切っ先を研ぐ日記 -9ページ目

楽曲とセットで。

”もういない”ということに慣れる日は来るのだろうか。

去年まではこれ聴いてたけど今はこれにはまってるよ、とか言えたら楽。

塗り替えることで薄まってゆく思い出。

消費していく関係ではなく共存していく関係。

なんだか10年以上前に亡くなった愛犬とよく似た存在。

鏡にみた夢のピアノの音色が深く心をえぐります。

どうせなら抉り取って新しいのと交換したい。

んでGARNETに触れたいときだけ抉った部分を戻したい。

そうすればこんなもどかしい気持ちをいつもかかえていなくてもいいだろう。

・・・

でももう一度GARNETに触れたいという気持ちすら忘れてしまったら・・・

・・・

今は少し重いけど、やっぱり抱えていくしかないなぁ。

沁みるっていいな

音楽の感じ方ってどうだったんだろうと考える。

お気に入りのメロディに自分の感情をぶつけて体外で爆発させてたイメージ。
燃えちゃうのでテンションも上がる。

その後渇いてきたのは燃やすものがなかったからなんだろうな。

GARNET CROWは液体。だから沁みてくる。
よく演歌を聴いて「しみるねぇ~」と言っているのはこんな感じだと思う。

詩が描く世界へポンと放り込まれたのは、「まぼろし」で世界地図が浮かんだ。
子供の涙が河を作ったくだりだ。もちろん「水のない~」は森の中へ連れて行ってくれたが、
自分としては「strangers」で高台から港町を眺めているような絵が好きだ。

最後の「海をゆく獅子」は圧巻だ。視覚的には荒れ狂う海しか浮かんでこないが、目を閉じればそこに猛々しい獅子が重なりなんとも壮大な絵が出来上がる。こぶしを握るゆりっぺにも覚悟が感じられてこの曲に一切の迷いもないことがわかる。

こんなおつな楽しみ方ができるようになって、感謝である。

思い出 -離-

GARNETの楽曲にすぐさま馴染んだかというと、それは大間違い。

正直あのダークな曲調に大いなる戸惑いを覚え、2ndアルバムで距離を置くこととなる。

このころはTVでCMとかもやってて、偶然にも5thアルバムを目にする。

「お~かっちょいい・・・」
久しぶりの衝動買いであるが、やっぱり馴染まん。

”らいらいや”なんか友人に「なんだこれは、演歌か?」とか怒ってた。

でもこのアルバムが手元にあったのがけっこう重要だったのであった。

ここから数年でなんだか知らんが音楽に興味がなくなってくる。
曲を探そうともしないし、聴いてないことに気づきもしなかった。

そうして心がカラッカラに乾いてきたある日、やっと音楽を欲する心が起きてきた。

PCの中をポチポチ聴いてると、すぅっと染みてくる曲がある。
3rdに入ってた「夢みたあとで」remixである。

これには驚いた。あれほどいくばくかの抵抗を持ちながら聴いていた彼らの曲が
水を飲むように聴けるようになっていたのだ。

1st・2ndと歌詞カードを見ながら貪るように聴いた。いいじゃないか。
3rd・4thは・・・買ってないし・・・あ・・・5th持ってた。

七さんの詩を読むのが楽しくてしかたない。5th買っといてよかった。

ところが「Rusty Rail」にさしかかった時何かが崩れるように涙があふれてきた。
ほんとにもうとめどなくあふれてきた。

そうなんだ。おれはやっと彼らの世界の入り口へ、この時初めて足を踏み入れることができたんだ。


・・・思い出したらまた泣けてくるので寝る。