さて、作業を開始します。
昨年などは、山の上の風衝地での植生回復の作業が多くありましたが、今回は中腹での作業で、普段の登山道の手入れに近い内容でした。
ただし、いろんな頼もしい方がいること、普段の作業では使えないいろんな資材があることがちがっておりました。基本的には、付近の倒木などを使って段を作るのは一緒でしたが。
山の草とか花とか虫とか-作業開始

作業にしばらく前から携わってもらっている植生回復や、自然の材料を使った道の整備を専門にしている方からの指導もありました。作業の内容を相談したり、手直しが必要な箇所などを見てもらいます。
山の草とか花とか虫とか-指導の様子

アズマヒキガエルが顔を出しました。
段を作る際に、かけや(大きな木槌)でドンドンとしたりするのでびっくりして出てきたのでしょうか。それとも、にぎやかなので気になって現場確認にござったのでしょうか。
やれやれ、なんの騒ぎだい?というようでした。
山の草とか花とか虫とか-かえるが出てきた
作業中の写真は、今回はあまりありません。(作業中ですから)

お昼ごはんを食べ、午後からも続きの作業をして、14時ごろ、一日目の作業が終了しました。
今回は3つの班での作業でしたから、ほかの班の作業の進み具合やどんなふうにしたのかを確認してから下山しました。

それぞれの班の現場で、施工の様子が少し違っていました。
道の直すべき内容が少し違っているのと、やり方はいくつかある、ということなのでしょう。
そういった違いを見るのもためになるなあと思います。
ここでは、段を大きめに作ってありました。
ここの箇所は、深く掘れたところは通行しないようにして、もともとの道の少し横に迂回路を作ってありました。
なので、段は深くても歩く支障になりません。段には細めの木を横に使い、麻のネットが巻いてあります。水が流れる際に、砂や木の葉をすくいとって水は排水し、段を埋めていくという狙いでありましょう。
山の草とか花とか虫とか-ほかの班の作業1

ここは麻の土嚢(うちの会で使っている麻の袋よりずいぶん目が粗いですが、砂がしっかり絡んで使いよいようでした)を三つ使い、中央が低くしてありました。水がどどっと流れても、中央を流れるので、側面を侵食しないようにしてあるのでしょう。ほかの作業の方も、現場のそれぞれの様子を記録していました。
山の草とか花とか虫とか-ほかの班の作業2

ここでは段の下にササの茎が敷いてあります。
ササをこんなふうに水の流れる方向にしておくと、ササの茎の間を水が穏やかに流れます。
段の下のササも流れを穏やかにしてくれるので、侵食を防ぐ効果があるんだろうなと思いました。
山の草とか花とか虫とか-ほかの班の作業3

帰り道の一服清水。
あのセリ科の花に、こんどはヒョウモンチョウがお客様です。
ウラギンヒョウモン?と現場では思ったのですが、帰って図鑑で調べてみるとミドリヒョウモンのようでした。
山の草とか花とか虫とか-帰り道のミドリヒョウモン

一日目の夜は、もともとの計画ではそれぞれにテント泊でしたが、天候のよろしくない予報でありましたから、ふもとの近くの集落で集会場を貸してくれました。
ボランティアの皆さんのためだから、というので使用料も半分おまけしてくれたりしました。
ありがたいことです。
夜には、食事しながらギョウザを包む方があったりもしました。
それぞれの参加者から、オリジナルの漬物やあれこれも持ち寄ってあり、ほんとうにいろんなことのできる方の集まりでありますね。
ぼくは食事となると、おなかが膨れればOK、というくらいの認識でしかないので、いくらかは見習わなければならないなあといつも思います。
山の草とか花とか虫とか-ギョウザ作り

