超スローペースの 本 2024年6月 | 屋号は牧屋 kabotanのブログ  

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母・妻・嫁・姑・ときどきインストラクター

いやあ、今年の読書ペースはなんてのんびり

そういう年もあるかなあ。

 

2024年の41冊目

 

都会を離れて古民家暮らしはじめました [ 牛尾 篤 ]

都会を離れて古民家暮らしはじめました

 牛尾 篤 著     亜紀書房

 2024.5.5発行   180ページ

 

牛尾さんはご夫婦で

東京から山口へ移住しました。

画家、イラストレーターをされていましたが、

コロナもあって、いろいろかんがえるところがあったようで。

なんと65歳で運転免許をとり

山口で焼き菓子を売るお店をオープン。

古民家を改築してくれる方や応援してくれる方たちに恵まれ

楽しい暮らしをされております。

 

42冊目

 

しんがりで寝ています [ 三浦 しをん ]

しんがりで寝ています

三浦 しをん 著    集英社

2024.3.10発行   

 

1976年生まれの三浦さん、これは楽しいエッセイ集です。

ピカチュウが好きで、高価な縫いぐるみをゲットしたいきさつ、

面白いお父様とのやりとりなどほっこりします。

なんたって、作家だなあと思ったのは・・

雨の日チャリで、脇のチャリに突っ込み、左足の親指の爪を剥がしたいきさつ。

はい、私も同じ左足の親指の爪を剥がしました。

しかも2度目。

彼女は皮膚科、整形外科と医者にかかり、

そのやり取りを面白おかしく書いております。

なんなら家でシャワー浴びるときの水圧にまで言及しております。

同じ爪を剥いでも、これほどまで面白おかしい題材にしちゃうなんて、作家さんは面白いですねえ。

私の爪の方は・・・1度目は比較的早く綺麗な爪が再生しました。

2回目の今回は・・ちょっとぐちゃッとした変な形の爪が

まだ半分程度。つまり爪先をカバーしてくれてるものは

まだありません。長期戦ですな、これは。

 

43冊目

 

6days 遭難者たち [ 安田 夏菜 ]

6days 遭難者たち

安田 夏菜 著    講談社

2024.5.21発行  267ページ

 

夕方のニュースで富士山で登山者と思われる複数の人が

亡くなっているのが見つかったと言ってましたね。

どきっとしました。

高校の山岳部に入っていた美玖という子が、

上るだけではなく、天気図の学習やらが面倒で

退部届を出した後、友人たちと山登りをしようと計画します。

美玖は幼いころ、祖父に連れられ登山をよくしていました。

美玖の幼馴染の亜里沙、母親の病気が気になってる子、

由真、両親離婚後新しいお父さんと妹たちが出来て

1人だけ浮いてる気がして自分を抑えて暮らしている子、

その2人と一緒に1712mの鎌月岳に登ります。

上りは良かったのですが、帰りに寄り道をしようという申し出に乗り、異なるルートで下山することになります。

これが悲劇の始まり。

こんな些細なことの繰り返しが取り返しのつかない事態を引き起こすのかという、山登りの怖さが分かる話になってます。

もちろん救いもあります。

3人3様、自分を見つめなおす山登りになりました。

 

44冊目

 

別れを告げない (エクス・リブリス) [ ハン・ガン ]

 

別れを告げない

ハン・ガン 著   斎藤真理子 訳  白水社

2024.4.10発行    321ページ

 

キョンハ(私)は作家で2014年の夏、虐殺に関する本を出してから悪夢を見るようになる。

ドキュメンタリー映画作家だったインソンに相談し、短編映画にすると約束してから4年、インソンは済州島で母の介護を。

キョンハは家族も職も失くしソウルで死んだような暮らしをしているところへ、インソンからすぐ来てのメールが届く。

インソンは仕事中に指を切断して入院していた。

済州島に残している鳥を助けてと頼まれ、済州島に向かったキョンハが、ここで4年間インソンが何を考えていたのか知ることになった・・・・というようなお話です。

この済州島、虐殺など、実はあまり知られていない韓国のダークサイドの歴史に関係があり、この本はとても奥が深いです。

私は以前、在日の人たちのことを描いた本を読んで、

済州島で大量の虐殺があったことを知っていました。

それを今回また異なる視点で目にすることになり、もっと知りたいと思うようになってます。

他の本も探してみようと思います。

 

 

ということで、今日は図書館に行って

またいっぱい借りてきました。

スローペースですが、コンスタントに!