X子が来てからオイラはしばらく乗せてもらってなかった。

というのもオヤジさんもまだX子に慣れてなかったし、オイラの居場所をどこにするか?についても決めかねていたようだ。

居場所については前のP子と同じようにリアシートの後ろのラゲッジになるはずだったが、今度のX子にはMOPのナビシステムに地デジTVが付いているが、リアサイドウィンドウにそのフレキアンテナが貼り付けられている。

オイラがそのアンテナを爪で傷つけないかが心配だったようだ。

オイラはどうも相性の悪いワンコや人を見ると、車の中から大声で吼えずにはいられないのだ。

そのことをオヤジさんは叱るけれど、これだけはやめられない・とまらないのだ。


そういう理由でオヤジさんはオイラの居場所をリアシートにしてみようと考えて、フロントとリアのヘッドレストにペットシートをかけて居場所を作ってくれた。

そして10/9そこに乗せてもらって、オカミさんも一緒に4人でP子との安全祈願のためお稲荷さんにお参りをした。

しかし、どうも居心地がよくない。足場が不安定な上に大柄なオイラには少し狭い。そのためあっちこっち向きを変えたりブルブルをしたりで抜け毛もその日は特にひどかった。


そこでオヤジさんはまた考えた。オイラがそんなに居心地が悪いのであればラゲッジに戻すしかないが、TVのアンテナを傷つけた場合の修理費用がいくら位になるのか?心配だったようで、Dに電話してその概算を訊ねていた。

そしてその額はオヤジさんが心配していた程ではなかったようで、早速10/10にラゲッジに再セッティングをしてくれた。


そういういきさつもあって、オイラがP子に乗せてもらったのは少し遅れたが、10/11と12に連続して日帰りだけど3人でオイラの好きそうな所へ行くことができた。

そのことについてはまた改めて書こうと思う。

オヤジさんが云うには10月2日午後6時、X子をDから受け取ったそうだ。

いつも納車は届けてもらうのではなく、おやじさん自身でDに出向いて、入念にチェックするのだ。

外観も室内も目視で確認できるところは、明るいところできっちり確認することが大事だそうだ。

例えば納車されて2~3日経って外装にキズなど見つけたとしても、これをクレームつけたとして果たしてDが気持ちよく受けてくれるはずはない。だから納車時の十分な確認が必要なのだ。


おやじさんは午後4時にDに出向いて、30分以上かけて目視チェックをしたそうだ。

やはり問題はあった。リアシートの一部にシワがよっていた。間違いなく縫製がまずいと感じたそうだ。

人によってはその程度のシワならクレームをつけない人も半分以上いるかもしれないが、間違いなく不具合には違いない。

長年、もの造りの業種にたずさわってきたオヤジさんとしては、自動車メーカーとしてもこれを良品だと判断する人の方が少ないと自信をもって感じたらしい。

担当営業マンはこの程度でクレームをつけるの?という怪訝な顔をしていたが、やはり営業マンではそういう人の方が多いかもしれない。その営業マンは工場長に報告して見てもらったら、即不具合品だという判断をした。やっぱり現場マンは見る目が違うようだ。


そういう訳で、結論的にはリアシートの半分を一括付け替えすることになった。

シートが入荷するまでは少し日数がかかるそうだが、ひとまず一件落着となった。


あとは目視上時に問題がなかったので、少し打ち合わせをしてDから出ようとすると、納車セレモニーがあるという。花束贈呈と写真撮影とその時いたD職員総出(15人くらい)のお見送りがあった。

オヤジさんはちょっと恥かしかったが、まあ気分が悪いものでもないので、ありがたく受けたそうだ。

こういうDは初めてだということだった。


帰路はもう暗かったのと雨も降っていたので、オヤジさんは特に気をつけて慎重にX子を運転して帰ったらしい。


オイラは翌日X子と対面したけど、なかなかいい。

が、まだ乗せてもらってない。オヤジさんはその準備をしてるようだが、もう1~2日はかかるようだ。

またオヤジさんはオイラとX子で気まま旅を考えているようだ。嬉しいな。


で、今日はそのX子の後姿をご披露しておこうと思う。

早く乗りたいな。


Long Trail-自宅車庫で



『翌8/23、LCPのD行きはやめて、用事が早く済んだからとXのDへTELして直行した。
もうややこしい商談事はない。あとは値決めの基本的考え方に基づいてOPを最終確認・決定していき、最後にハンコを押すだけ。
契約に際してもしかのことを考慮して、P子の下取りが復活する場合もありとの覚書を付け加えてもらった。

