固定概念にとらわれないという固定概念 | 創造と破壊のパラドックス~ストレスのない生き方研究

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30代で無職、借金200万、うつ病、過食症という地獄から抜け出した筆者の手記
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SNSという個人が情報発信できるツールが爆発的に広まり、それまでの時代とは全く異なった時代になった。

それによっていろんな人のいろんな意見や情報を受け取ることができるようになり、多種多様なライフスタイルを送れるようになったというのは全体でみると喜ばしいことだろうと思う。

 

もちろん、このブログでさえ私個人が思いのままに書いて発信しているのであり、これもインターネットの恩恵を受けている。

 

好きなことで生きていく

 

さて、最近は自己啓発ブームの影響で「固定概念」という単語をよく耳にするように思う。

定義はさておき、古くは仏教であったり、最近ではアメリカ古典自己啓発であったり起業家のSNS発信も大いに影響しているだろう。

特に、SNSにおいては有名起業家がこぞって固定概念にとらわれない大量の情報を発信している。

それに感化されて中には「好きなことをするためには起業しなければならない」なんて思う人も少なくないようだ。

 

好きなことで起業したいのですが何をしたらいいのかわかりません

 

こんな悩みは典型的だ。そもそも発想が間違っている。

起業がゴールになってしまっていて好きなことを後付けで決めてしまおうという、まあ順序があべこべなのだ。

 

今の仕事をしながらでは好きなことをする時間や余裕がないという事情もあるのだろうが、寝る間を惜しんでもやりたいと思うようなことでなければ起業して生活していくのは難しいのではないだろうか。

まずは気になったことを手当たり次第に始めて好きなことを見つけて、夢中になってその延長で起業する方がより充実した人生を送ることができるだろう。

 

ちなみに、会社員でもやりたいことをやっている人は多数存在する。

彼らは情報発信することがあまりないので起業家ばかりがクローズアップされるだけなのだ。

 

本題に移ろう。

 

成功する人というのはだいたい固定概念にとらわれない。

憧れる生き方である。

 

しかし上記のような「まず起業」という考え方も固定概念であるし、成功者の表面的な考え方を参考にしようとしすぎて逆に思考が停止してしまうこともよくあり、やはりこれもうまくいかない。

固定概念にとらわれないというのも、執着してしまえばそれは固定概念なのだ。

 

では、一体何が違うのか。

 

創造性であり、柔軟性である。

 

思考停止起因の結論が先にきているのではなく、

結果が先にあってその後付けで行動が起きる。

この2つは似ているようで全く異なるものだ。

 

例えば月に100万稼ぐことをあらかじめ決めているのが結果であり、行動計画は後で作られるとすると説明がしやすい。

よく言われる逆算志向とはこういうことだ。

 

そして結果を達成するにはあらゆる手段が行使される。

常識や法律などという人が作った概念も、しばしば邪魔になる。

 

そもそも違法行為というのは絶対悪ではなく、「逮捕収監リスクのある行為」でしかない。

実際逮捕起訴されるかどうかも警察、検察という人の判断によるところも大きく、法律は絶対的なものではない。

この辺が固定概念にとらわれないと言われる所以であろう。

 

起業したいけど何をすればいいのかわかりませんというのとは、世界が違うのだ。

 

尚、禅という理論哲学があって固定概念や論理的思考を崩壊させるにはもってこいなのでいずれ機会を作って紹介したいと思う。

 

長くなってきたので本稿はこれにて失礼する。