「dele(ディーリー)」第6回感想 | 感想亭備忘録

感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
願わくばたくさんの面白いコンテンツに出会えますように。

 

圭司(山田孝之)と祐太郎(菅田将暉)の間(ま)がいい感じになってきましたね。決して言葉数が多いわけではないんですが、独特のおかしみがあるように思います。

 

物語は、いつもの「残されたデータを消す。」ではなく「秘されたデータを開示する。」という真逆の依頼。この依頼を受けるにあたって圭司の過去がまた少し明かされます。誰か大事な人を自殺で失っているようですね。まだまだ圭司の過去は見えてきません。

 

調査によって、いじめとネット社会の闇という今の子供達が直面する問題が浮かび上がってきます。この2つの問題のつなぎ方は少し強引でうまくリンクしていない印象です。

 

ですが、現代人が抱える「沢山の人と気軽につながることが出来るがゆえの孤独、孤立」というものをほんのり匂わせてくれました。

いじめにしろネット社会の闇にしろ深くえぐってはいませんが、本当に有り得そうなリアリティーは感じられました。

 

調査対象の女子生徒の死は、いわば「純真さと幼さの生み出した死」と言えるのかも知れません。SNSのごとき空気とノリに合わせることだけが求められる世界での発言が、その人の真意であると信じてしまう幼さ、そしてそれが自分をも汚染するだろうことに耐えられない純真さ。ちょっと無垢にすぎる気もしますが…。

 

集められた堕落と悪意の証拠を見て「弱いだけなのに」と発言しますが、両親の浮気は「弱さ」で済ませられる話ではないように思います。まあ、それが事実であったとしても実の娘にそれを見せつけるどんな正義もないとは思いますが。

 

死んだ娘がデータをすべて消していたのは、そういう汚い証拠を見たこと、そういう汚い事実があったこと全てを無しにしたかったということなのかも知れません。

 

冒頭にも言いましたが圭司と祐太郎のコンビがいい感じに出来上がっています。祐太郎が行動のきっかけを作り、圭司が情報をさぐり祐太郎が現実に動く。見事な役割分担です。重要なシーンでは二人で動くところもバディものとして楽しめます。

 

どんどん色んなエピソードを見てみたいと思わせてくれます。次回も楽しみです。