Googleを悩ませるコンテンツミルの存在-3
前回は、
デマンドメディアなどの“コンテンツミル”による、
具体的な例を挙げ、
実質的に何も言っていない無価値なページが
検査ロボットの裏をかいて、莫大な広告収入を得ている
というお話をしました。
では、今日は、そのあたりのことを、
もう少し詳しく見ていきましょう。
さきほど、
“実質的に何も言っていない”
と書きましたが、正確に言うと…
Googleで、
エンドユーザーが入力するキーワードや、
よく閲覧するコンテンツを分析し、
それを満たすもの
ということができるかと思います。
言い換えれば、デマンドメディアの作成する
コンテンツのテーマ自体は、
ユーザーの望むものなのです。
ただし、その内容やレベル
(あくまでも、人間から見たレベル)が
実用に耐えるものではない
ということなのです。
したがって、彼らが選ぶテーマは、
ニュースなどのような一過性のものではなく、
多少時間が経っても、
コンテンツとしての価値が落ちにくいもの
となっています。
このあたりのことも、彼らは周到に計算しているのです。
一説によると、
彼らが生み出すコンテンツの“賞味期限は”
会計上5年とされているということです。
しかし、自動車やPC、工場の設備のように、
“減価償却”という概念に乗っかっているとは、
文字通りマーケティングや計算によって生み出されたコンテンツ
だということが象徴的に表われていますね!
以下のグラフは、
一般的なニュースなどのコンテンツの、
時間の経過と価値の度合いを表しています。
(MarketHackより)
皆さんもご承知のように、
どんなに衝撃的なニュースや、
世の中を揺るがすような話題、
世界中の耳目を集めるイベントなども、
時間の経過とともに、
そのコンテンツとしての価値は急激に下降していきます。
ところが、デマンドメディアの作るコンテンツは、
ある種“普遍的”に、
ユーザーが知りたいと思うようなテーマを扱っているため…
(MarketHackより)
このように、多少時間が経過するに連れ、
コンテンツの価値が上昇するような
という仕掛けになっているのです!
まあ、ここまで計算するというのは、
もはや“確信犯”に近いものがありますね。
注)「確信犯」ということばの本来の意味は、
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
“分かっていてわざとやった”
という意味ではなく、
“思想的に思い込んでやった”
という意味ですので。念のため(笑)。
デマンドメディアなどの“コンテンツミル”による、
具体的な例を挙げ、
実質的に何も言っていない無価値なページが
検査ロボットの裏をかいて、莫大な広告収入を得ている
というお話をしました。
では、今日は、そのあたりのことを、
もう少し詳しく見ていきましょう。
さきほど、
“実質的に何も言っていない”
と書きましたが、正確に言うと…
Googleで、
エンドユーザーが入力するキーワードや、
よく閲覧するコンテンツを分析し、
それを満たすもの
ということができるかと思います。
言い換えれば、デマンドメディアの作成する
コンテンツのテーマ自体は、
ユーザーの望むものなのです。
ただし、その内容やレベル
(あくまでも、人間から見たレベル)が
実用に耐えるものではない
ということなのです。
したがって、彼らが選ぶテーマは、
ニュースなどのような一過性のものではなく、
多少時間が経っても、
コンテンツとしての価値が落ちにくいもの
となっています。
このあたりのことも、彼らは周到に計算しているのです。
一説によると、
彼らが生み出すコンテンツの“賞味期限は”
会計上5年とされているということです。
しかし、自動車やPC、工場の設備のように、
“減価償却”という概念に乗っかっているとは、
文字通りマーケティングや計算によって生み出されたコンテンツ
だということが象徴的に表われていますね!
以下のグラフは、
一般的なニュースなどのコンテンツの、
時間の経過と価値の度合いを表しています。
(MarketHackより)
皆さんもご承知のように、
どんなに衝撃的なニュースや、
世の中を揺るがすような話題、
世界中の耳目を集めるイベントなども、
時間の経過とともに、
そのコンテンツとしての価値は急激に下降していきます。
ところが、デマンドメディアの作るコンテンツは、
ある種“普遍的”に、
ユーザーが知りたいと思うようなテーマを扱っているため…
(MarketHackより)
このように、多少時間が経過するに連れ、
コンテンツの価値が上昇するような
という仕掛けになっているのです!
