火曜日のことです。汽笛が聞こえてきて、音に誘われるまま駅へ向かいました。
SLがやっておりました。昨年は春にやってきておりましたが、今年は秋のようです。
山の草とか花とか虫とか-SL

現在走っている列車もやってきて並びました。写真を撮りに来ているかたも多く見受けられました。やっぱり撮りたくなりますね。
今週中は試験走行などを行い、本番は今週末の土日のようです。チケットはあっというまに売り切れてしまうんだそうです。
山の草とか花とか虫とか-SLと今の車両

さて一昨日の水曜のことです。知り合いが、一緒に月山へ行こうということだったので、今年はまだ行っていない月山へ行ってきました。初めて山に行ってみたいという方があるので、お付き合いしてくれということでした。
姥沢から登っていきます。
この日は平日であったのと、天候がすっきりしないのと、リフトが定期点検かなにかしらで二日ほど運休の日にあたり、駐車場はガラガラでした。
山の草とか花とか虫とか-姥沢駐車場

朝早めに集合したものの、なんだかんだで9時30分を過ぎての出発になりました。
駐車場から出発してすぐにミネカエデっぽい木にいたイモムシなのか毛虫なのか呼び名に困る幼虫です。なんだかひらひらとした毛?う~ん、これは毛っぽくないな、なんでしょうね。
とにかくハンノケンモンというガの仲間の幼虫のようですね。
黒いボディに黄色のしましま、そしてひらひらがついています。
山の草とか花とか虫とか-ハンノケンモンの幼虫

姥沢小屋のあったところ。
この小屋は今年の春先に、吹雪で壊れてしまいました。現在建て替えているようです。
山の草とか花とか虫とか-姥沢小屋跡

ありし日の小屋にかけてあった名前の看板の一部が、近くの土手にたてかけてありました。
ああ、おいたわしや。
立て直した小屋にも掲げられるのでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-看板の残り

工事中の小屋跡の裏を通り、登山道へ入ります。すぐにブナの森になります。
山の草とか花とか虫とか-登山道へ

ミズキの実。
山の草とか花とか虫とか-ミズキの実

リフトがあれば、歩かなくてよい登山道の道沿いには、ちいさな湿地や沢が点々と続いており、植物を眺めながら歩くのに適しております。リフトでびゅうと行ってしまうと見られない光景がありますね。
モウセンゴケが生えていました。
山の草とか花とか虫とか-モウセンゴケ

イワショウブの花。こんなふうなのを眺めながら登っておりました。
山の草とか花とか虫とか-イワショウブ

道は、登りは急でなく、山肌を徐々に高度を上げていきます。
あまり登りでないので、初めて山に登るかたも大丈夫だろうなと振り返ると、結構息を切らしておりました。
行く道の先は真っ白ですが、風も吹いており、時折青空もちらりと見えたりしていました。
山の草とか花とか虫とか-雲の中の月山

しかし、静かな山ですね。夏の月山は、リフトが使えて標高の高いところまでびゅうと行ってしまえるので、たくさんのお客さんがごちゃっといる感じですが、ぼくはもちろん静かな山のほうが好きです。

この日の目的のひとつは、山頂小屋でカレーを食べること。でありました。リフトがお休みで小屋やっているかなあ?と心配しながら登っていきました。
山に行っている間にも、家の周りでも季節は進んでいきますね。

今年の春にタネをわけていただいたサンジャクマメです。長いさやがつきました。
山の草とか花とか虫とか-サンジャクマメ さや

花もまだ咲いており、これから伸びるであろうちいさなさやがついています。2本セットで付くようです。
山の草とか花とか虫とか-サンジャクマメ 花

マメの支柱にアキアカネがとまっておりました。だんだん赤くなってきたようです。
山の草とか花とか虫とか-アキアカネ

畑のオクラの花。オクラ、今年はだいぶたくさんいただきました。
山の草とか花とか虫とか-オクラ

ナスの支柱の先にノシメトンボがとまっていました。
その足元にイナゴのような・・・。これはどういう状況なのでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-ノシメトンボ

家の周りの草たちにも、虫たちがやってきております。
カラスウリの葉にクロウリハムシ。
よく見ると群青色の翅、対照的にオレンジ色がかった黄色の頭。つぶらな瞳。
山の草とか花とか虫とか-クロウリハムシ

こちらはイノコヅチカメノコハムシのようです。すこし光沢がありました。
山の草とか花とか虫とか-イノコヅチカメムシハムシ

アオソ(カラムシ)にアカタテハがやってきていました。どうやら産卵しているように思いました。
山の草とか花とか虫とか-アオソとアカタテハ

カメラを構えてじっとしていると、翅を開いてくれました。
山の草とか花とか虫とか-アカタテハ

道ばたにはニラの花が花盛りになっております。
山の草とか花とか虫とか-ニラの花

もう9月に入り、田んぼの季節も進み行きます。
稲穂の多くは頭を垂れています。
山の草とか花とか虫とか-田んぼ

稲穂の先っちょの熟し始めたところ。
熟すと、だんだん透明感が出てくるように思います。陽に透かすと夕方の色合いでありました。
山の草とか花とか虫とか-稲穂

田んぼはもう稲刈りも間近になってきました。
5月の末に田植えをして、6、7、8、9月の半ば、と。3ヶ月半くらいの期間しか田んぼにイネは生えていないんですね。年々、イネの成長って速いものだなあと思うようになりました。
二日目は、前日よりもちょっと早く山へ登り、作業の続きをしました。
一日目の仕上げのような感じでありました。
山の草とか花とか虫とか-作業の様子