ふもとの集落は、やはり山の近いところでありますね。
虫たちも数少ない照明にいろいろ集まってきます。

これは、ご一緒した大学の先生がトイレのガラスに来ていたのを見つけた大き目のトビケラです。
「ロッキーチャックくん。これはなんというトビケラだろう?ヒゲナガでしょうかね?」と言うのでしたが、どうにも触角はそれほど長くありません。
後で調べようと撮っておいた写真です。(どうやら体の色合いや翅の模様からエグリトビケラというのが近いようです。翅の後のはじっこのうねうねしたのも特徴的ですね。)
山の草とか花とか虫とか-エグリトビケラ

今年はあまり発生していないなあと思っていたブナハムシも灯りには若干集まっていました。
山の草とか花とか虫とか-ブナハムシ

ちょっと見かけないタイプのハサミムシだぞ、と思ったハサミムシは、エゾハサミムシというもののようでした。翅の付け根の黄色っぽい模様が特徴的ですね。
ハサミはかなり細くなっていて、ぱっと見るとアリガタハネカクシの大きいものに尻尾が付いたようにも見えました。
山の草とか花とか虫とか-エゾハサミムシ

ちっこい楕円形の虫は、こういったものは田んぼの水のなかや川で川虫を捕まえたりすると時折一緒に捕れます。ミズムシの仲間のようでした。ミズムシと言っても、ほかの種類の生き物にもいくつかミズムシというのがあります。ダンゴムシみたいなミズムシと呼ばれるものもありますね。あるいは、人の足をかゆくしたりするのもミズムシですが、それはちょっと違いますね。
山の草とか花とか虫とか-ミズムシの仲間

夜中には、カミナリがピカピカ、ゴロゴロとなっていました。
雨も音を立てて強く降る時間帯もあり、明日は雨の中の作業かなあ、とも思っておりました。

目が覚めて4時30分。山の朝は早いですね。

だんだんと明るくなり、近くに見える大頭森山。
山の草とか花とか虫とか-朝の大頭森山

雨は上がり、二日目も雨に降られずに作業ができそうだ、と。そのような具合でした。
二日目の作業のため、6時に再び山へむかいました。
今年も朝日連峰の合同保全作業に行ってきました。昨年は、朝日連峰の狐穴小屋付近の三方境だったのですが、今年は、7月の大雨での登山道の傷み具合からぼくの所属する山岳会で普段の手入れをしているルートの三沢清水近くの箇所で作業することになりました。
昨年の合同保全作業の様子2012年10月1日「ころころ変わる空模様 紅葉はじめの朝日のお山」 1
今回の作業箇所の様子2013年8月10日「雨の跡 道の手入れ再び2

集合は朝の7時でした。10分前に到着したら、みなさんお早いですね。もう集まりつつありました。
山の草とか花とか虫とか-集合

資材を背負ってみんなで古寺鉱泉前を通り、現場へ向かいます。
山の草とか花とか虫とか-朝日鉱泉を過ぎる

みなさんの背中には、今回使う資材やスコップ、カケヤ、トグワなどが。
山の草とか花とか虫とか-荷物を背負ったみなさん

見上げるブナ、朝のもや。
この週末は、台風の影響で雨になるだろうとの見込みを覆し、なんとか雨は落ちておりませんでした。
山の草とか花とか虫とか-ブナともや

山岳会で作業に行くときには必ず休む休み場です。しっとりしておりますね。でもちょっと湿度が高すぎますね。汗が乾かず、頭に巻いた手ぬぐいを絞るたびに雫が落ちます。
山の草とか花とか虫とか-休み場ともや

一服清水に着いたのは、9時でした。
山の草とか花とか虫とか-一服清水

ピンクのちいさな花。
ミゾソバのようです。葉っぱがちょっと違って見えましたが、以前にも葉の形が場所によって結構違うようだなあ、と思って見ておりました。
山の草とか花とか虫とか-ミゾソバ

白い花がたくさん咲いているのは、セリ科の何か・・・。
一緒にいるみなさんにも聞いてみましたが、やはりセリ科のなにかしらだろうと。
この花は、虫たちも好きなようです。この時にはちいさなハチが訪れていました。
しかし、好きな食べ物がこんなにたくさんあるというのはどんな気持ちでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-ちいさなハチが来ていました

