「グランメゾン東京」第10回感想 | 感想亭備忘録

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今回は平古祥平(玉森裕太)が加入するお話。

京野(沢村一樹)に相沢(及川光博)に久住(中村アン)と、仲間加入は4人目なので「またか」というのがないではありません。

ですがここで、今まで影の薄かった祥平の元婚約者・美優(朝倉あき)の存在がスパイスとして効いてきました。グランメゾン東京の料理への率直な評価と祥平のエスコフィユへの思いが彼女の口から語られることで、改めて尾花(木村拓哉)と仲間たちの作り出す料理の価値が再認識できました。

 

前回の感想で、「何ができればゴールなのか見えにくい」と書きましたが、それは脚本もわかっていたみたいですね。今回、フランス料理では扱えないとされてきた「マグロ」を使った料理を生み出す、という具体的な目標を立てました。できた料理が素晴らしいものかどうかは食べてみないとわからないという点で、例えば「陸王」のように「マラソン大会で好成績を残す。」というような目に見える、数字で出る結果よりは視聴者に伝わりにくいものではあります。それでも「三ツ星を獲る」という漠然とした目標だけでなく「どのようにして」という部分が描かれるのはよいことだと思います。

 

一つ気になったのは、ここに来てグランメゾン東京の行く手を阻むライバルであるはずの「gaku」に内紛を起こさせたことです。おそらく替りにやってきたシェフは役に立たなくて元の丹後(尾上菊之助)に戻るのでしょうが、それにしてもこのタイミングでいったんライバルを弱らせてしまうのは、勝った時の達成感を減じることになってしまうんじゃないでしょうか。ちょっと疑問です。

 

とは言えいよいよ最終回。ミシュランの三ツ星獲得に向けて大詰めを迎え、盛り上がってきました。どんな驚きや喜びを見せてくれるのか、期待したいと思います。