…と言っても、別にユーノ君がヴィヴィオにルパンダイブかますわけじゃありません
それ以前に、うちのユーノ君にロリペドの趣味は無いです



さて、これまで「おのれViVid!!!」などとネタ半分で連呼してた私ですが、ここ最近になってヴィヴィオへの嫌悪が、ネタじゃ済ませられないレベルの憎悪へと発展してしまっているので、心のデトックスを兼ねて、私から見たヴィヴィオというキャラクターについて、色々と語ってみたいと思います



そもそもヴィヴィオというキャラは、StSの中盤で唐突に登場しました
彼女に与えられた役割は、(企画段階で予定されていた)スバル達を中心にした物語から、(プロデューサーの意向で主役に捻じ込んだ)なのは達を中心にした物語への完全な路線変更、そしてそのラストに控えている最終決戦におけるラスボスです

ドゥーエが聖王教会から入手した聖王の遺伝子から生み出されながら、作ったのはスカリエッティではない、というちぐはぐな出自も、当初予定に無かったから伏線自体が張られていなかった事への言い訳なんですね



そしてヴィヴィオは、同時に『リリカルなのは』シリーズの中で、もう一つの役割を与えられていました
それは、なのはとフェイトを「ママ」と呼ぶ事で、2人を事実上の『夫婦』にしてしまう事です

とは言えStSの時点では、フェイトがあくまで「ちょっとだけママ」だったり、終了後のSSMで『親戚のお姉さん』ポジに退いたりと、まだそこまでアブノーマルに特化するつもりは無かったのが窺えました
最終回のエピローグにおける、なのはとユーノが両親のようにヴィヴィオを見守っているシーンや、ヴィヴィオが無限書庫に預けられてユーノに懐いているといった設定も、その一端だったのでしょう

しかし、4期のViVidに入って、物語の空気は一気に百合一色に染め替えられてしまいました
フェイトはダブルママに復帰し、自宅があるにも関わらず高町家にほぼ常駐し、グッズ展開もなのは・フェイト・ヴィヴィオを『高町家』というカテゴリーで括る始末
当然、そこにユーノの居場所などあるはずもなく、1話の時点で『お世話になっている人』からも外され、メールも来ないという有様でした

…ViVidから僅か半年前のSSXでは、まだヴィヴィオは無限書庫に居たにも関わらず…



これに対して創起さんは

「主役抜擢された直後に犯すマイナスとして、さすがに無いだろう」

と否定していましたが、その直後にViVidを

「萌えとエロを主体にした作品」

としている以上、その否定は成り立たなくなります
萌えとエロ(と百合)を期待しているだけのファン層にとって、ヴィヴィオがユーノの事を蔑ろにするのは、彼らにとってプラスにこそなり、マイナスにはならないんですね



閑話休題

そしてViVidで描かれたヴィヴィオは、無限書庫に居た事など忘れたかのように格闘技にのめり込み、自分のオリジナルであるオリヴィエに想いを寄せていたクラウス(男)の記憶を受け継いだ子孫というあざといキャラ付けをされたアインハルト(女)と何やらいい雰囲気になったりと、バトルと百合萌えに特化したキャラでした
ViVidから二年後に当たるForceでは全国大会まで進み、また特務六課におけるトーマ達の模擬戦に乱入しようとするなど、バトルジャンキーぶりの悪化を臭わせる始末です



ここまできて、ふとヴィヴィオというキャラを振り返ってみると、全編においてご都合主義と百合だけのキャラで、余所のSS等で見かける『ユーノに懐いているヴィヴィオ』というのは、本当に設定の中だけにしか存在していなかったんだなあ…という事に気付かされます
そもそもがなのはとフェイトを「ママ」と呼んでStSの百合描写を強化する要員だったわけですから、当然と言えば当然なんですけどね

江戸幕府三代将軍である徳川家光が自分の事を『生まれながらの将軍』と言ったように、ヴィヴィオはまさに『生まれながらの百合キャラ』だったのです
まだ、そこまで百合に特化していなかったA's以前があるなのはやフェイトと違い、百合と無縁だった時期が存在しないヴィヴィオは、実はなのフェ以上に擁護のしようが無い…私には、そうとしか思えません



創起さんはフェイトの事を

「設定とやっている事が正反対で、かなりキャラ崩壊していても『フェイト』であるのなら、彼女が彼女である根元は何処にあるのだろうか?」

「中の人にすら、ある意味で設定を改変された彼女の本質とは一体…?」

と言っていましたが、その本質自体が百合以外存在していないヴィヴィオとは、一体何なのでしょうか…?



