言葉の園のお菓子番 6 大切な場所
読了。「言葉の園のお菓子番」シリーズの第6弾である。主人公は、元・書店員の豊田一葉。無職になり、亡き祖母が参加していた連句の会「ひとつばたご」に参加するようになる。祖母が担っていた「お菓子番」を引き継ぎ、創作者としても成長していく。「ひとつばたご」から様々な縁がつながり、POPの製作、ブックカフェ勤務、そして文芸マーケットの参加と活動の場が広がっている。言葉の園のお菓子番 6 大切な場所 (著)ほしおさなえ言葉の園のお菓子番 大切な場所 (だいわ文庫)Amazon(アマゾン)一葉は、連句の大会をきっかけに他の連句会「きりん座」と交流を持つ。その「きりん座」のメンバー城崎大輔の同人誌を手伝うことになる。その同人誌は、坂の写真がテーマ。そこで、物語には様々な坂が登場する。4月に中島京子「坂の中のまち」を読んだ。タイトルに「坂」があるように、物語に坂は重要な役割を持っていた。そこに登場していた「坂」が本書にも…。「根津神社の南側には有名なS坂がある」(太字部分は本書からの引用)「根津神社の周辺には根津裏門坂や異人坂という名前の坂があり、根津神社から異人坂に行く途中には、お化け階段と呼ばれる階段坂もある」坂を巡って散歩するのも良いなあ。本書の魅力の一つとして、連句会の休憩時間に供されるお菓子がある。一葉が祖母のメモに従い準備するお菓子もあるが、他の参加者による菓子もある。メンバーが水戸の「亀じるし」の「みやびの梅」が印象に残っており、仕事の都合で茨城に行くので連句会に合わせて準備したいという。ほう…「亀じるし」と言えば、私も色々な菓子を求めたことがある。「みやびの梅」はまだ味わっていないなあ。また、その回の連句会の前にメンバーで「池上梅園」を巡り、本門寺の奥庭「松濤園」の前にある施設に入っているレストランで昼食をとるシーンがある。「すき焼き鍋」なんかも御膳に付いていて…来年の梅のシーズンにはこちらのレストランも良いかも…。***************************少し前に、南仏郷土料理「Nissa la Bella」で味わってきたもの。「アミューズ」自家製ピクルス前菜「タルト・ド・マントン」玉ねぎのタルト。玉ねぎの甘さが美味しい。メイン「帆立貝のプロヴァンス風ムニエル」帆立貝がふんわりと美味しい。黄色いお芋は「インカの目覚め」というじゃがいも。これも美味しい。デザート「トロペジェンヌ」サントロペ名物「トロペジェンヌ」をデザート用にアレンジしたものだそう。アニス風味のオレンジのコンポートが添えられており、生地がそのシロップでしとらせてある。ボリュームのあるお菓子。