契約したあとすぐLCPのDにTELして今日の予約は取り消し、また何かの機会にはよろしくと伝えた。
そして、そのあとGにTELして新車のDとの契約を終えたから、すぐにでも売却契約OKだと伝えた。その時、もう代車は不要になったことも伝え、できれば買取り値段を3万円UPしてもらえないか?とお願いしたら、アッサリとOKだった。やっぱりP子が欲しかったのだ。

Gとは8/25に契約書を交わした。
結局、Dより15万、D2とでは25万円高く売却できた。
そして、その日がP子との別れとなった。7年間の楽しい付き合いだった。』


オイラもP子にはすっごくお世話になったなぁ。

オイラがオヤジさん(これからはご主人と呼ばずにオヤジさんと呼ぼう。けど気持ちはもちろんご主人だよ。)のとこに来たのは2006年6月3日だったけど、オイラが生まれたところに迎えに来てくれたのもオヤジさんとP子だった。

毎日原っぱに連れて行ってもらったし、日帰りではいろんなところに行ったし、丹後半島や箱根には3泊くらいしたなぁ。

P子は乗り心地もよかったし広かったし、オイラにとっては最高の動く応接室だったなぁ。

けど、オイラは外で遊んで汚い足でP子に乗るからすぐ汚れてしまうんだよな。それに抜け毛がヒドイし。

そんなオイラをいつも気持ちよく乗せてくれたP子ありがと。そしてさようなら。


はい、続いてオヤジさんの弁の続きを・・・


『Xについては最終的に、税金・諸経費は除いて車両代&OP代合計で定価3,452,465円ところを2,953,162円で契約書にハンコを押した。値引率は14.5%だった。
高いか安いかはもうどうでもよかった。Dの営業マンとも気持ちよく交渉できたし、これからもいい関係で付き合っていけると思った。

あとは納車を待つだけ。納車は9月末になりそうだ。
いや、支払もがあった。登録前に税・諸経費分を、残りを納車前に半分、あと半分は納車後銀行振り込みをする契約だ。』


またオイラの登場・・・
これで「お供の交代シリーズ」はおしまい。

このあとは、X子が来たときに別のタイトルで書こうと思う。


オイラとしてはP子がいなくなってから、原っぱに連れて行ってもらってないことで、最近少々ストレスが溜まってきた。

毎朝毎夕の散歩の時に、P子のいないガレージにご主人を引っ張って行って匂いを嗅ぐのだが、P子の匂いが段々なくなっていく。ちょっと淋しい。

『その翌朝、P子は下取りに出すならもうDの言い値しかないが、外車を捌くのに慣れている買取り屋なら少しでも高く取ってくれないかな?とすぐ電話してみた。東証一部上場のGだ。
話しはトントン進み、その日の昼には見積りに来てもらった。
Xを契約したら納期は約1ヶ月、それまではP子にはまだ居てもらいたい。そんな状況を話す中で出た答えはXのDの下取り価格より1万円高いだけの値段だった。
その程度なら契約の手間も考えるとメリットないと感じて、その値段ならDの下取り価格にも負けてるので売却はやめると答えた。
そのあとすぐに、もしすぐに売却可能ならどうか?と訊ねると、いきなり11万円上がった。Dの下取りより12万円高い。それに2Wくらいなら無償で代車も貸すというのだ。
ハハ~ン、本当はこのP子が欲しかったんだな?もう少し交渉しようか?とも考えたがあまり時間は掛けたくないし、この勢いで決めようと思いDの下取り価格プラス12万円で手を打った。正式には明日か明後日XのDとの話しを決めてから返事をするということで話しを終えた。