この花の果実。面白い形ですね。ちいさな虫のように見えます。
2本の触覚のようにも見えるめしべの残り。
果実の様子もあわせて図鑑で調べてみると、オオバセンキュウのように思えてきました。
山の草とか花とか虫とか-虫みたいな果実
いえいえ、植物観察に来たのではありませんね。出発します。

今回の作業は、30名ほどの参加者が、ABCの3つの班に分かれて作業します。
もうちょっと登ったところにある三沢清水に、事前に置いていた資材もあるので取りに向かう途中に、それぞれの現場での施工方針などの打ち合わせをしました。
山の草とか花とか虫とか-施工箇所の確認

置いていた資材は、大朝日小屋から荷下ろし(今回の作業の下見の際に大朝日岳から背負って下ろしてくれていた)杭、それと、先日にぼくらが作業した際に荷揚げしておいた麻袋、作りかけの杭などでした。
山の草とか花とか虫とか-資材

ぼくはB班となりました。
受け持ちの現場へ戻り、さて、作業をはじめましょう。
山の草とか花とか虫とか-施工地

明日は、作業の様子をお伝えします。
そうですね、夜に星を見るのが好きなのですが、昼に雲を眺めたりするのも好きです。
天候が気になるので実用的な意味合いで眺めるということもありますけれど。

夕方の雲。
山の草とか花とか虫とか-雲 夕焼け

雲の間から見えた夕陽。手前の細かく浮かぶ雲が夕陽に照らされているのも良いですね。ドラマティックですね。
山の草とか花とか虫とか-日が沈む

月に叢雲、花に風、とは申しますものの、月に雲がかかるのも趣があるわけです。
手前に見える電柱にトランスも、風情でありますね。
山の草とか花とか虫とか-電柱 雲の向こうの月

ふわふわした雲が、夕陽に照らされていたりするのも良いですね。
山の草とか花とか虫とか-ふわふわした雲

真夏には真夏の雲もありました。
これは先週あたりの暑い日に撮ったものです。陽射しが強い日でした。
山の草とか花とか虫とか-真昼の天頂部

山の向こうに夏の雲があり、むくむくと立ち上がっては崩れていきます。
山の草とか花とか虫とか-山の向こうに夏雲

雲の窓
山の草とか花とか虫とか-雲の窓

今年はなぜか積乱雲が育つのをあまり見ていません。
積乱雲にまで至らないような雄大積雲くらいの雲の頭は、内側から膨れるように盛り上がっていきます。そういうのを望遠レンズや双眼鏡で眺めているとダイナミックで素晴らしい光景です。
山の草とか花とか虫とか-雲の頭のふくらむところ

屋根の向こうに雲がわきあがっていました。
あまり大きくならない場合には、途中で勢いを失ったように輪郭が崩れてだんだん消えていきます。
山の草とか花とか虫とか-わきあがる雲

遠く、奥羽山脈方向に見えた幅のある雲。これくらいになると真下あたりでは雨でしょうか。
山の草とか花とか虫とか-夏雲、屋根の向こうに

田んぼには、イネの葉の間になにか袋がぶらさがっておりました。
う~ん、これはクモのたまごの袋ですね。
すみませんね、雲から蜘蛛へおはなしを続けてみたかった、ということです。浅はかで申し訳ない。
山の草とか花とか虫とか-たまごの袋

その奥、白っぽい色合いの不思議な塊が・・・。
と思ったら、これはクモです。
先日、クモの図鑑を手に入れました。それによると、オオトリノフンダマシ、ということでありました。鳥のふんを真似して鳥から身を隠しているのでしょう。
トリノフンダマシという名ですが、騙したい相手は、鳥の糞でなく、鳥のほうですね。
山の草とか花とか虫とか-オオトリノフンダマシ

台風が来そうな週末になるのだそうです。
明日は泊まりで登山道の手入れに行ってきますので、記事はお休みになります。