読了。

 本書の「はじめに」に、本書のテーマとして「すこやかに暮らして生きていくために、わたしがいま実践していること」とあった。

 

 小川奈緒氏の著作は、2020年に「直しながら住む家」を読んだ。これは、築35年の和風住宅を購入してリフォームして居住し、さらにリフォームをして理想の家にしていく過程を紹介したものである。

 

 次に、今年5月に「ただいま見直し中」を読んだ。生活や習慣の見直しについて書かれたものだ。

 

 2冊とも、「改善」について書かれていた。「改善」は、良い方に変化させることだろう。

 

 変化…。変化か~。

 

 私は、年を重ねるごと「変化」が億劫になりつつあるのを感じている。

 しかし、本書を読んで、「改善」していく努力をしないと心地良さ、気持ち良さ、快適さなどは得られないのだ、としみじみ感じたのである。

 

すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方  (著)小川奈緒

 

 著者の「面倒くさい」を乗り越える方法が4つ紹介されていたが、そのうちの2つが特に参考になった。(以下、太字部分は本書からの引用)

 

「体力・筋力をつける」

 疲れているときに「面倒くさい」という感情が生まれやすいそうだ。

 そうかも。

 それで、「疲れないようにする」ではなく、疲れないような体力や筋力をつけると考えるところが凄い、というか、流石。

 

「どちらが気持ちいいか、で決める」

 これは考え方のヒントだよなあと思った。

 暑いから冷房の効いた部屋から動きたくない→廊下は汚いまま→気持ち悪い→暑いけど掃除する→やっぱり気持ちいい、掃除してよかった…となるよなあ。

 

 この体力、筋力については、「いまのわたしにとって、細くあることより優先度が高いのは、筋肉があることです」と書かれていた。

 

 著者は毎日のヨガが習慣となっているそうだ。

 

 著者のお母様を見ていると「人はいくつになろうと向上心をもって体を鍛えれば、若々しくいられる」と教えられるそうだ。

 

 「年齢を重ねてからの筋肉は、自立の象徴のようにも思うのです」とも。

 

 そして、

筋肉だけは誰でも平等に、自分で鍛えないかぎりつくことはなく、放っておけば落ちていくもの。だから年齢を重ねても筋力がある人は、全員、必ず努力をしているはずなのです

 

 これは、そうだなあと思う。

 

 一時期、エクササイズを学んだり、トレーニングジムに行ったり、ウォーキングに精を出して、ずっと悩んでいた腰痛が飛躍的に良くなった。

 そのせいか、現在でもかつてのようなひどい腰痛を感じることはない。

 

 しかし、コロナ禍で運動の習慣が崩れ、現在に至っている。

 

 どんどん体力、筋力が落ちていると感じる今日この頃、再び、自分に合ったトレーニング方法を見つけなければと思う。

 

 そして、「気持ちいい」について。

 

感覚的に気持ちよくないものを一つ一つ取り除いていけば、おのずと生活は快適になって、生きやすくなる。その状態がデフォルトになると、違和感にも気づきやすくなり、家が整った状態をキープできる

 

 最初の「感覚的に気持ちよくないものを一つ一つ取り除いていけば」。

 そう、その地道さ、粘り強さが「気持ちいい」を作り出すのだ。ああ、面倒がらずに、私も一つ一つ進めていかなくては・・・・。

 

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8月下旬で遠くに店舗移転する割烹。

行けるうちに行きたいと本日、ランチを楽しんだ。

 

その中で、覚えておきたいものを記録。

 

カボチャの煮物。

 

 

大将曰く「家庭の味ですよ」。

いやいや、ほっくり感とねっとり感が絶妙。

 

 

本当に美味しい。

大将によると、加熱時間は長くないほうが良いらしい。

最後に何か調味料をお鍋に回しかけてたので、聞いてみると「みりん」。

最後にみりんをいれて仕上げるそうだ。ほー。

 

そして、こちら。何だろうと思っていたら、なんと「ニシン」。

 

 

これが、しっかり脂がのっていて、丸みのある味。

 

「ニシン」というと昆布巻きとか、煮物のイメージだったが、刺身にしても美味しいのか。刺身にして美味しいニシンだったのか。

 

そして、前回あまりに美味しかったので、今回も、とリクエストした「うざく」である。

 

 

前回とは少しアレンジが違っている。

やっぱり美味しい。

ウナギの皮がぱりっぱりしており、身はふんわり。

最後に土佐酢をかけたキュウリもさっぱりと美味しく、

混然一体ではなく、それぞれの個が独立しつつ相乗効果を生みだしているというか、何というか、とにかく美味しかった。