余白において | 卍老人残日録

卍老人残日録

-真剣道継承未完- 

余白において

余白においてそれは成立する
たとえば鼓 それに準拠するものは虚実の意味を理解し体現している
書くことにおいても字を覚えることに始まり、字を芸術になした先人は見事な位置に印を残す

私にとって余白とは最も重視するべきことでありたい
騒擾の中にいて深更の紫煙が一人の私に帰還できるよすがだろう

自らの意思のより自らの姿勢を選ぶことができること
あの世に一歩踏み込んだような様な方の意思の前にはどんな論理も追いつかない

この世の不浄は利得と劣弱な「正義」に担保され、弱者の正義が優先されるような芝居である、

「人間的」という嘘を信じてニンゲンのすこやかな温かさが
かえって人を傷つけることを知らない

人間の根源にかかわる一切の問いに向き合うためには、自らを一方的な被害者の立場に置かず、事上げしない態度が必要だろうと思う

悪は確としてある、我もまた悪に付属するとの思いは正気を保つために「余白」に置いておきたい
まじかで聞く連続する大砲の音は「暴音」だろうが、その発射音も21発の正確に区切られた意思があればロイヤルサルートと呼ばれる

 

 



令和6年6月27日 01:57