感想亭備忘録 -19ページ目

感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
願わくばたくさんの面白いコンテンツに出会えますように。

ずらずらーっとタイトルを並べましたが、この休みに見た映画です。

まずは「オールドガード」。

おお、写真がデカい(笑)

 

人類のために戦い続ける不老不死の戦士たちのお話。

とはいっても正義に燃えるヒーローというわけではなく、短い人で200年、長い人は1,000年以上戦い続けているので、自分たちのしたことに意味があるのか、戦っても戦っても良くならない、誰かを救えているのかすらわからない状況で倦み疲れています。

そこに新しく能力に目覚めた若者が現れることで事態は動き出す、というお話です。アクションメインですが全体的に物悲しく憂いのあるトーンで進行します。何にも考えずスカッとするという風には行きませんがそれなりに面白かったです。露骨に続編を期待させる終わり方だったので評判が良ければ次も作るのかな?

 

次は「アップグレード」

 

首から下の全身が麻痺してしまった主人公が、脊髄?のあたりにAIチップを埋め込まれることによって超人的な能力を得る、というお話。この部分だけ見ればヒーローものでコメディよりかとも思えますが実際はディストピアを描いた物語といっていいんじゃないでしょうか。これもスッキリはしません(笑)

 

次は「クロース 孤独のボディーガード」

若くて我儘なお金持ちの娘を経験豊富な傭兵がボディーガードとして守る、というある意味定番な設定です。

誰が敵でだれが味方かわからない混沌を描こうとしたのかもしれませんが、そもそも誰が誰だかよく認識できないという(笑)

終盤のアクションというか展開に不満があります。突如主人公が活躍しなくなるというか間抜けになるというか。もう少しベテラン傭兵の強い女としての活躍を見せたほうがよかったんじゃないかと思います。

 

最後に「プロジェクトパワー」

これもスーパーパワーで悪と対決する、というお話なんですが、こちらはドラッグを飲めば5分だけ特殊能力が使えるようになる、どんな能力かは飲んでみなければわからない、というギャンブル性の強いギミック。

感想は、それなりにアクションも楽しめたんですが、それよりなにより「エビってスゲー。」でした(笑)

 

以上立て続けに見たんですが、個人的に大ヒットってのはなかったですね。そこそこ面白かったって感じです。この後も多分見ますのでまた感想書こうかと思ってます。

 

 

 

全開で志摩(星野源)の過去をじっくり描いていたので次は伊吹(綾野剛)の人物像を明確にするエピソードなのかなと思っていました。

 

その予想は外れてはいなかったのですが、伊吹の過去ではなく現在、今の境遇に直接関わってくる事件が描かれたのは本当に予想外でした。いや、改めて考えれば志摩の過去の次に伊吹の過去という形で物語を進めれば軽いマンネリ感が出てしまうので、ちょっと角度を変えた話になるとうことは納得できるのですが、あまりにも衝撃的でした。

 

恩師と慕う伊吹が警察官になるきっかけを作ってくれた先輩刑事が殺人を犯す。これはまったく予想外でした。このドラマのテーマとなっている「スイッチ」。出会った人、起こった出来事、その時に下した決断、そういうスイッチによっていい意味でも悪い意味でも人生は大きく変わる。そのスイッチ、今回のお話ではどこにあったのでしょう。

 

犯人である先輩刑事はいいます。「伊吹にできることは何もなかった。」どうしようもなく入ってしまうスイッチがあるのでしょうか。むしろ殺された側には良い方向に向かうべきスイッチがたくさんあったように思います。誰もそれを押してはくれなかったし自分でもそのスイッチを押すことはできなかった。その結果の悲劇。考えさせられます。

 

アンナチュラルの中堂さん、声だけでてましたね。彼が連続殺人ではない証拠を見つけたことも意味があるのかもしれません。踏みとどまった中堂ととどまれなかった蒲郡(小日向文世)。そういう対比なんでしょうか。

 

物語はいよいよ佳境。羽野麦(黒川智花)の事件が動き出しそうです。次回も目が離せません。

 

うーん。

医師がほとんど人間失格で看護師は存在しない世界。

そこまではそういう世界としてまあ認識はしていました。

でも今回に関しては…薬剤師すら存在しないというか薬剤師としての仕事など一切描かないという思い切った展開でした。

 

なんだこれ。

 

忙しいの?薬剤師。

昼日中に休みでもないはずの薬剤師が全員草野球できる職場というのは忙しいの?たとえ昼休みだとしてもありえなくないですか?

