小島武夫杯帝王戦 | 望月雅継オフィシャルブログ「プロ連盟静岡支部長の負けちゃう麻雀」Powered by Ameba

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日本プロ麻雀連盟静岡支部長 望月雅継の麻雀日記

地方から東京へ夢を乗せて参戦中!!

AⅠリーグから静岡リーグ、静岡支部Lookupでのフリー対局まで、対局日記を中心に綴ります。

夢なんかも語っちゃおうかなぁ~。

2018年1月。

A4用紙2枚にまとめた企画書を持って、プロ連盟の地方本部支部合同会議に向かった。


地方本部支部合同会議は、静岡支部を立ち上げてから15年間(当時)、毎回必ず参加している会議なのだが、支部の活動報告以外で発言する事はほとんどなく、企画書を持参しての参加に柄にもなくドキドキしていたのを思い出す。



『…十年早いわ!!』



それは支部設立初年度、静岡支部の淡い展望を語らせてもらった際に、ある先輩から一喝された事も影響しているのかもしれない。


自分の意見などこの会議の場では通らない。
自分が意見する事で場の雰囲気を壊すのは良くないだろう。


組織人として、主張よりも調和を選ぶ事が正しい場合もあると教わった会議。
いつしかその会議の中では、自分の存在すらも消してしまうようになっていた。



だがしかし…

今回ばかりはそうはいかない。


15年間掛けて考え、練りに練って、あたため続けたこの案を世に出さなければならない。
ある意味での自分の新しい第一歩を踏み出すために、勇気を出して企画書を作成したのだ。




2017年12月。



長きに渡って参戦してきた鳳凰位戦リーグから退く事を発表した。

数年間悩みに悩み、苦しみ抜いて出した結論。
“プレイヤー”としてだけでなく、“普及者”としてのプロ活動に軸足を置く為の苦渋の決断でもあった。


自分が光り輝く為に、自分が結果を出す為に、何をすれば良いか?

常日頃から口にする【セルフプロデュース】は、麻雀プロにとっては必須スキルであると言えよう。


その対極にあるもの。

自己の気持ちを抑え、麻雀業界の為に、麻雀ファンの為に、どれだけ汗をかき、どれだけ良い提案をし続けるか?



何がやりたい?
と問われれば、後者を選んでしまう自分には二足のわらじを履いての活動には限界があったのは事実だ。

もちろん自分の為にもまだまだ頑張りたい気持ちは十分にあるのだが、20年間のプロ活動において、自分自身のキャパは十分に把握しているつもり。完全なキャパオーバーでの活動は、全てにおいてマイナスに作用すると考え、自ら一番大切なリーグ戦を退く事でバランスを図ろうとしたのだ。




リーグ戦を退いた以上、今まで以上に注力して活動しなければならないと考えたのは静岡支部の再生。

静岡支部を立ち上げてから15年、立ち上げ当初にあった熱い気持ちを再燃させる為、様々な行動に着手した。


静岡支部の広報活動の見直し。
静岡プロリーグの改革。
そして、静岡リーグ(プロアマ)をさらに盛り上げる為の提案。


その先に…

自分が考える地方でのプロ活動の理想像と、現時点での最終目的があった。


それは、


『各地方で行われているプロアマリーグをリンクさせる事』

そして、


『夏目坂スタジオを、地方アマチュア選手にとっての“甲子園”にする事』



それらをまとめた企画書を持って、昨年1月の理事会に臨んだのであった。



2018年11月。


私は大分県豊後高田市にいた。
初めての試みとなる、国民文化祭での健康マージャン。その準備と大会運営の為だ。


しかし私には、もう一つ大きなミッションがあった。今後の麻雀プロ人生を大きく左右するであろう、本当に大切な時間だと考えていたのだ。


国民文化祭の前日、大会のレセプションを終え、私は森山会長と黒木プロと3人で、ホテル近くの飲食店でお話させて頂く機会を作って頂けたのだ。



『小島武夫杯って名称にしたらどうだ?』



森山会長のその発想力と企画力は、私が考えるモノの遥か上をいくだけでなく、大会そのものの付加価値をさらに大きくするものであった。


私も尊敬してやまない、大好きな小島先生の名前を大会の冠にすること。

嬉しくないはずがない。
提案して頂いた瞬間、その場から飛び上がりたくなるほど、感動して涙が出そうになるくらいの衝撃であった。

それだけでない。
ロン2やファイトクラブユーザーへの大会参加、大会レギュレーション、予算の編成、そして何より、大会の規模を大きくすることで大会そのものの価値を上げるように導いてくれたのも、森山会長のアドバイスであった。



