仏教はまず、西アジアから中央アジアにかけて広がっていきました。

イランにはイラン風の仏像で、珍しいものもあるそうです。


イラン人のような格好をしているが、光背、後光がありれっきとした仏像です。


この事実から、イランにも仏教徒がいたということが分かります。


それがさらに西に及びました。

思想的にも西の世界に影響があったということが知られています。


具象的に最もインドないし仏教の影響のはっきり見えるものがあります。

それは、「数珠」です。


数珠の珠は百八あり「百八煩悩」に応じています。

もともとはバラモンが用いていたものを、仏教徒が使うようになりました。


これが日本に伝わると、仏教を通じてはては山伏に至るまで用いるように

なりました。


他方、西洋のカトリック教徒は「ロザリオ」を用いますが、これもインドの

影響を受けて作られたことがはっきりしています。


                     -まだまだ つづくー


【今日の万葉集】

わ さと  おおゆきふ   おおはら   こ  さと      ふ   のち

我が里に 大雪降れり 大原の 古りにし里に 降らまくは後

                       天武天皇

<一首の意>

おまえはうらやましがるだろうな
私の里にはもう雪がたんと降り積もってきている
そなたの住む大原の古びた里に雪が降るのはしばらく

先になるのだろうからね


※天武天皇がうちのところはおまえの所より先に雪が降ったぞと

 無邪気な様子が、かわいいですね。


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ストゥパー信仰から始まって、仏教の信仰という移行はどのように展開して

いったか。


古い時代(マウリヤ王朝、シュウンガ王朝)では、何らかのシンボルに

よって仏さまのましまするとことを示していて、釈尊が悟りひらいたという

ブッタガヤーにある菩提樹あるいはそれを表現したものを昔から拝んでいました。


それとならんで、いろいろの象徴を拝みました。


たとえば、仏足石で、仏も足跡を足の上に表現しているもの。そして、ここに

仏さまがましますと思って、心をこめて拝む。


この考えが南アジアあるいは中央アジアから日本まで及び、薬師寺の仏足石と

なって広がりました。


古い時代はだいたいこんな様式でしたが、西暦紀元後になって、仏を単に頭の中で

考えているだけでなく、具体的な形にしたいという気運が人々の間に起こってきました。


 

                        -さらに つづくー


【今日の万葉集】

いまさら なに おも             こころ きみ   より

今更に 何をか思はむ うちなびき 心は君に 寄りにしものを

                         安倍女郎

<一首の意>

いまさらに何を思うことなどありましょうか
うちなびいて わたしの心はあなたに寄り添ってしまったのですもの


※ さらさらと美しい音の響きですね。意味も素敵です。


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ストゥーパ崇拝から仏像崇拝に移る移行過程は、アジャンターの窟院に典型的に

看取することができます。


早い話が、アジャンターの窟院は29が3期に分けて作られましたが、思想的には

4つの段階に分かれ、段階を踏んで仏像崇拝に至ったようです。


最初は窟院の中に

外界に存在するストゥーパが作られ、次にそのストゥーパの

前に仏の立像が浮彫され、さらに奥の正面に仏像を安置するようになり、最後は

多くの仏菩薩を崇拝するようになりました。


この推移発展の過程における諸段階は、ちょうど仏典の成立発展の過程に対応

しているとのことです。詳しいことは???ですが・・


ストゥーパ崇拝のみに言及する経典 

       → パーリ語の諸経典(大乗経典など)

ストゥーパ崇拝と仏像崇拝の両方に言及する経典 

       → 法華経など

もはやストゥーパ崇拝にはほとんど言及せず仏像崇拝のみを強調する経典

       → 浄土三部経など

多数の仏の崇拝を説く経典

       →千仏を説く経典


こういう過程をたどって、仏像は成立し発展しました  とさ。


                           -つづくー


【今日の万葉集】

とお ひと まつうらさよひめ つまごい ひれふりし   おへ やま な

遠つ人 松浦佐用姫 夫恋に 領巾振りしより 負へる山の名

      作者不詳

<一首の意>

これは 遠い人を「待つ」という名の松浦佐用姫(まつらさよひめ)が
夫を恋い慕って領布(ひれ)を振った時から名づけられた山の名だ


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