ミロ展
東京都美術館に行ってきた。ミロ展である。初期から晩年までの各時代の作品が網羅されており、ミロの画風の変化に驚いた。気になった作品のメモ。第1章 若きミロ 芸術への決意「ノール=シュド」 1917年 油彩/カンヴァス 62×70cmアドリアン・マーグ・コレクション、サン=ポール・ド・ヴァンス静物画。テーブルの上の四角い鳥かごとその中の鳥、鉢植えの花、壺、本、ハサミ、果物などが細めの線で描かれており、中央に「NORD SUD」のプレートが置かれている。割とシックな色合い(ミロってこんな色も使うのね)で、ポストカードが欲しかったが…無かった。「ヤシの木のある家」 1918年 油彩/カンヴァス 65×73cm国立ソフィア王妃芸術センター、マドリード展覧会のチラシより。美容院で婦人誌を借りて読んでいたら、こちらの作品が掲載されており、本展覧会に行きたくなったのだ。思っていた以上に繊細な感じで、細い線で描かれている。ちょっと可愛い。第2章 モンロッチ-パリ 田園地帯から前衛の都へ「パストラル」 1923–24年 油彩、木炭/カンヴァス 60×92cm国立ソフィア王妃芸術センター、マドリード手前のポストカードが作品「パストラル」である。解説パネルに、細密描写から徐々に離れ、記号、象形文字をもとにした独自の絵画言語を使う表現への変化について書かれていた。描かれている動物…?ふと鍬形蕙斎の「略画式」に描かれた動物を連想。「絵画=詩(栗毛の彼女を愛する幸せ)」 1925年 油彩/カンヴァス 73×92cmジュアン・ミロ財団、バルセロナ(寄託)チラシに掲載されていたもの。これでは分かりにくいが、画面に文字が描かれている。解説パネルに「視覚に遊び」と書かれており、確かに軽やかな感じ。第3章 逃避と詩情 戦争の時代を背景にミロが戦禍を逃れて欧州を転々としながら描いた〈星座〉シリーズが3点展示されていた。この3点なのだが、暗い展示室に絵画と解説パネルにスポットが当てられて幻想的な雰囲気。その中で眺めると、とても心が動く。上はチラシ。左から、「明けの明星」 1940年 グワッシュ、油彩、パステル/紙 38×46cmジュアン・ミロ財団、バルセロナ「カタツムリの燐光の跡に導かれた夜の人物たち」 1940年水彩、グワッシュ/厚い水彩用網目紙 37.9×45.7cmフィラデルフィア美術館「女と鳥」 1940年 グワッシュ、油彩/紙 38×46cmナーマド・コレクション次の展示室に移動。こちらは一般的な展示室。「女、鳥、星」 1942年 パステル、鉛筆/フロック加工紙 108×72cmジュアン・ミロ財団、バルセロナ(寄託)茶色いフロック加工紙(短い繊維を植毛する加工のことらしい)に黄、ピンク、藤色、水色、青、黒のパステルでふんわりと色付けされている。優し気な色彩と茶色い紙がとても合っていた。これから先は2階展示室。写真撮影ができた。展示室入口にあった写真。ミロのアトリエか。広い!こんな雰囲気。立体の作品も。「鳥たちの目覚め I」 1965年 油彩/カンヴァス 195×50cmジュアン・ミロ財団、バルセロナ(寄託)「ダイヤモンドで飾られた草原に眠るヒナゲシの雌しべへと舞い戻った、金色の青に包まれたヒバリの翼」1967年 アクリル/カンヴァス 195×130cm ジュアン・ミロ財団、バルセロナ(寄託)ミロの作品名は長いものが多いように思う。解説パネルによると、こちらの作品名は俳句に通じるものだと書かれていた。ほう…。「ダイヤモンド」はどこに?「ひなげしの雄しべ」ってどれ?「金色の青に囲まれた雲雀の翼」は下部に描かれた黒い楕円なのか…と考えると時間が過ぎて行くのであった。「ふたつの惑星に追われる髪」 1968年 アクリル/カンヴァス 195×130cmジュアン・ミロ財団、バルセロナ(寄託)「月明かりで飛ぶ鳥」 1967年 油彩/カンヴァス 130×260cmナーマド・コレクション「太陽の前の人物」 1968年 アクリル/カンヴァス 174×260cmジュアン・ミロ財団、バルセロナ解説パネルによると、本作はアメリカの抽象表現主義の技法と同時に東洋的な感性とも結びついており、仙厓が丸、三角、四角で描いた作品とも関連があるとのことだ。ほう…。写真撮影コーナー。満足のうちに美術館を出て、「みはし」であんみつにしようか、「うさぎやCAFE」という選択も…と上野公園を歩いていたら…「新鶯亭」を発見。手前の幟には「おでん」だが、別の入り口付近には「だんご」の幟があるのだ。やっぱり、公園といえば団子だろう…などと思いながら足が勝手に動いていく。大正4年(1915)創業当時からのお品らしい。小豆、白あん、抹茶あんの「鶯だんご」とても柔らかくて美味しい~。こちらのお団子、「東京三大団子」のひとつらしい。日暮里の「羽二重団子」、向島の「言問団子」、そして上野の「鶯だんご」だそうだ。おお、制覇してしまった。公園内の桜はまだまだだったが、出口付近はこのような感じだった。それではお土産に「うさぎや」のどらやき。これが平日にも関わらず(だから?)けっこうな行列だった。購入のみなので列はさくさく進む。帰宅後、ゆっくりと味わった。ふわふわで美味しい~!