中国・引っ越し体験⑤(最終回)「自分の足で歩むべし」 | 上海的!買い物的!ブロ~グ

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上海在住・ネット購入好きな♂です。アップは中国ネットで買った物が中心です。
今いる場所を愛することがモットーですから、中国生活をエンジョイしている方とつながれたらハッピーですね。

決定打がなかなかなく、予算を少々オーバーさせ、生活費を見直そうかと考え、

今まで見てきた部屋より少し広いところを探してみました。

 

20階を超える高層階の一室。

玄関入って部屋丸見えじゃなくて仕切りらしきものがある。

→合格!

 

バスタブ、シャワートイレ設置

→合格

 

ある部屋は可動式パーテーションがあって用途に応じ変化させられる

→合格

 

よしよしかなりいいぞ。(^∇^)

幸先良いスタート。ここでもいいかな、なんてテンションに。

 

そのまま同敷地内の別の棟へ。

今度はめちゃめちゃ内装に気合が入っています。ギラギラじゃなくてきれいなんです。

床板も。

廊下の途中に収納がある構造もなかなか斬新でいいなーと思いました。

しかもキッチンもセミ・アイランド式のような感じ。

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*心の中で第1候補☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

それから訪れたのが、南丰城、尚嘉中心、金虹桥といったショッピングモールに囲まれ、それでいて閑静な敷地にあるやや古いマンション。

この広いバルコニー、よく手入れされている中庭。

ここも限りなく第1候補に近い。

 

これで午前が終わり、気分よく帰宅。

しかし、後の不動産屋からの連絡に凍り付く ( ̄□ ̄;)!!

 

1件目については、

「大家さんはどこの人ですか。」

「海外にいます。」

「うっ...。嫌な予感。」

「だから上海に住んでいる代理人との契約になります。」

これはいかん!一番やったらいかんやつだ。( ̄□ ̄;)

これをご覧の皆さん、こういうケースに注意ですよ。

本当に代理人とオーナーがつながっているのか。

そのオーナーと呼ばれる人物が本当にその物件を所有しているのか。

要調査!

 

2件目。

(バスタブがなかったので入れてくれなど細かい要求は先に告げてあった)

「オーナーは条件は呑む。OKだと言っていますが、来月でなく、今月20日からの契約にして欲しいということです。」

な、なにそれ。こっちもそうかもしれないけど、セコイ!いや、これは良しとしてもその後こういう考えの人だと何を言ってくるか分からん。

部屋は気に入ったけど、(@^^)/~~~

 

3件目。

「実は~...。申し上げにくいのですが、ここのオーナーは部屋を売りに出すことを考えているそうです。」

ああそうか。ってことは、こちらが退去の意思を表明しなくても内見の人がガンガン来る可能性があるな。

借家でも落ち着かない心理で暮らすのはね~。バイバイ、ショッピングモールに埋もれた華やかな暮らし。

 

ここで頑張ってくれたのが前に触れたお若いお兄ちゃん。

1件目の海外オーナーの物件。

「不動産の名義確認なら身分証等調査可能ですから調べてみます。」

よっしゃ、よくぞ言ってくれた。

契約のためだろうが何でもいい。とにかく果たしてほしい!

後に無事オーナーの身分証、登記証明のコピーが送られてきました。

 

今回の長き旅。

延べ16件の物件を見ました。決まるまではいろいろ心配もあるけど、物件を見る度、いちいちそこでの生活を思い描くのは楽しみでした。

というわけで、早速アリババで頼んだ段ボールにせっせと荷物を詰め始めようと思います。o(^▽^)o

 

全体を通じて得た教訓

➀少しでもお得にという考えは後回しにして、まず信頼できるメジャーな不動産業者へ行くこと

②契約形態もよく聞いておくこと

➂内見して気になった点は遠慮せずガンガン主張!

④深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ→(本来のニーチェ先生の意図に沿うか分からないが)こちらが物件を見るなら、大家もこちらを見定めている。こちらが焦るような状況なら貸しても焦っている(月頭引っ越し前提で、月末が近くなると借り手の時間が少なくなり焦るが、貸し手も空室は一文にもならないので焦る)

 

おまけ

ある日系の不動産屋のHPに載っていた事例。

居住者が退去を表明→大家が新入居者募集→内見希望発生

→現・居住者がそれを拒否→退去日までに新入居者が決まらず、大家は損害賠償として保証金からそれを差っ引く

もちろん法的には居住者は悪くありませんが、裁判を起こした場合、告訴側が勝訴で得られる金額とその損害賠償の額が釣り合わないためそれを躊躇するだろうと考え、大家は意地悪してくるらしいです。そこには「大家とは仲良く」という金言が書かれていました。

 

ここまでお読み頂きありがとうございました。

面白いかどうかは別にして、もしかするとあなたのお引っ越し時に役に立てる部分もあるかもしれません。

同様のケースに遭遇した時に少し思い出してくだされば是幸いです。