山頂からは休憩しないまま下りました。
雨呼山と、そのとなりのこんもりしたピークの鞍部のあたり。
風が雪を削っていました。
山の草とか花とか虫とか-鞍部

こんもりしたピークのすぐ下には、龍神の池という看板がありました。
池と言っても、すごくちいさなものだそうです。この日は、雪で見えていませんでした。
雨乞いの際は、ここの龍神様を怒らせるのだとかなんとか。
山の草とか花とか虫とか-竜神の池

弓のように曲がっていく尾根と雪庇。
なんだか山に来たなあ、という気持ちになります。
足跡は、ぼくが歩いたのしかありませんでした。
山の草とか花とか虫とか-雪庇を歩く

雪庇の風下のちいさな木は、白くなっていました。
あまり陽の当たらないところなので霧氷が消えないのかな?
山の草とか花とか虫とか-雪庇の風下

そこを進んでいくと、いきなり下ります。
写真ではわかりにくいのですが、木につかまったりしながら降りるような箇所がいくつかありました。尾根の上に、幅のせまい雪庇が乗っかっているような感じです。
右も左も急斜面なので平均台(よりはずっと広いですが)の上みたいな気持ちで下りました。
山の草とか花とか虫とか-細い雪庇

尾根を下っていく途中で倒れていたのは、アカミノイヌツゲのようでした。
かなり育ったもののようです。倒れてしまって残念でした。
山の草とか花とか虫とか-アカミノイヌツゲ

尾根歩きが終わってジャガラモガラ付近に到着。

林床にはちいさな常緑の木が生えています。
これはハイイヌガヤ。
山の草とか花とか虫とか-ハイイヌガヤ

こちらはハイイヌツゲ。
山の草とか花とか虫とか-ハイイヌツゲ

ジャガラモガラから登ってくる林道の先のところにつきました。
今回の山は、そうですね。雪の状態が歩きやすくて、疲れる前に着いてしまったような感じがあり、もっと歩きたかったのです。なので、帰りは違うところを通って帰りました。
山の草とか花とか虫とか-ふもとの道へ

道の横の雪を見てみると、雪の量は30~40cmほどでしょうか。
これなら真冬にも1m行くか行かないかというところだろうと思います。
上の写真の、ハイイヌガヤやハイイヌツゲは、日本海側の雪の多いところに見られる植物です。
ここにもあるので、ここもまだ日本海側の植生なのでしょう。
山の途中までは、スギやカラマツの植林になっていて、もともと生えていた樹木がどのようなものなのか見られませんでした。
以前にこのあたりに来た際には、珍しい木を教えてもらったりしていて、植生全体ここから西の朝日連峰あたりとだいぶ違うのだろうか?と思っていましたが、どうやらそうでもないようです。共通する樹木が多かったように思います。山頂あたりのブナやミズナラなども共通するものでした。
この山は、もうちょっと東へ行くと、宮城県との県境になっていて、そこあたりのどこかに、日本海側と太平洋側との植生の違うようになる境界があるのかなと思っていました。
そういったのを見たかったのも、この山に着た目的でありました。(とか言って、ほんとはただ山に登ったりくだったりしたいだけかもしれませんけれど)
山の草とか花とか虫とか-雪の厚み
とにかく雪の量はかなり違いますね。うちの集落には、まだ背丈より高く雪が積もっているのだもの。

土手の雪の無いところあたりの木や草を眺めながら歩いていると、空が青くなってきました。
山の草とか花とか虫とか-林と空

林のなかにもさっと陽が射して、あらまあ、雪の道がしましまになりましたね。
山の草とか花とか虫とか-しましまの道

あと一度で雨呼山に行ったおはなしはおしまいになる予定です。
ところが、明日はちょっと外に泊まる予定になっていますので、続きは明後日になろうかと思います。
今日の夕方も彗星が見られるかなあ?と外でじっと待っていたのですが、空がほとんど晴れているのに肝心な彗星のあたりに黒い雲が居座ったままで見られませんでした。

さて、雨呼山に行ったはなしです。

ジャガラモガラの東にある凹地から見上げた雨呼山方向。
上のほうの木だけが白くなっています。
山の草とか花とか虫とか-山の上が白い

雨呼山へ向かう尾根へ登っていきます。
ここの斜面はこちらがわが西で、冬にはほとんどの場合に風上になっているのですが、林床はたいへんに雪は少なく葉っぱも見えていました。
山形の山はどこも雪が多いというわけではなくて、蔵王付近の山は雪が割合に少ないのです。
このあたりから、ほかの方の足跡は見当たらなくなりました。上までは登っていないのかな?雪が硬くて足跡が残らなかったのかな?
山の草とか花とか虫とか-少ない雪