まあ、ここまで計算するというのは、
もはや“確信犯”に近いものがありますね。
注)「確信犯」ということばの本来の意味は、
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
“分かっていてわざとやった”
という意味ではなく、
“思想的に思い込んでやった”
という意味ですので。念のため(笑)。
Googleを悩ませるコンテンツミルの存在-2
昨日は、デマンドメディアなどの、
“コンテンツミル”による、
検索エンジンの盲点を突いたビジネスによって、
Googleの検索エンジンが翻弄されている
というお話をしました。
SEOを極端な形で利用した、
ある種の“ずる賢い”ビジネスは、
見方を変えると、
私たちの利便性を損なうものでもあります。
優れた検索エンジンは、
世の中に星の数ほどもあるサイトから、
利用者にとって価値のあるもの、
役に立つと思われるサイトを
効率的に集める作業を行う義務があります。
※その検索結果に沿って、
広告という有料媒体が露出されるわけですから、
ここでは、敢えて“義務”ということばを使いました
昔のYahooが行っていたような、
手作業でサイトを探し、サイトの内容をチェックし、
ディレクトリに分類して…といったことは、もはや不可能なのです。
そうした事情を嘲笑うかのように、
デマンドメディアのようなコンテンツミルは、
Googleの検索エンジンのロジックを上手に利用し、
人が感じる価値ではなく、検索ロボットとって価値のある
サイトを大量に(1日に6000サイトも!)生み出し、
膨大な広告収入を得ているのです。
デマンドメディアが生み出したコンテンツや記事は、
eHow.com
Answerbag.com
Trails.com
Livestrong.com
といった関連サイトで露出され、
月間7億人もの人々の目に留まっています。
しかし、そのコンテンツは、
本当の意味で人々の役になったり面白かったりするものではなく、
極めて平凡で、つまらないものが多いのです。
「eHow.com」などは、
いわば“生活の知恵”といった趣旨のサイトですが、
そこで紹介されている内容は、
「靴ひもの結び方」や「地図の作り方」、
「ビデオケーブルのつなぎ方」といった、
ごくごく当たり前の話題であり、
かつ、
靴ひもの結び方については、
最初のステップが「靴を履いていることを確認しましょう」
といったように、人間が見たら、
実質的に何も言っていないような記事
が展開されているということです。
ところが、(繰り返しになりますが)検索ロボットにとっては、
“とても人の役に立ちそうな”サイトに映っているわけですね。
ソフトウェアのトラブルシューティングについての記事においては、
ソフトウェアをアンインストールして、
Windows を再起動して、
必要なら再インストールして
と、中身は至っては、実質的に、
何も言っていないようなコンテンツも多い
ということです。
ちなみに、こうした記事は、
記事内の「ソフトウェア」の部分を別のキーワード、例えば、
「MS Office」や「Adobe Acrobat」などに置き換えていくことで、
無限に大量のコンテンツを生成することが可能になる
ことも示しています。
こうした、人間の目には、何の価値もないように見える記事も、
従来の検索エンジンのアルゴリズムでは、
“非常に優れたサイト”と判断されてしまうのですね。
そうした状況の中、facebookが、改めて注目されているのです。
Googleを悩ませるコンテンツミルの存在
さて、前回までは、7回に亘り、
facebookとGoogleの違いについてフォーカスしてみました。
基本的に、
検索エンジンとソーシャルメディア(SNS)
の違いはありますが、
いずれにしても、この両者は、近い将来、
インターネットの覇権を握るうえで、
必ずや正面衝突する
と私は確信していますので、興味深くwatchしているわけです。
さて、Googleを悩ませる存在は、
何もfacebookだけではありません。
もうひとつ、重要なテーマとして、
コンテンツミルの存在があります。
コンテンツミル…すなわち、
“コンテンツ作成工場”といった意味のことばですが、
なぜ、この存在がGoogleにとって疎ましいか言えば、
それは、
検索ロボットの弱点を突いた
存在だからなのです。
ご存知のように、Googleの検索エンジンは、
以前触れたように、
他のどの検索エンジンよりも賢く、
かつ、そのエンジンをコアにしたサービスは、
他のどのサービスよりも優れていた
と言っていいと思います。
ところが近年、
その神秘性に陰りが出ているのです。
その最大の敵が、コンテンツミルというわけです。
皆さんは、
「SEO」ということばを聞いたことがあると思います。
SEO=Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)
つまり、
検索エンジンが探しやすいように、
言い換えれば、検索エンジンの好みに合わせて、
サイトの構成やHTMLの書き方を工夫し、
検索結果の上位に表示されるようにする
というテクニックのことです。
それらのテクニックを一つ一つ紹介することはしませんが、
こうした、サイトと検索エンジンの“騙し合い”は
ここ10年ほど繰り広げられており、
果てしのない戦いだとも言えるかもしれません。
で、コンテンツミル…つまり、コンテンツ制作工場は、
検索エンジンが好むようなキーワードを最適の箇所に仕込み、
検索結果の上位を占め、広告収入を得ようとする
いわば、検索エンジンの盲点を突いたビジネスなのです。
検索結果の上位に表示されるサイトについて、
皆さんはどういう見方をしますか?