私にとっては夢のような時間。
興奮に胸踊る気持ちを抑えながら、頭の中で事案を整理していく。

ここまでの道筋をナビゲートして下さった黒木プロと、詳細を煮詰めながらやり取りを重ね、プロ連盟の日程を管理している山井プロとスケジュール調整をし、それと並行してプロ連盟の地方支部の支部長、本部長、事務方とLINEや電話でコミュニケーションを取り、意見を調整し、一年かけて私の企画書が具体化される時が来たのだ。



2019年1月。

昨年同様、プロ連盟の地方本部支部合同会議に向かった。昨年出した企画書より、より綿密に計画を記載した企画書を持って。

昨年と違うのは、その集合時間。
地方の若手代表者と本部の若手代表者が、本会議よりも4時間も早く集合し、地方からの提案や問題点を議論する場所が設けられたのだ。

私の企画書もその中で取り上げてもらい、その場での了解の後、本会議にて承認を頂くことが出来たのだった…。





『小島武夫杯帝王戦』



企画書を提出したのは私であるが、そこには地方本部支部全ての思いが詰まっている。

プロとアマチュアの交流がいかに大切か。

地方在住のアマチュア選手が、それぞれの地元で競技麻雀を楽しむ事が出来る環境を整えることが、私達麻雀プロにとってどれだけ必要なことか。

地方在住のアマチュア選手が光り輝く舞台を提供するのは、私達地方の麻雀プロの役割ではないのか。


『小島武夫杯帝王戦』は、そんな思いを体現した大会になっているはず。


そしてこの大会の本質は、『地方プロアマリーグ』の活性化とPRがベースとなっている。


プロ連盟が活動している全国8地区の地方本部支部で行われているプロアマリーグは全部で10を数える。そのプロアマリーグが、『小島武夫杯帝王戦』の予選を兼ねていると考えてもらうとわかりやすいだろう。(一部地域では、現在プロアマリーグを開催していない地域もございます)


そしてその代表選手が、東京本部から選抜されるトッププロ16名と、巣鴨道場代表のアマチュア選手、ロン2と麻雀格闘倶楽部のユーザー代表、小島武夫記念碑大会代表と対決するということなのだ。



東京本部からの出場選手は、


灘麻太郎
森山茂和
伊藤優孝
荒正義
沢崎誠
吉田直
内川幸太郎
藤崎智
瀬戸熊直樹
滝沢和典
藤原隆弘
HIRO柴田
小島優
二階堂瑠美
宮内こずえ
和泉由希子(順不同)


と超豪華布陣。

地方代表選手が憧れるプロ連盟巣鴨道場で予選を行い、勝ち上がった選手16名が準決勝、決勝を、夢の舞台である聖地、夏目坂スタジオにて対局を行うことになっているのだ。



今回は記念すべき第1回目。
急場凌ぎで準備を進めてきた為、世間の認知度はまだまだなのかもしれない。



しかしこの『小島武夫杯帝王戦』が、
将来地方で競技麻雀を志す若者達の目標や憧れの舞台になり、
そしてその予選に当たる地方プロアマリーグが、現在行われている地区だけでなく、全国各地で開催されるようになり、
今よりもっと競技麻雀をする環境が整っていく事で、さらに地方での競技麻雀熱が高まっていく事を期待しているのが私の正直な気持ちだ。



そんな素敵な舞台の冠が小島先生だなんて…
麻雀ファンを本当に大切にしていた小島先生。きっとどこかで、この大会を見守ってくれているんだろうな。


みんなの力を一つにして、この大会を盛り上げていきたいと思うし、必ずや成功させたいと思っている。


7/20、7/21。
是非注目してください!