ぼくの入った班の作業は、昨年に作業した箇所で、壊れてしまった段を直し、その間に歩きやすいような高さで段を作り増すような感じでありました。
かなり丁寧にしっかりしたものになったなあ、と班のみなさんと自画自賛でありました。
山の草とか花とか虫とか-出来上がり例

水流での侵食を考えて、木の中央から水が抜けるように仕上げしたり・・・。
でも、こういった土の付いた木をチェンソで切ると、一気に切れ味が・・・。
山の草とか花とか虫とか-V字にカット

先日に、こういった歩道などを自然に近いかたちで直す方法を実践したり設計したりしている方とおはなしする機会がありました。
その方の言うことには、「人の手で作ったものは、壊れたとしても再び人の手で直せるような規模で済み、機械で作ったものは、壊れるとまた機械を使わないといけないような壊れ方をするものなんですよね」ということでありました。
ほんとにそうですね。これはほんとうにそうだと思います。たいへんに実感のある言葉でありました。

二日間の作業が済み、みんなで下山します。
一服清水のあのセリ科の花には、アサギマダラがやってきていました。
う~む、いつみても豪華な存在感のあるチョウです。
山の草とか花とか虫とか-アサギマダラ

ダキバヒメアザミにも移動していました。ドットの模様の体も美しゅうございます。
山の草とか花とか虫とか-アザミにアサギマダラ

ブナの幹には、ヒゲナガゴマフカミキリ。
ヒゲナガゴマフカミキリは、昨年もこの場所で見かけてブログに掲載しておりましたが、現場ではすっかり名前を忘れてしまっていました。自分が昨年に書いた記事で、ああ、そうだった、ヒゲナガゴマフカミキリであった、と思い出した次第です。
相変わらずブナの樹皮に溶け込むような色合いです。
この写真には、ねんごろになった二匹が写っておりますね。
山の草とか花とか虫とか-ヒゲナガゴマフカミキリ

下山していって、ああ、そろそろ登山口へ戻るな、と実感するヒメコマツの尾根。
山の草とか花とか虫とか-ヒメコマツの尾根へ

またカウントされてしまいました。
この二日間は、作業の人員だけでも結構増えたのではないか、と。
なお、一日目、二日目とも登山者は数人ほどでした。天気予報のよろしくない週末でしたから、あまり登山者も入らなかったようです。
山の草とか花とか虫とか-カウンタ

川沿いを歩くと古寺鉱泉はもうすぐ。
山の草とか花とか虫とか-川沿いの道

ふう、着きました。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉へ到着

解散後、帰り道に、博物館へ立ち寄ると、鳥の羽根を並べて作る羽の標本のワークショップ中でした。ちょっと飛び入りでおはなしだけ聞きましたが、講師の方のおはなしでは、山で猛禽類などに食べられた小鳥の羽を集めておいたりしてこういうふうに並べて標本にするのだそうです。
この黄色と黒の美しい羽は、カワラヒワのものであるということでした。
山の草とか花とか虫とか-鳥の羽根標本

さて、次の週は、この保全作業が飯豊連峰でも行われます。ぼくはほかの山の用事があり参加できなくて残念なのですが、かなり多くのおなじ方が飯豊のほうでも作業するのかなと思われます。
今回のようにその場にある木材や石の資材、あるいは麻やヤシの繊維、など分解されていくものを利用して、あるいは古来からの技術を利用して登山道を補修するというのは、国内でもかなり先駆的な取り組みのようです。もっと利用客の多い山域では、石畳や持ち込んだ木材で、公共工事としてやっていたりもしますからね。
飯豊も朝日も国立公園になっており、環境省のみなさんが事務局をしてくれて今回のような作業が実現しています。公的なお仕事としては、工事の会社に発注したほうが、仕事としてはずっと楽なはずなんですが、地元の山岳会と一緒に荷物運びから、作業まで一緒にこなしておられました。そういう面でも面白い取り組みなんだなあと思ったりもする作業でありました。
こんなふうな作業の様子は、メディアに大きく取り上げられることもあまり無く、人知れず、作業の痕跡も目立たず(目立たないようにしてあって本望なのですが)、でも飯豊に朝日、東北の雪の多い、深く静かな山たちと、その山域を愛している地元の山岳会があるというのを少しご記憶に留めていただければありがたい。
そのように思います。