そして夕方ツータロウと散歩をしているとDの営業マンからTELが入った。
結論を先に言わず社内での経過などを長く話すもんだから、ダメだったんだなと思い結論を言ってちょうだいと言ったら、OKでしたという返事だった。この営業マンの方が一枚上手だった。

あとはトントン拍子に話しが進んだ。自分もOKならハンコを押すと言っていたし、それまで十分詰めていたので何の問題もなかった。
P子の下取りについてはやめ、売却予定にすることも伝えた。
そして、明日そちらの近くに用事があるので、帰りにハンコを持って寄ることも伝えた。
事実、Dの回答次第ではこの商談がなくなることも考えていたので、明日LCPのDに寄る予約を入れておいたのだ。

その夜、事の経過を少しカミサンに話した。
すると、「代車は無かってもいいじゃない?ツータロウに少しの間だけ我慢してもらえばいいし、もしいざとなったら私の車もあるから・・・」という言葉が返ってきた。』

その10に続く。

『8/21当日は午後雨が降る予報があったので、ちょうどいいチャンスだと思った。それはネットでXは雨の日タイヤハウスから相当うるさい音が聞こえてくるという情報を見ていたので、試乗で確認できると思ったのだ。
しかし、結局は雨など降らずにその試乗は終わった。

思ったとおりの感触だった。
坂道でのパワーはやや物足りないが、スポーツモードを使えばストレスがたまってしまう程でもない。
エンジンは静かで好ましく思った。このグレードだとそれだけで十分だった。
あとは4WDの使い方やヒルデセントコントロールの確認をした程度でその試乗を終えた。

1つだけ迷いがあった。
それは防水シート&天井のグレードではサイドエアバッグやカーテンエアバッグが付かなくなることだった。
安全は欲しいがこのシートを付けないとなるとラフローダーとしてのXを選ぶ意味が半減する。
過日試乗した高速ロングツアラーグレードを選ばないなら、このシートはやっぱり外せない。

ということで、あとはこの2つのグレードのどちらにするかだけになった。というよりもうこの時気持ちは決まっていた。
その決め手は2つ。その1つは高速ロングツアラーに未練はあるが、大きなトラブルリスクはどうしても避けたいということ。

昔、スカRSを先行予約して購入したが、走行中2回も突然エンジンストップした記憶が蘇る。高速でのあれは恐かった。

最近ネットを見てもXのこのグレードにはやっぱりエンジントラブルが散発しているようだ。どうもメーカーはインジェクションの交換で対応しているようだが、やはりクリーンな排気にするためには高度で精密な燃料噴射とタイミングが必須条件になっているようで、部品精度の課題も含めて実用域での万全な対応にはまだ課題が残っているのかも知れない。
あと1つはツータロウの毛だ。普通の内装では掃除しても取り切れないことは分かってる。まだあの大きなワンコは7年くらいは元気だと思う。その間は第三の犬小屋でもある車だ。そう、ツータロウに遠慮なく車を使ってもらおう。』


この話しをご主人から聞いたときは、さすがのオイラも涙が出てきた。このご主人にお世話になってよかったとつくづく思ったな。

『ということで、試乗が終わって営業マンと茶店で見積りの詰めの打ち合わせをした。
もしXを買うのなら今日試乗したグレードに決めたことを告げて、数日前にOPの最終版を連絡しておいたのでそれを含めて見積りの回答を訊ねた。
案の定、思い切った内容ではなかった。P子の下取り価格も前のままで、自社ではこれが精一杯だということだった。
やはり最後は購入側からこれならすぐハンコを押すという値段を逆提示しなければ商談は有利には進まない。
もちろんその値段は用意していたので、その値段の考え方を含めて提示した。合わせてP子の下取りについてはもうこれ以上こちらからも言わない、但し下取りに出さない場合もあると伝えた。
この時、この商談は本当に没になる確率も半分はあると思った。まあその時はその時でLCPも含めて再検討すればいいと腹を括った。
営業マンは会社の権限機能に従って検討すると言って帰った。
帰り際のその営業マンに笑顔が残っていたのを見た時、まだ余裕があったかな?という一抹の後悔の念と、これでいいのだという安心感と、そしてあの笑顔は営業用なので関係ないかも?という思いが交互に押し寄せた。』

その9に続く。