上位にあるのだから、価値の高いサイトに違いない、
きっと、ためになる情報が載っているサイトだろう、
…こういう思いをもっていると思います。
ところが、
コンテンツミルの代表的な企業であるデマンドメディア社は、
1万数千人のフリーランスのクリエイターに、
1件当たり十数ドルでページ
(静的ページだけでなく、動画のページも)を依頼し、
毎日6000ものページやサイトを“量産”
しているというのです。
彼らがサイトを判断するのは、
ただただ検索エンジンが好きか嫌いかだけで、
人間が読んで、見て、面白いと感じるかそうでないかは
一切無視するのです。
これは、見方を変えれば、
ある意味見事なまでの割り切りだと思いますが、
残念ながら、結果的には、Googleの検索エンジンは、
彼らのページに対して高い評価を上げているようです。
で、具体的に、どういう弊害が起きているか、
それについては、次回ご紹介しましょう。
Googleが抱くfacebookの脅威-7
前回は、駆け足ではありましたが、
facebookのもつ、
外部サイトとの強烈な拡張性について触れました。
この特性によって、facebookは、
閉じられたソーシャルメディアとしてだけでなく、
外部サイトとの情報共有においても、
さまざまな活用ができることが分かったかと思います。
※個人情報の露出範囲を細かく設定することによって、
プライバシーを確保しつつ!
検索とSNSという違いはあれ、こうした点も、
Googelとしては苛立たしく感じるところかもしれません(笑)。
さて、facebookとGoogelの大きな違いとして、今日は
3.プラットフォーム
ということについて、見てみたいと思います。
facebookをお使いの方であれば、一度は友達から、
ハートを送られたり、カレンダーにタグ付けされたり
といった経験があると思います。
あるいは、ゲームの招待を受けたことのある人も
いらっしゃるかもしれません。
※私自身は、facebookではゲームはやらないので、
いつもお断りしてますが(笑)
で、こうしたプログラム(アプリ)は、
実はfacebookが作っているのではなく、
別の会社(サードパーティー)が開発し、
facebook上で展開している
ものなのですね。
いわば、facebookをプラットフォームに見立て、
それをベースにして、自社のアプリを展開しているというわけです。
だいぶ前、2007年当時のことを回想し、
以下のようなことを書いたかと思います。
当時登録していたSMS.acやTagged、LinkedIn、Hi5、Friendster、
Netlog、Bebo、Photobucket、Slide.comといった他のコミュニティとは~
で、当時、facebookに先行してた一部のSNSは、
facebookの急速な伸びに取り残され、
業務を縮小せざるを得なくなりましたが、
中には、その後、facebook上で展開する
一アプリとして活路を見出そうとするところもありました。
しかし、巨大で、かつ完成されたSNSであるfacebook上に、
中途半端な(失礼!)ミニSNSを展開しても、
徒労に終わるのは、火を見るよりも明らかで、
そうしたサービスは、どんどん消滅していきました。
ちなみに、2007年当時と言えば、国内では、
モバげータウンやmixiがブレークした頃で、
グリーが後を追うという状況でした。
これらのサービスは、
当初はクローズドな“囲い込み”戦略を採っていましたが、
その後、プラットフォーム化を推し進め、
国内ゲームメーカーなどと提携し、
モバげータウンやグリーのサービスの上で
サードパーティーのゲームを楽しむように転換しましたが、
そこには、
facebookの影響が強く表われていることは否めない
と考えています。
facebookの、こうしたプラットフォーム戦略により、
サードパーティーは、facebookを舞台に、facebookをより便利に、
楽しく、友好的に活用できるサービスを、
次々とリリースしています。
ちょうど、iPhoneを舞台に、
