訓読みするとだめです)付近が崩れているところの補修した現場を見に行きました。
こちらはボランティアの保全箇所でなく、環境省の公共工事として施工したところです。
粗朶やヤシや麻の繊維の資材を使って施工したとのこと。プロの職人さんがどんなふうに施工するのか興味深いのでここを見るのも今回の目的でございました。

小屋から金玉水に向かう途中の鞍部の道からの、最もえぐれてしまっている部分の様子。
粗朶の上に四角にわくのように太めに木を置いて、石を重石のようにしているようでした。
山の草とか花とか虫とか-金玉水下部ガリー侵食部

大朝日岳と中岳の間の一番低いところから金玉水に分岐します。
分岐から水場へ向かう歩行路のステップの様子。
山の草とか花とか虫とか-歩行路

ちいさな枝をまとめて縛ってあります。これは連柴と言うのだったかな?
これくらいみっちりまとめてあると強度も出そうです。
古寺山から小朝日へ向かうところ付近が、丸太が現場近くになくて作業できない箇所があるのですが、そのあたりはこういう施工をすると資材に困らないかもと思いました。
山の草とか花とか虫とか-歩行路粗朶の使い方

水場の手前の谷間になっているところをわたるところは、下層にこまかく枝を入れて行き、一番上に大きめなくいのような丸太でした。
山の草とか花とか虫とか-谷間の粗朶

その下流方向。
山の草とか花とか虫とか-中岳からの侵食部 粗朶

その上流(中岳の方向)。
付近の裸地は麻繊維のネットが敷かれていました。
山の草とか花とか虫とか-中岳方向からの侵食部

水場。小屋からは10分ほどのところです。
この周辺は、過去にテント場に使われたことがあり、その際に植生などが荒れて裸地化し、水も綺麗でなくなったと聞きます。
今は、植生が回復し、水は大腸菌も検出されないほど綺麗になりました。(小屋番さんは、夏の常駐期間は毎日この水を飲むことになるので、会長が心配して検査をしたのです)
山の草とか花とか虫とか-金玉水

金玉水の谷方向。ヤシ繊維の土嚢の使い方。こういう使い方もあるのですね。
写真の上が、下流側です。
山の草とか花とか虫とか-ヤシ土嚢の使い方

金玉水の近くの平坦なところは麻のネットが敷いてありました。
山の草とか花とか虫とか-金玉水近くの平坦地

水場から小屋に戻る途中。
歩行路の側面にも粗朶が使ってあるところ。
歩行路がえぐれている側面に、崩れてこないように粗朶をまとめたものを長く施工してあります。これは谷側のもの。
山の草とか花とか虫とか-歩行路脇の処置 谷側

こちらは山側のもの。
山の草とか花とか虫とか-歩行路脇の処置 山側
なるほど、この方法は、うちの田んぼの崩れたところにも応用してみたいと思いました。
ぐるっと見てみての感想としては、これまでの公共工事というイメージとはかなり違いがあるなということでした。これなら効果を果たしたあとには資材は土に還って目立たなくなっていくことだろうと思いました。そして、施工が丁寧で仕上げが綺麗。(保全の活動だと時間がどうしても短くなるので作業量の差が大きいのでしょうけれど)

金玉水の中岳方向の斜面です。
現在は、ネバリノギラン、キンコウカ、イワショウブ、スゲのちいさいものなど湿気のあるところが好きな草が生えそろってきました。
ここもすこし前までは裸地になっていて、ネットを張ったところ植生が回復したそうです。
今はネットはよくわからなくなっていました。
山の草とか花とか虫とか-金玉水 中岳方向斜面

小屋に戻りましょう。
分岐から小屋へすこし進んだところから金玉水のさらに下流方向の様子。
大朝日岳と中岳鞍部の東側の雨や雪はここに集中するのでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-鞍部から

さて、昨年に作業した金玉水分岐から西方向の風衝部のネットの様子。
ネットを張る前から生えていたいくつかの草くらいしか目立ちません。
飯豊や三方境では2年前のネットから芽生えていたのを見ていましたから、ここも来年は?
山の草とか花とか虫とか-金玉水2011年作業箇所

おっと、日帰りなのだった・・・。
小屋にいたのと金玉水付近を見るのにのんびりしてしまいました。記事も長くなってしまいましたけれど。
さて、小屋番さんと短い再会だったのにまたさよならをして帰ります。

大朝日岳山頂に戻りました。
ここで12時50分ほど。
先ほどまではたくさんのかたがかわるがわる記念撮影していましたが、このときは数人になっていました。
山の草とか花とか虫とか-山頂

下山は、ちょっと遠回りして平岩山、御影森を経由していきます。
写真の左の平らな台形の山が平岩山。
写真の中央、左上がりのとんがった山は祝瓶山。
祝瓶山の奥の雲の中にほんのちょこっとだけ飯豊連峰が見えました。
山の草とか花とか虫とか-祝瓶方向

山頂からはしばらく、ちょっと急なざれた斜面をくだります。
そこから見た大朝日岳の西斜面はなかなか良い発色の紅葉になっておりました。