考えさせられる現実「MIU404」第5回感想 | 感想亭備忘録

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今回のテーマは外国人労働者。

かなり深いテーマをエンターテインメントの中でうまく表現されていたと思います。

今回描かれた外国人労働者の奴隷的な労働、それが無ければ成り立たないところに来ている日本社会。一朝一夕には解決する問題ではありません。というか解決の方法ってあるんでしょうか。

私個人が知っている範囲でも、農業、縫製業、印刷業などで外国人技能実習生がいなければ成り立たない状況があります。日本人の賃金はどんどん上がっていく。なのに製品の価格は横ばいどころかモノによっては値下げを余儀なくされる。しかも日本人は3Kと呼ばれる仕事は忌避する傾向がある。そこに悪徳斡旋業者が入り込むことで奴隷的な契約を強いられる外国人が生み出されてしまう。

 

雇う側もギリギリの選択です。きつい労働条件であるのはわかっていながらその条件でなければ経営が成り立たなくなっている現実。正義の名のもとに切り捨ててしまえば産業そのものが立ちいかなくなるところまで来ているんじゃないかと思います。

 

今回のヒロイン的立場のマイというベトナム人が最後に「特定技能1号」の資格を取る、そして沖縄のホテルで働く、と明るく語っていましたが、新画家コロナが蔓延する世界でその夢がかなうのかどうか、暗澹たる気分にさせられました。

 

深く重いテーマをエンターテインメント性充分に描き出し、説教くさくならずに視聴者に考えるきっかけを与えるいい物語だったと思います。

次回は志摩(星野源)の過去に迫るお話のようで、彼らがバディとしてどう成長するのか期待したいと思います。