サードパーティーが独自のアプリを開発するように、
facebookにおいても、オープンプラットフォームの路線は、
さまざまなプレーヤーにとって意味のあるものとなっています。
ちなみに、facebookの場合は、iPhoneと異なり、
facebookページを作る際のツールやアプリなども
多数開発されているので、
受身的にfacebookを利用するだけでなく、
自社のfacebookページをより魅力的にするための
手段も揃っているというわけです。
上の写真は、
アプリがユーザーの許可を求めている画面ですが、
このようにアプリは、facebookに登録している情報を活用することによって、
表面的なギミックではなく、ダイナミックな展開ができるようになっています。
こうした方向性も、今までなかったことで、
facebookの可能性を、さらに高める要因となっていますね。
いやはや、facebookというのは、本当に奥の深いサービスだと、
つくづく思います!
Googleが抱くfacebookの脅威-6
前回は、
Google自身は何も生み出しておらず、
インターネットの世界にあるモノを、
上手に探して上手に並べているに過ぎない
と書きました。
そしてそれは、
facebookのほうがGoogleより、
1ステップユーザーに近いところに存在している
ということであり、その焦りの裏返しとして
YouTubeのようなコンテンツを生み出す企業
を買収していると続けました。
このようなコンテンツに対するGoogleのスタンスについては、
それはそれで誌面を要するので、回を改めたいと思いますが、
いずれにしても興味深いテーマではあります。
ということで、今日は、facebookの
2)他のネットサービスへの拡張性
について見てみたいと思います。
ご存知のように、facebookのサービスで最も有名なのは、
「いいね!」ボタンだと思います。
最初facebookを使われる方は、この「いいね!」ボタンを、
投稿やコメントを評価する、
単なる“投票的”なボタンだと思われる方は多いかと思います。
※このアメブロの「ペタ」のようなもの…?
実際私も、2006年とか2007年に初めてfacebookを使ったときは、
英語版だったということもあり、そういう印象をもっていました。
ところが、facebookを使い出してしばらくして、
「いいね!」や「シェア」、「コメント」といったボタンは、
実は大変な可能性を秘めていると理解したのです。
どういうことかというと、これらのボタンは、
facebook内でなく、外部サイトに置かれて押された瞬間、
強力なリンクが張られることになり、
facebookと外部サイトとの連携が生まれることになる、
ということです。
「いいね!」のときはリンクのみ、「シェア」のときは
リンクとコメントというように違いはありますが、
そのボタンは、facebook内のページと外部サイト
(自分のブログでもいいですし、ニュース記事でもいいのですが)
を協力に結びつけ、外部の情報をfacebook内のコンテンツとして
活用することが可能となっています。
見方を変えれば、自己のブログなどを、
facebookというビッグなサービスを通して、
第三者に見つてもらうという言い方もできるかと思います。
で、こうした、外部サイトに埋め込むfacebookの機能を
ソーシャルプラグイン
と言います。
上の写真は、facebook内にある
ソーシャルプラグインのコードを生成するページですが、
表現からして、いかにも、
ソーシャルメディア時代の考え方を表していますね。
ちなみに、こうした、
特定のサイトと外部サイトとの連携というテーマは、
Twitterのヒットも相まって、ここ数年大きな動きとなっています。
また、連携といっても、リブログのように、
他者のブログを自己の表現の一部として活用して
新たなブログを作成するといったことも行われるようになっており、
今後は、さらにこうした
サイトの中と外の垣根が崩れていく
という動きが加速するような気がしています。
なかなか、目が離せませんね!!




