麻雀もそう。
攻守のバランス。
押し引きのバランス。
手組みとスピードのバランス。
そのうちの一つでもバランスが取れなければ、良い結果を出すのは難しいって自分は考えてます。
今期の自分。
今年の自分。
いや、近年の自分。
麻雀はもちろん、プロ活動や麻雀の普及活動、私生活においても、全くバランスが取れてなかったんだね。
だから全てが空回り。
なかなか上手くいかないんだな。
そんな時だからこそ、立ち止まって振り返ってみる。考えてみる。
ここ十年間くらい、自分がバランスを取ってこれたのは育成の仕事だったんだなぁって思うんだな。
プロテストの仕事。
Eリーグでの運営や指導。
夕刊フジ杯なんかもそうなのかもしれないな。
池沢Pが夕刊フジ杯やモンドで活躍して若手を代表するプレイヤーになれば、負けず嫌いで努力家の石田Pがそれを追いかけて、連盟の女流プロの中でも屈指の人気女流プロになったよね。
そして高橋P。コツコツと努力して、少しずつだけど前進し続けて、ようやくスポットライトを浴びたと思えばすぐに結果を出した。
彼女達の活躍を、地方から飛び立つ彼女達の姿を、昔の自分に重ね合わせて見ていたのかもしれないね。地方を拠点に活躍するのは、やっぱり大変な事だから。
Eリーグだって同じ。
プロテストを通るか通らないかギリギリだった選手達が、プロになってもなかなか上手くいかなかった選手達が、堂々と活躍している姿を見るとホントに嬉しくなる。
阿部Pのタイトル奪取に始まり、
青山Pの十段戦やマスターズ。
そして中川P。強かったね!ホントに成長したよ!
他にもさ、森Pが女流桜花Cリーグで優勝したり、大鹿糠Pも初の映像対局に出たり。
リーグ戦の昇級に至ってはメチャメチャ沢山の選手が結果を残しているよね。本人たちの努力とはいえ、毎回そのような結果報告を受けたり目にしたりする度に、ホントに幸せな気持ちになるんだ。
これもまた、自分の姿をダブらせているのかもしれないな。落ちこぼれで劣等生だった自分がね、今に見てろって思いながら戦っていた時の姿みたいだからさ。
そんな若手の選手達がいつか成長し、大きく羽ばたく姿を想像して、自分は指導していたつもりです。
周りに何を言われても、たくさんダメ出しされたとしても、その選手の可能性や未来を信じて指導してきた事。その選手が成長し結果を残してくれる事が自分の明日への活力になっていたのですね。
指導する為に自分が時間やお金や体力を使っていたとしても、それが自分のプロ活動の根幹になっていたし、自分のバランスを取る大切なモノだったんだなって、今も昔も感じます。
育成の仕事から離れてしばらく経つけど、何だか心にぽっかりと穴があいたようで、長い間そのバランスを保つのに苦労してました。
使命感を持ってやっていたし、プロ活動の中心だと思って取り組んでいたし、何より大好きだったからね。育成の仕事が。
後に続く者達の道を作る事が、自分の仕事だと思ってた。プレイヤーとしてこの先光り輝く事がなかったとしても、未来ある後輩を一人でも多く輩出する事が、自分が与えられた役割だと思ってた。
その為にはぶつかっても嫌われてもいいって思ってたし、組織や選手の未来に繋がるのならって思って先輩達にもキツイ事を物申していたしね。
だからね、育成の仕事を離れてから、自分のプロ活動の軸が無くなってしまったようで、自分がいったい何をしたらいいのか全くわからなくなってたんだな。きっと。
それがプロ活動における自分の心のバランスを崩していたんだと思うんだ。多分当時は気づいていたけど気がつかないフリをしてたんだよね。
それでも今は、そんな後輩たちの活躍を目にしたり、結果報告を受ける事が楽しみなんですよ。みんなが頑張ってくれている事が、自分にとっても大きな励みとなるからね。
また、仕事を引き継いで頑張ってくれている仲間達にも当然感謝してますよ。自分にはないモノを伝えてくれる事は、選手にとっても組織にとっても大きなプラスになるからさ。
だからこそ、自分も次のステップに進まなきゃってるわけでね。何をしたらいいのかわからなかった時には悶々として過ごしていたわけだけど…
先日ようやく、自分のすべき道がぼんやりと見えてきたかなって出来事があったから、今はそれを体現出来るように、自分がやるべきことをコツコツとやっていければなって思ってます。
ねんりんピック。
とても素敵なイベントだったな。
静岡県チームと、浜松市チームと、静岡市チーム。
選手の笑顔が素敵な大会でした。
自分はやっぱり、麻雀を打ってる人の笑顔を見るのが好きみたい。
だからね、麻雀を楽しむ人達が笑顔になるような環境を作りたいし、
自分の麻雀を見てくれた方が楽しくなるような麻雀を打ちたいし、
一緒に麻雀を打ってくださった方が笑顔になるような時間を過ごしたいって思うのです。
これが今の自分の想いです。
それを叶える為のバランスを取ることが出来るように、これから少しずつ調整していこう。
麻雀プロ活動。
普及活動も育成も自身のプレイヤー活動もどれも大事。その自分なりのバランスを早く見つけて、また新たなスタートを切れたらいいなって思います。
ひとりごとのつもりが長くなっちゃった(笑)
それじゃまた。
望月でした。