尾根まで登ったら、尾根の風上に雪庇ができていました。
右の林は割合と急傾斜で、足元は細かい乾燥した葉っぱと、氷が張っていたりする箇所もあり、林のなかは歩けないようでした。
雪庇は割合にしっかりしていたので、雪庇の上を歩いていきます。
山の草とか花とか虫とか-尾根と雪庇

水晶山が見えました。ここはなかなか見晴らしのよい尾根です。
その奥の奥羽山脈の山々は見えたり見えなかったり。
山の草とか花とか虫とか-水晶山

雪庇は時折急なところも出てきました。
ここはちょっと困りました。
林のほうに逃げて登ったりもしましたが、足元が滑ったり崩れたりして滑落しそうでした。
やはり雪庇を登るほうが怖くないようでした。
山の草とか花とか虫とか-尾根の風下

急な感じに写っていますが、ここはたしかすごく急、というか段差の大きいところもあったのです。手をつきながら登る感じでした。こういうところを歩くのにはピッケルがあるとやはり安心です。(持つか持たないか迷ってクルマにおいてきちゃった)
ここまで来たら気温は低く、雪はざくざくと凍っていました。
登山靴のつまさきで雪の斜面を蹴って一歩づつ足場を作って登ります。
山の草とか花とか虫とか-キックステップ

霧氷もありました。
先ほど、上のほうだけ木が白くなっているのはこれだったのですね。
強い風が吹くと、これが顔にべちべちと当たって痛かったりしました。
山の草とか花とか虫とか-霧氷

これはウサギさんの落し物です。
周りの雪のかけらみたいなのが霧氷の落ちてきたものです。
山の草とか花とか虫とか-落し物

歩いてきた尾根。
地形図で見ると、この尾根はもっと上り下りはないように見えるんですが、実際にはかなりでこぼこでした。そして、風下の斜面は木がそれほど育っていません。山の東西でかなり生えかたに違いがあるなあと思いましたが、近くには植林のスギなどもあって、一度皆伐したのかもしれないとも思いました。
山の草とか花とか虫とか-振り返った尾根

雨飾山の手前にあるピークのちょっと下にあったずんぐりしたブナ。
まわりも細いながらブナの林になっています。
ほかにはミズナラも多く見られました。
山の草とか花とか虫とか-太いブナ

雨呼山の手前にあるこんもりした山頂につきました。
いまいちわかりにくいのですが、林の向こうが雨呼山山頂。
標高はほとんど同じか、こちらのほうが高いくらいに思いました。
山の草とか花とか虫とか-ニセピーク

鞍部を少し歩いて雨呼山山頂へ。周りは木が育っていて展望はありませんでした。
山の草とか花とか虫とか-山頂の表示

12時17分に登りはじめて、到着は14:39になっていました。2時間20分ほどかかりました。
ここまでは4kmとちょっと、登った標高差は700mほど。
ぼくの夏の登山道のある山の登っているのを計算してみると、だいたい100m登るのに10分。4km進むのに1時間というペースになっています。あちこち写真を撮ったり、草や虫を見つけたり、休憩を含むのでそれくらい(興味深い草や虫が多いともっとかかってしまいます)。
例としては、8kmの道のりで、1500m登る古寺鉱泉から大朝日岳だと、道のり分が2時間、登りの分が150分、計270分=4時間30分、という感じです。
今回の山で計算してみると、4km:1時間+700m:7×10分で70分。計2時間10分になりますから、雪があってもラッセルがないとスムーズなものだなあと思いました。

なお、登山に要する所要時間計算は、ぼくが日帰りの荷物で登る平均的なものでした。
荷物が重いと、夏などは疲れる以前に暑くてしかたなくなってもっと休憩しないといけなかったりします。夏の山でも、岩場で手を使わないといけないようなところはもっと時間がかかりますね。所要時間を記録しておくと、こんなふうにペースを逆算したりも出来て面白いです。
一昨日のことです。
お休みをいただいていました。このところはほんとに山に行く空模様と、お休みとが合わずにしばらく山に行かないままでした。
この日も朝から冷えて雪降りでした。
山の草とか花とか虫とか-雪降り

