愛染峠から、朝日鉱泉へ向かいます。
途中の道端でクルマを停めて大朝日岳を撮りました。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳

つり橋。付近は少し紅葉がはじまりました。
山の草とか花とか虫とか-朝日鉱泉つり橋

林のなかはまだ緑色の葉も多く、紅葉はこれから(もうこないだの土曜のはなしになったのでもう紅葉しているかも)という気がしました。
山の草とか花とか虫とか-まだ緑の葉

御影森山へ向かうルートへ渡るつり橋への分岐のあたり、コンクリの土台のようなものなどがあります。ここらへんが朝日鉱泉がかつてあったところのようです。
頭殿山ですこし書いた大島亮吉さんは、ここに泊まったのでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉旧

うえの写真は、お風呂やトイレのあとらしいとの小屋番さんから聞きました。
ちょっとだけ下流のこのあたりが少し平らなところがあり、ここに建物があったとか。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉旧2

こないだ大朝日岳から御影森山、そしてここを通った際に、つり橋から大朝日岳が見えてなかなかよい風景と思ったのでまた来てみたのですが、光の加減で川のほうへ明るさをあわせると山の方向は明るすぎて撮れません。
山の草とか花とか虫とか-つり橋から川

山が見えるように写すと、こんどは川が真っ暗。
山の草とか花とか虫とか-つり橋から山
ちょっと目論見がはずれてしまいました。
つり橋なので三脚を立ててもゆらゆらしてだめでした。

川原に降りられるところを探して、川面の近くへ。
小屋番さんは、なにかを見つけたようで、ぴょんぴょんと岩を川のまんなかあたりまで跳んでいきました。こんな風景に人がいるのも良いなあと思って撮りました。
山の草とか花とか虫とか-川原から小屋番さん

ほら、いなくなるとなんだか物足りない感じがします。
山の草とか花とか虫とか-川原から

水と紅葉の風景も良いなあと思い、戻りながらいくらか写真を撮っていました。
対岸の小さな滝。う~ん、もうちょっとね。じっくりアングルや被写体を選んだほうがよさそう。
山の草とか花とか虫とか-ちいさな滝

水流が面白くて撮ったのですが、葉っぱも写したいしで、なんだかどっちつかずな写真になってしまった。
山の草とか花とか虫とか-川面はんぱ
もうちょっと川幅のあるふもとの川へ紅葉がやってきたらまた撮ってみたいです。
今週末あたりは良いかもと思ったのですが、どうも時間が取れないみたい。残念。

おまけ。
遠くの紅葉を撮ってみようと思ったら、川を撮った際のゆっくりしたシャッタースピードを戻すのを忘れて手持ちで撮ったら、こんなふうになりました。絵の具をびゃびゃっとやったみたいに見えました。
山の草とか花とか虫とか-模様
帰りはのんびり色づいた葉などを眺めながら帰りました。

ハリギリのトゲだらけの幹と絵の具を塗ったような黄色の葉。
山の草とか花とか虫とか-ハリギリ 葉と幹

尖っておりますね。これはちくちくしますね。
山の草とか花とか虫とか-ハリギリ トゲ

トチノキの葉は、すぐにへりなどが傷んだようになるのですが、これは綺麗に黄色くなっていました。
山の草とか花とか虫とか-トチノキの黄色

芽がつやつやしておりますね。これはねばねばします。
山の草とか花とか虫とか-ねばねばの芽

ふさふさ実ったイタドリの実。
ちいさなタネのまわりに薄い膜が三方についています。
山の草とか花とか虫とか-イタドリの実

コシアブラの葉は、色づくというか、色が抜けるような変化があり、光に透けて紙みたいになります。
山の草とか花とか虫とか-透ける葉 コシアブラ

道端にはコクワ(サルナシ)が実っていて、これはしわしわになったくらいに食べるとたいへんに甘く、キウイのちいさくて濃い味。
山の草とか花とか虫とか-サルナシ

マタタビとも似ていますが、こちらは熟す頃にはガクが目立たなくなり、柔らかになっても緑色のままです。(マタタビは柔らかになるころには黄色くなっていた記憶が)
山の草とか花とか虫とか-サルナシ コクワ
すこしいただきましたが、そんなにたくさんは食べられません。
ひとつめはすごく美味しいのに、だんだん美味しくなくなり、べろが痛くなってきました。
食べ過ぎるとおしりがかゆくなるそうです。
コクワにしてみたら、一つの個体にたくさん食べられてしまってはいろんなところにはタネを運んでもらえないのでそういう仕組みなのかもしれないと思いました。

これは~。ハウチワカエデでしょうか?
背景にはイタヤカエデの黄色の葉があり、ぼうっと溶けるような色合いになりました。
山の草とか花とか虫とか-ハウチワカエデ

道をゆくと、木々の間から大朝日岳が見えるところがあったり。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳がみえた

道沿いに目立つ生え方のブナは、南からの陽射しを浴びて黄色とオレンジと緑とがひとつの木に。
山の草とか花とか虫とか-道沿いのブナ

う~ん。見上げる枝ぶりもまた一興。
これを眺めながら昼寝したい気持ちになります。
山の草とか花とか虫とか-ブナを下から

小屋番さんは菌類探しに、ぼくは葉っぱをあれこれ眺めて進むうちに、先輩は愛染峠まで先に進んでおり、あらまあ、昼寝しておりました。気持ち良さそう。
山の草とか花とか虫とか-寝てる先輩

