「グランメゾン東京」第6回感想 | 感想亭備忘録

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面白かったです。

見せ方がうまいですね。

 

今回はトップレストラン50に向けてのメニュー開発を背景に、見習いの芹田(寛一郎)の鬱屈と裏切りそして成長を描きました。

 

精いっぱい努力する芹田をにフォーカスし視聴者の心理を同調させ「ここまで頑張っているんだから多少は認めてやればいいのに」と思わせたうえで、尾花(木村拓哉)に冷酷ともいえる扱いをさせることで芹田の裏切りに説得力を持たせました。

 

芹田に致命的と思われるレシピの漏洩をさせることで、後戻りできない窮地に芹田もグランメゾン東京も追い詰められます。

どう逆転するのか、芹田はどうなるのか、緊張感のある展開でした。

 

その解決もスッキリ納得のいく終わらせ方です。

レシピ漏洩問題は、レシピだけでは最高の料理は再現できない、というまあ言ってみれば身もふたもないお話なのですが、気温、湿度によって調理の過程を変化させているシーンがメニュー開発の過程で映し出されていた事で説得力がありました。

芹田の方はグランメゾン東京の料理を客として食べさせることで、料理人たちの魂を込めた仕事を体験させ、そのうえで芹田の失敗を自分で発見させるという、なんともスマートな方法で自覚を促し成長させました。地味ではありますが芹田に自分のさばいた鰆を食べさせ問題に気づかせることで芹田の味覚の鋭さを表現したのも素晴らしいと思います。

 

気になった点が一つ。盗んだレシピがgakuの魚料理に採用されたのではないかと思わせる演出は、あざとい気はしますが緊張感を盛り上げる役には立っていたと思います。が、柿谷(大貫勇輔)が自分の作った料理が全く水準に達していない事がわからなかったってのはちょっと無理がある気がします…。

 

しかしグランメゾン東京は常に裏切り者が在籍しているレストランなんですね(笑)

初代裏切り者柿谷がいなくなったと思ったら、平古(玉森裕太)がgakuに行って(これは裏切りとまでは言えないですけども)、次に芹田がレシピを漏らし、それが解決したと思ったら今度は久住栞奈(中村アン)がなんか企んでます。次は誰が裏切るのか、もしくはどんな裏切り者が入ってくるのか。まるで伏魔殿ですね(笑)