…創起さんを始めとするユーノ×ヴィヴィオ派を確実に敵に回したろうなあ…
しかし、私は謝らない!
絶対に!!
※注意※
今回、フェイトがとんでもない事になります



前回までのあらすじ

死後の世界で途方に暮れるなのはの前に現れた謎の二頭身物体、仮面ライダーブレイド(自称)。
自分が死んだ原因がこのオンドゥル野郎との激突事故と知り、収束魔法をぶっ放して猛抗議するなのはだが、ブレイドを大気圏突入までさせて引き寄せたのは、ユーノともう一度やり直したいという彼女自身の願いだった。
ハチャメチャなマイペースで散々なのはを振り回した末にブレイドが呼んだのは、時の列車NEWドゥルライナー。
次の停車駅は、過去か、未来か…



さて、ここで時間は少し遡り、なのはがあの世でブレイドとすったもんだな問答を繰り広げている頃。
なのはと別ルートで家路に向かっていたフェイトは、つい先程別れた親友がまさかこの世から塵も残さず消滅しているとは夢にも思わず、重く、覚束無い足取りで、暗い夜道を歩いていた。
こんな時間に妙齢の女性が、それもフェイトほどの美女が酒に酔って一人歩きなど、本来なら危険極まりないところだが、人っ子一人通りかからないような道を選んだのが幸いしてか、彼女を襲うような不逞の輩は居ない。

「グスッ…ソウマぁ…ソウマ~…ふぇぇぇぇぇ…」

…仮に居たとしても、べろんべろんなまでに酔っ払い、顔を真っ赤に泣き腫らし、男の名を呼びながら、時折鼻をグズグズ言わせてる女など、幾ら美人でも襲おうとする前に気分が萎えてしまうだろうが…

「私って…ホント、馬鹿…」

「もう、何も怖くない」と並ぶ死亡フラグに加え、悪堕ちフラグまで追加された不吉な言葉を呟き出した今のフェイトは、マジで飛び込む5秒前である。
近くに深くて流れの急な川が無かったのがせめてもの救いか。

「ソウマは、別の世界から来た人だから…こんな日が、いつか来るかも知れないって…何で、思いもしなかったんだろ…」

現状に満足し、現状を変えてしまう事を恐れ、現状が変わってしまう事など考えてもいなかった。
そんな自分の浅はかさを思い知らされ、フェイトは自虐的思考のドツボに陥っていた。

「………私が、弱いから…臆病だから…」

ソウマは姫子の事が好きだから、自分はソウマに妹のようにしか思われていないから、そうやって自分を納得させていたが、所詮はソウマに告白してふられる事を怖がっての言い訳だ。
一から十までなのはに追従し、ヴィヴィオの求めるままにもう一人の『ママ』に復帰し、レズビアン扱いも管理局の方針ならと黙認してきた。
これは、そんな自分への罰なのだ…と。

「母さん…私、やっぱり出来損ないだ…」

フェイトが呟いた『母さん』とは、義母のリンディではなく、自分のオリジナルであるアリシアの母、プレシアである。
今なら、彼女が自分を失敗作と罵ったのも理解出来る…フェイトはそこまで追い詰められていた。

…と、その時。

プワァァァン!

「………?」

突如聞こえてきた汽笛のような音に、ふと立ち止まって振り向くフェイト。

ガタンゴトン、ガタンゴトン…

「列車…?」

続いて聞こえてきたのは、近くに線路があるわけでもないのに、列車が走ってくるような音。
同時に、眩い光がこちらに向かって近付いてくるのが見えてくる。

…フェイトは、いつの間にか、その光に誘われるように、フラフラと歩き出すのだった…



一方その頃、なのはとブレイドは…

『自動走行機能が制御不能ディス~!?』
「やっぱり乗るんじゃなかった~!」

暴走し、猛然と揺れるNEWドゥルライナーの車内に居た。
その向かう先は…



何故、あの光に惹かれたのか?
それは自分の心が真っ暗な闇の底に沈んでいたからかも知れない。
暗闇の中でもがく自分を照らしてくれた光、フェイトはそれに縋るように歩を進めていった。

「………え?」

だが、その光が、凄まじい熱量を伴った白熱光である事に気付き、その向こうに巨大な、



(OwO)



という、顔のような模様が見えた時、フェイトは、その光に近付いてはいけないと思い直した。

…しかし、時、既に遅く…



ギギギギギッ!!!

『ウェイッ!?』
「わわわっ!?」

耳障りな音を立て、急停車するNEWドゥルライナー。
その衝撃で起きた一際大きな揺れに、ブレイドもなのはも思いっきり床に叩き付けられる。

「イタタタタ…と、止まった…?」
『ウェ~イ…どうやら、人身事故が起きたようディス…』
「人身、って…どどど、どうするの!?この列車、さっきまであんな猛スピードで走ってたんだよ!?ぶつかったら怪我じゃ済まないよ!?」
『大気圏突入までやったディスからね~…おそらく、なのはさんのように…』

プシュー…

ブレイドの言葉を遮るように、乗降口のドアが開いた。
そして、その向こうには…

「…なのは?」
「…フェイトちゃん?」
『ウェーイ、人身事故の被害者はフェイトさんディしたか…』



この日、フェイト・T・ハラオウンは、23年の短い生涯に幕を下ろした…



つづく



さあ、ここから本当にどうしたものやら…(ヲイ