愛染峠から大朝日岳が見えました。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳 愛染峠から

この後、まだ時間があるので朝日鉱泉から上倉山方向へ渡るつり橋のあたりを見に行きました。
一口にヤブと言っても、山の地形によってさまざまでひとくくりにすることができません。
今回のヤブは、道があったところに先駆植物のススキが生えたヤブでした。
山の中の登山道でないところを歩いたりしたことのあるかたはおわかりのとおり、深い極相の森の林床などは割合に下草が落ち着いていて歩きやすいものです。大きな木で陽射しが遮られて歩きにくいほとのヤブにはならないのですね。
逆にやっかいなのは、低山などでも道端で日当たりの良いところなどは低い木やつる植物が繁茂してなかなか進むことができないようなところがあります。
あとは、ハイマツになるちょっと下のごわごわしたような潅木のところ。これはかき分けることも難しく足場が定まりません。
それと、ササがぎっしり生えるような稜線のちょっと下あたりでしょうか。ササのヤブは雨や雪の降り始めだとつるつる滑ってさらにやっかいですね。

ぼくはふもと近くの自分のうちの山くらいのところのヤブやササのヤブなら大丈夫なのですが、潅木のヤブはそれほど経験がありません。小屋番さんは、ヤブのプロみたいなかたなので、どういうわけで進んでいるのかするするといろんなところを進んでしまいます。

今回のところはススキなので、ちくちくしたり、見通しが良くなかったりくらいで進むのにはさほど苦になりませんでした。
いやあ、これは背の高い良いススキだね。これですだれを作ったら長持ちしそう、そんなことを話しながら進みました。
山の草とか花とか虫とか-ヤブのなかを進む

ヤブの中は写真を撮ってもすぐ手前しか写らないので写真はありません。
ちょっと見晴らしの良い道の崩れ落ちたところに付きました。
頭殿山は近くに見えてきましたが、それでもまだ距離がありました。
山の草とか花とか虫とか-行き着いた先

山肌はもこもこと毛糸玉のいろいろな色が混ざったような模様になっていました。
山の草とか花とか虫とか-紅葉の山肌

レンズを交換して望遠で撮って見ましょう。
いろんな樹種が入り混じったように見えます。
緑色のヒメコマツなどが紅葉を引き立てるように生えています。
山の草とか花とか虫とか-山肌の一角

山頂付近。
この山は1203mほど。山頂のあたりはもう葉が散ってしまっているようです。
山の草とか花とか虫とか-頭殿山の拡大

地図を確認するとまだ道のりはありそうです。
朝日鉱泉から頭殿山に、または黒鴨から登る道があるようなのですが、現在の地形図には載っていません。この小屋番さんの古い地図には載っていました。
ここに来るまでにも話題にしていたのですが、大正から昭和初期にかけて大島亮吉という方が朝日連峰を訪れたことがあり、その紀行を読むと、どうやら頭殿山に黒鴨から登り、この付近を抜けて朝日鉱泉へ向かったようなのです。紀行文には、「湯殿山参詣道という道標」という記載があるので、過去にはここから月山方面へ抜けたのですね。(参詣道は朝日連峰の主稜線を行ったのか、旭川に沿って下りブナ峠あたりを通ったのかわかりませんが、実に興味深いです)
山の草とか花とか虫とか-地図の確認
そのほかにも、ここに至るまでの林道に沿って離れて古い道の跡が見られました。
今回通った林道は、近年に植林するために開いたものだろうと思います。

頭殿山から南西のこちらがわへの稜線。
スギが植林してあるところにすこし山肌に変化があり、そのあたりに朝日鉱泉からの登山道と、林道との分岐があるだろうと見える箇所がありました。
山の草とか花とか虫とか-行き先
う~む。
たいへんに興味深く眺めていたのですが、小屋番さんは菌類の子実体(つまり、きのこね)がたいへんに気になっており、もうひとりの先輩は眠くなってきてほえ~っとしており(割合にどこでも眠ってしまうのです)、ぼくもヤブが続くのではススキをすごく近くで見られるほかは植物を見られないのですこし淋しくなってきたところなので引き返すことにしました。

ということで、少し戻ってお昼ごはん。
白鷹山が遠くに見えました。
白い建物のあるもうひとつ奥のところが白鷹山。
山の草とか花とか虫とか-白鷹山

ヤブを戻って林道の刈り払いされているところまできました。
どうやらここまではクルマが来た形跡があります。森林組合などのかたが頑張ったのかもしれません。一般のクルマの通行はやめておいたほうがよさそうです。
山の草とか花とか虫とか-刈り払いされていなくなるところ

さて、また紅葉の道を戻りましょう。
ウリハダカエデもそうしましょうと言っております。いえ、言ってないですけれど。
山の草とか花とか虫とか-ウリハダカエデ

ススキの穂は秋の陽射しを堪能するようでした。
山の草とか花とか虫とか-秋の陽射しとススキの穂

ほら、ススキ、すごく背が高いですね。
これは立派なススキです。
茅葺屋根というのがありますが、あのカヤとはススキのことですね。ほかのイネ科のしゅっとした茎の草もカヤと呼ばれるものがあります。
これくらいに立派なススキなら申し分無く屋根にも使えそうと思いました。
山の草とか花とか虫とか-帰ります

このあと、また散歩しながら愛染峠へと向かいます。