ここ10年に起きた大学の事件・問題を紹介している。必ずしも本書で取り上げられている事例のすべてが問題だとは思わないが、酷い大学は酷い。国立大学の問題も意外と深刻だと思ったが、私立大学の事例もなかなか凄い。特に追手門学院大学の事例は気持ちが悪くなった。大学だけでなく、文部科学省の問題も根深そうだ。なお、あの東京福祉大学は取り上げられていない。
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ここ10年に起きた大学の事件・問題を紹介している。必ずしも本書で取り上げられている事例のすべてが問題だとは思わないが、酷い大学は酷い。国立大学の問題も意外と深刻だと思ったが、私立大学の事例もなかなか凄い。特に追手門学院大学の事例は気持ちが悪くなった。大学だけでなく、文部科学省の問題も根深そうだ。なお、あの東京福祉大学は取り上げられていない。
☆☆☆☆
父親が「ネット右翼」になっていたということで、そのルーツを探ろうという本。「ネット右翼に染まる高齢者」という一般的な問題を取り上げたものではなく、著者の父親という一つのケースを扱ったもので、その意味ではあくまでも一つのケースでしかない。
結論は、「ネット右翼ではなかった」というもので、タイトルはちょっと違うと思う。ただ、一人の人間の実像を客観的に明らかにしようとする姿勢としては、かなり丁寧に考察されている。とはいえ、「客観的に考察する」というのはかなり困難な作業なので、いろいろとバイアスはあるようには思えた。
☆☆
著者はロシアの軍事の専門家で、『現代ロシアの軍事戦略』の著書もある。本書は今回のウクライナ戦争の前夜から開戦、その後の推移を追っている。ただし、脱稿が去年の9月ということで、そこまでの情報が基になっている。今後、情報が更新されていくことになるだろうが、現在進行形のスリリングさはある。
全体を通して、軍事の専門家らしく、ロシアの軍事行動をなぞることでロシアの意図を推測している。著者の見立てによると、ロシアの開戦理由はウクライナのNATO加盟問題ではなく、プーチンの民族主義的な野望ではないかとのこと。だとすると、なかなか問題の解決は難しそうだ。
☆☆☆☆
珍しいデンマーク語の文法書で、それだけで貴重。この語学シリーズはその言語がどういう言語なのかを分かりやすく説明しており、読み物としても面白い。ただ、文法書としての到達点は低いので、語学を学ぶのであれば初級の文法書から始めた方が効率が良い気はするが、その言語に触るだけならこのシリーズでもよいかも。デンマーク語は発音が異常に難しく、敷居は高い。本書はその辺をあっさりと割り切っているが、これはこれで良い気がする。
☆☆☆☆
題名通りの内容の本。こういう本て、どういうことをどういう風に書いているものかと思って読んでみた。参考にするべきは、具体的な方法よりも考え方かな。その中に考えるきっかけはあると思った。
☆☆
読売新聞に連載されている記事の書籍化だそうで、文章はかなり読みやすい。過去の有名なニュースの当事者の現在に迫っていて、実名や現在の写真も掲載されている。千葉大学の日本初の飛び級入学者に興味があったので、読んでみた。この人がそもそもどういう高校生だったのかも知らなかったのだが、物理や数学が得意ではあるものの、飛びぬけた天才ではなかった印象。現在はトラック運転手だが、学問の世界から落ちこぼれたというのではなく、日本のアカデミック業界の構造不況の結果といった感じ。だからと言って、日本社会の問題に深く切り込んでいるわけでもないのは、そもそも記事の性格がその人生に迫ろうとしているからだろうか。しかし、取り上げられている人の中には犯罪者もいるので、本人の言い分をそのまま掲載するのには、ちょっと抵抗を感じた。
☆☆☆
著者は小児科医で、本書は朝日新聞に連載されたエッセイ。もともと1983年に出版されたもので、内容自体は古い。それよりも心構えというか、親が気が楽になるようなことが書かれていて、その意味では読む価値はあるかも。
☆☆
著者は『笑うカイチュウ』(講談社文庫)や『共生の意味論』(ブルーバックス)で有名な寄生虫学者。大学時代に話題になっていた記憶があるが、ご存命だったとは。
本書は糖質制限ダイエットの解説本だが、誰にでもよいダイエット方法だというのではなく、中高年に有効なダイエット法だと言う。書かれていることは分かりやすし、納得できた。
☆☆☆
ニコ生放送の書きおこし。全体としては10年後(2028年)の未来を予想するというのがテーマで、表題の「ユーチューバーが消滅する」というのはその一つ。他にも、AIの発展による未来を予想している。内容はわりとまっとうだが、面白くもない。
☆☆
タイトルからは分かりづらいが、副題にあるように古代ギリシアの弁論術を取り上げている。実際は、アリストテレス『弁論術』の解説書のような感じ。アリストテレスの『弁論術』が注目されることは少ないので、貴重ではある。ただ、訳語が少し紛らわしい。レートリケーとレクシスはちゃんと訳し分けた方がよいのではないか。
☆☆☆