10時ごろまで家でもやもやとしていたのですが、そうか、東のほうにある山に行ってみればどうだろう?とでかけました。
雪の時期ですから、まるっきり知らない山に行くのはやめておきたいので、いくつかのこころあたりから、天童の雨呼山というところに行くことに。
途中でそのエリアの地形図を買い求めて、コーヒーをいただきながら図面折りしました。

雨呼山と書いて、あまよばりやま、とのことです。
群馬県にもおなじ名前の山があるようです。
どちらも名のとおり雨乞いをした歴史のある山なのでしょう。

さて、その登山口の近くにきました。
なんということでしょう。
うちからちょっと東に行っただけなのに春が来ています。
山の草とか花とか虫とか-オオイヌノフグリ

看板にはジャガラモガラへ4kmとあります。
2012年7月4日「北の国の木たち ジャガラモガラ行1」で、雨呼山のふもとまで行っていました。地形に見覚えがあるのでこちらの山に来ることにしたのです。
写真ではわかりにくいですが、入り口にはクルマの通行禁止のチェーンがありました。
近くのお店で聞いたら、5月になってからでないと上の駐車場まではクルマでは行けませんとのこと。雪はどうかなあ?ずいぶん少ないけれどワカンだけ持っていったほうがよいかな?とザックにくくりつけました。
山の草とか花とか虫とか-雨呼山登山口

出発は12時17分でした。ずいぶん遅いスタートですね。
道には雪がありません。途中まではこのようなところを歩きました。
山の草とか花とか虫とか-雪の無い道

途中にあった大きな岩。亀岩?と思ったら篭でした。篭岩という岩なのですね。
この付近は、こういった質の岩がごろごろした感じの山です。
山の草とか花とか虫とか-篭岩

もう少し行くとお寺(東漸寺と言うところらしい)のような建物が道の北側のちょっと奥まったところに見え、その手前には石碑がいくつかありました。かなり古いものと看板にありますが、この写真のものはそれほど古く感じませんでした。ほかには、湯殿山と書いてあるものなどがありました。
山の草とか花とか虫とか-石碑

東漸寺の水、と書いてあった湧水のようなところ。
うまい水だそうですが、なんだか表流水のようにも見えたので飲みませんでした。
山の草とか花とか虫とか-水の湧くところ

20分ほど歩いたところで、この先は雪の道になっていました。
ここまではいつかの時点で一度除雪などしたのかもしれません。
それにしても雪が少ないです。30cmくらいでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-除雪の終わっているところ

そこからは夏の道のくねくねしているのをショートカットしながら歩きました。
あら、数日前のものと思われるスノーシューなどの跡があります。
ほかの人の足跡のついている雪の山はこれまでで初めてのことかもしれません。
標高もちょうど良いし、人口の多い山形市や天童市の近くなので登られるかたもあるのですね。
山の草とか花とか虫とか-林道

道の脇のスギは、日当たりの関係なのか、梢の上のほうだけ雪が付いていなかったりしました。
この様子だと花粉の飛ぶのはもうちょっと先のようですね。
山の草とか花とか虫とか-うえのほうだけ雪がないスギ

雪はあっても表面が締まっていて歩きやすく、ワカンも履かなくてよいくらいでした。
う~ん、夏の道より歩きやすいかもしれません。
1時間ほど歩いて、カラマツが広く植えてあるところにつきました。
雪の上にまだ足跡が続いています。
たしか、ここからジャガラモガラはもう少しのはず。
山の草とか花とか虫とか-カラマツ林

ジャガラモガラにコンパスをセットしてカラマツの林の中を歩いていきます。
ウサギの足跡もありました。
山の草とか花とか虫とか-ウサギの足跡

ふむ、ジャガラモガラ付近の地面のへこんだところにきました。
ここは地形図で凹地(おうち)となっているところです。
地形図で確認すると、ジャガラモガラとなっているところを含めて、4箇所の凹地があるようです。このあたりが凹地なのは、昔にあった岩の山が山崩れなどして出来た地形ではないか、とのことだそうです。普通は、へこんだ地形なら水がたまって池や湖になりますものね。
岩のがらがら崩れたところなので水が地面にすいすいと吸い込まれて凹地になっているんだろうと思っていました。
山の草とか花とか虫とか-凹地

ジャガラモガラまで4kmとありましたけれど、ちょっと近道しているところがあるので4kmはなさそうに思いました。
それでも1時間ほど歩いて4km近くでしょうから、ラッセルなしだと雪があってもずいぶん進むのが速いですね。
ここからは、雨呼山の山頂へ、わっしょいと登っていくことになります。