本日、府中市美術館に行ってきた。

 

 

「春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪」前期展示の2回目である。

先週とは違う同行者と、今回は公共交通機関を利用して参上。

 

府中市美術館へは、毎時0分と30分に発車の京王線府中駅から「ちゅうバス」が大変便利である。(ただし、こちらは3月31日まで)

 

今回は府中駅9時発の「ちゅうバス」を狙おう!としていたが予定より随分早く府中駅に到着し、8:47発の京王バス「武71」に乗れてしまったのだ!

こちらのバス停「天神町2丁目」からでも府中市美術館はすぐ。

なんと美術館に9時前に到着してしまった。

 

 

周囲に「それっぽい」方々はいらっしゃったものの、近くのベンチに座ったりして並んでおられず、我々が並び列の1番目となった!

 

前回は入口扉の「菊花子犬図」の装飾に全く気が付かなかった…。

 

 

入口ホールの風景。

 

 

同行者が数えたところ、9:40頃で約50人とのこと。

 

***メモ***

 

長沢蘆雪 「幽魂の図」 奈良県立美術館

 前回はその怖さについてメモしたが、今回は表装。

 ベージュ1色で表装されている。普通は上下、風袋と一文字、中廻しにそれぞれ違う裂が使われることが多いように思うが、こちらは一色。うむうむ。この表装のシンプルさも、描かれた幽霊の怖さを際立たせているのかも。

 

長沢蘆雪 「鯉図」 個人蔵

 墨の濃淡や滲みで表現された岩に一筋の水が流れ落ち、その水が落ちている池?川?湖?に鯉が描かれている。水がねっとりと重いように感じられる。

 岩に流れ落ちる水も、重みを感じる水中を泳ぐ鯉も不思議な感じである。

 こちらの表装が魅力的。中廻しが紺地に金で観世水(多分)が描かれた裂、上下がベージュ、風袋と一文字がベージュに金で模様が描かれている裂。

 

長沢蘆雪 「達磨図」 個人蔵

 大典顕常による賛は「何さとり巻てしまへば無一物」。

 解説パネルに「悟りを開いたという達磨だが、掛軸をくるくると巻いてしまえば、ほら何も無いじゃないか」という意味ではないかと書かれていた。

 これは深いよねえ…。

 そして、描かれた達磨が「ワルそう」な感じなのだ。何か悪いことを考えているような…。

 前回は「老子図」に描かれた黒牛で周を去る老子に(恐れ多くも)共感した私だったが、今回はこの「達磨図」に描かれたワルそうな達磨、そして賛に感じ入ってしまった。良いなあ。私もこんな顔ができるようになりたい。

 この大典顕常(梅荘顕常)は、伊藤若冲と親交があり、「乗興舟」で描かれた船旅で若冲と同行した禅僧だ。

 

長沢蘆雪 「花鳥図屛風」 株式会社千總ホールディングス

 前回訪れた時には、ここに描かれたイタチの可愛さに気づかなかった!

 また、2023年11月の大阪中之島美術館「生誕270年長沢芦雪」展で長沢芦雪・源琦の「朝顔に雀・隠元豆に四十雀図」で描かれた蘆雪の雀をゴツイ、角刈りの兄ちゃんぽいなあと思ったように、本作品の正面を向いた雀が、やっぱり角刈りの兄ちゃんぽい四角っぽさと生意気さがあるのだ。

 

今回は、「コレクション展」のメモを取る余裕があった。

 

正宗得三郎 「新緑の巴里」 キャンバス、油彩 大正4年(1915)

 大正時代に2度渡欧しておりマチスと親交があったそうだ。

 樹木の豊かな公園のメトロの入口が描かれ、入口から上がってくる人々、路を歩く人々なども描かれている。

 

森田恒友 「フランス風景」 キャンバス、油彩 大正4年(1915)頃

 大正時代に渡欧し、セザンヌに私淑し影響を受けているとのこと。確かにそんな感じである。セザンヌを感じるが、それをほっこり、優し気に温かくした感じかな。

 

海老原喜之助 「スキーヤー」 キャンバス、油彩 昭和5年(1930)

 大正時代に渡仏し10年間滞在したとのこと。描画用ナイフで描かれた作品。とても明るい感じの空、水色を入れて表現された雪山、描かれてそこで滑るスキーヤーたちが小さく描かれている。美しい。

 

福士朋子

「作業中」 色紙 平成26年(2014) 

 スチール製の脚立と黒い電源コードが描かれてる
「府中の森公園」 色紙 平成27年(2015) 

 鴨2羽、「池に入らないでください」の立て看板が描かれてる
「府中通信施設」色紙 平成27年(2015)

 灰色の円2つが並んで描かれ、その円の中に放射状の黒い線、そして円が描き入れられている…何だろう。(実は、最初にマンホール?と思ったが、アンテナ???)

「調布飛行場」 色紙 平成27年(2015)

 白い大きな建屋、左上の空に小さく飛行機が描かれている。

 

 よく見ると絵具で描かれているのではなく、色紙を切って貼って表現した作品である。

 「府中市美術館だより vol.63」によると「作業中」は2014年に福士朋子が府中市美術館で公開制作した作品で、描かれている脚立は美術館の備品だそう。このような背景を知るとより楽しく鑑賞できる!

 

お楽しみの体験コーナー。

 

 

やっぱりこの子犬たちが見えるように「菊まど」を開けてしまう。

 

 

今回の蘆雪の印は成功。押す場所を変えた。

 

なぞり描きの体験コーナーはお休みだった。

 

帰宅後、美術館webサイトを見ると、今後、体験は曜日が決められるようだ。

しかし、なぞり描きの蘆雪犬はWebサイトからダウンロードできるようになっている!よし、これで自宅で筆ペンで練習ができるぞ!

 

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12:10に、カフェ「府中乃森珈琲店」へ。
前回同様、機械で入店待ち「屋外席はなし店内席のみ希望」で申し込み、10組待ちだったような。今回は少し離れた椅子で待っていたので、呼出メールを設定。便利。

 

今回は窓際の席に案内された。桜がちらほら咲いている。

 

 

「焼き鯖寿司のプレート」が美味しかったので、再び。

 

 

焼き鯖寿司、トマトお浸し、南瓜巾着、焼卵、蓮根、紫キャベツ、芋と白みそポタージュ菊花のせ

 

そして…「蘆雪の甘味 わんプレート」 限定紅茶「グリフォンのお茶」

黒胡麻マーブルシフォンケーキ、甘酒豆乳ジェラート、桜クッキー

 

 

なんと!前回は売り切れだった「ろせつ犬プラチョコ」があったのだ!!!

 

 

可愛すぎないか…。

 

 

やっぱり、最後に残るよねえ…。

 

 

同行者の「抹茶のパンナコッタ」も美味しそうだった。

 

 

後期「無量寺の竜と虎を考える」にも訪れるつもりである。

とても楽しみ。