その時見積りの詰めをしたいので、2つのグレードの思い切った数字を持ってきて欲しいとも伝えた。
それまで何度も色んなDと商談するにあたって、P子の下取り査定を受けるために掃除をしてから出向いた訳だが、この頃からその作業の大変さとその原因に改めて気づき始めた。
そう、ツータロウの毛なのだ、その原因は。
ツータロウの指定席であるラゲッジスペースの絨毯はもちろんのこと、前後のシートや床のマット、それに天井に至るまで毛だらけなのだ。
いわゆるコロコロやガムテープでその毛を取るのだが、取っても取っても無くならない。もう取れないのかとテープを見たらいつでもちゃ~んと毛は付いている。そう、まだ取れているのだ。そうなるとなかなかその作業をやめるわけにはいかない。
新しい車を買ってもすぐにこういう状態になってしまうのだ。その車の内装がフワフワして豪華であればあるほどその度合いはひどくなるのだ。
このことは次第に自分の気持ちの中で、それも結構な広がりと重みをもってくるようになってきた。
そして8/21に見積り交渉する際には、XのDからはサプライズ価格を出してくるはずはないと考え、こちらからの最終価格を提示するためにその案を練った。
もちろん、このこちらからの提示価格をDが飲むとは限らないので、その時は一旦交渉打ち切りということにするつもりでLCPの検討も浮上させることにした。』
その8に続く。