部長も副部長も主任も遊び惚けて成り立つんなら人員削減するべきかと思いますが。七尾副部長だけが職場に残って頑張ってるならあんな嫌な態度にもなりますわなあ。

 

それに安易に末期がん患者を扱ったのも噴飯ものです。もっと壮絶に苦しみませんか?肉体的な意味でも心理的な意味でも。そこに登場人物たちがどこまでコミットするのか。あまりにも深入りしすぎると共倒れになる。かといってドライに処理するのでは人の命を預かる立場として失格かもしれない。そういう葛藤をどう描くのか、どう結論を出すのかが医療を描くドラマの見せ場であり価値を決める部分の一つだと思います。そして薬剤師なんだから薬剤師としてどんな関りがあるのか、どんな風に患者に寄り添えるのかを見せてほしかったところです。

看護師のいない世界だから看護師の代わりをしましたってだけじゃ主人公を薬剤師にした意味がない上に薬剤師という仕事を馬鹿にしていると取られても仕方ないんじゃないでしょうか。

 

治験薬に関しても扱いが雑でいい加減です。

例えばコードブルーでは、どんな手術をしても助からないのがわかりきっている患者に対して”医師の経験を積ませるため”に手術をする、という描写が出てきます。一人の人間として患者を苦しませたくない気持ちと、医療従事者として技能を高め助けることのできる患者を増やす義務の間で揺れ動く葛藤が描かれました。

治験薬、患者家族がびっくりするからやめときましょう、であっさり流していいんでしょうか。治験を行うことで医療は進歩するんじゃないんでしょうか。そこにあるはずの葛藤は放り出していいんでしょうか。

それこそ薬剤師として誠心誠意その薬のメリットデメリットを説明し患者とその家族の合意の上で使用の可否を決める、というのがあるべき形じゃないんでしょうか(現実の薬剤師がそこまで本当に関わるのかは知らないんですが)。

 

野球したりチャーハン食べさせたり、それはそれでケアとしては必要なのかもしれないですが、薬を扱うという根源を放棄しておいて「私はいいコトをした」と気持ちよくなれるところだけ描かれても共感しようがありません。

 

原作もこんなおかしな話なんでしょうか。

今のところドラマははっきりと失敗作です。さすがに原作がここまで変だと人気にならない気がするので、制作陣のかいあくのけっかなんだろうなあとは思いますが、原作者さんはこれでいいんでしょうか。

 

メイ(多部未華子)と田所(瀬戸康史)と薫(高橋メアリージュン)。

メイと田所とナギサ(大森南朋)の二重の三角関係にするのかなあと思ったら、あっさり本命でないほうの三角関係は解消しましたね。

これはいい判断です。

あんまりネチネチやるとほんわかムードなファンタジー世界であるこのドラマの雰囲気が壊れてしまいます。

田所がメイに気がある、ということを示すためのエピソードとしては充分効果があったと思います。

 

気になる、知りたいという思いが「恋」なんじゃないかという提起がされたことで、メイのナギサへの気持ちも「恋」かもしれない、という雰囲気作りはできました。

んで、恋愛ドラマに進んでいくんでしょうか?まだここまで来ても半信半疑なんですが(笑)

 

まあ、それはそれとして今回はナギサの過去がクローズアップされていました。今や名脇役ともいえる松本若菜さんが何らかのカギを握っていそうです。まあ、無理しすぎて壊れちゃったってことなんだろうという事は充分描写されていたのですが、ナギサがその事態にどうかかわったのか、どういう態度を取ったのか。トラウマになっているそのことがメイとの関りの中でどのように変化するのか、というところが注目ポイントでしょうか。

 

リラックスして見られるドラマとして充分価値はあるのですが、ナギサの過去の描き方、その乗り越え方によっては深い感動を得る事のできるドラマに変貌するかもしれませんね。期待したいと思います。

 

 

前回が主人公自身の人生に関わる重い内容だったので、今回は少しコミカルでかつ脇のキャラクターを掘り下げる方向のお話でした。

 

ていうか、りょうさんにあの格好させたかっただけなのでは?(笑)

コスプレイヤーとして登場して、後半は宝塚ばりの弁護士。そして最後はBABY METALをカラオケで。ってこれは脚本家さんか演出家さんの趣味ですか?(笑)

 

それはさておき前回の重くて苦しい雰囲気を変えるべくコミカルかつアクション多めで楽しめるようなお話にしたのは正解だと思います。伊吹(綾野剛)のちょいうざのボケに志摩(星野源)のツッコミが入る日常が戻ってきた感じがします。

そして陣馬(橋本じゅん)のプライベートを描いて周囲の人物にも深みを持たせたのも良かったです。その上九重(岡田健史)の見事なフォローで陣馬・九重コンビの関係性の深化と相性の良さも際立ちました。

 

意外なのは九重の父親である刑事局長がとてもいい人だったことです。いい人というか無邪気というか(笑)

描かれたままのいい人だといいなあ。

 

背後でうごめくハムちゃん(黒川智花)の事件も進展し、ラスボス感半端ない菅田将暉さんも怪しさプンプンで再登場で次回への期待を煽るところも上手いです。

 

伊吹の過去が深く描かれないのはこの後に何かあるのかなあと勘繰りながら次回を楽しみに待ちます。