「葬式は、要らない」 島田裕巳/著 より
日本で最初に葬式無用論を唱えたのは、自由民権運動家の
中江兆民らしい。
彼は1901年に咽頭癌の宣告を受け、「おれには葬式など
不要だ!死んだらすぐ火葬場に送って荼毘にしろ」と言った。
実際、葬式は行われず遺体は当時としては珍しく解剖され、
墓地も立てられなかった。
ただ残された者たちは、彼の死を悼んで親友の板垣退助、
大石正巳たちが青山斎場で宗教的なものを一切排除した
『告別式』を開いた。
今日一般化している告別式の始まりだとされる。
葬式を望まなかった兆民が、告別式の生みの親になるとは
皮肉な話だ。
-もう少しつづくー
【今日の万葉集】
あき み しの いも う さ
秋さらば 見つつ偲へと 妹が植ゑし やどのなでしこ 咲きにけるかも
大伴家持
<一首の意>
秋になったら 見て私を偲んでくださいと 妻が植えた庭の なでしこの花が咲いたよ |
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