読了。
本書の厚さは、4㎝近くもある。
細めの辞書なみのボリュームで、これを持ち歩いて読むのはかなり重く、最初は自宅のみで読んでいたが、図書館の期限が迫ってきて、結局持ち歩いて読んだ。
鈍色幻視行 (著)恩田陸
本書の舞台は豪華客船。
主人公の小説家・蕗屋梢は、夫の雅春から誘われて、アジアのクルーズ旅行に参加する。
クルーズ旅行には、小説『夜果つるところ』の映画化に関係する雅春の親戚、知人などが参加するという。
主人公・蕗屋梢は、『夜果つるところ』について書こうと、クルーズ中に取材を行う。
私は、この『夜果つるところ』を昨年12月に読んでいる。
同時に図書館に予約したが、半年以上間隔があいてしまった。
が、先に『夜果つるところ』に読んでおいて良かったと思う。
『夜果つるところ』そのものより、作者の飯合梓について、本作品『鈍色幻視行』ではクローズアップされていたように思う。
語り手となる人々全てが、非常に個性的で、且つ語る内容も大変濃い。
一人、一人、主役になり物語が作れるのではないかと思うくらいの濃さである。
クルーズ旅行が終わるところで、物語も終わる。
私にとっては登場人物が多く、情報量が多かった。
もう一度読み直すと、より深く理解できるかも。
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田園都市線「あざみ野」にある、うつわの店「IZUMO[utsuwa] 」を訪れた。
「IZUMO」は2回目である。
今回は、「小関康子 個展 Sen」。
初日ではあるものの、午後3時過ぎくらいに到着。
朝から多くの方々がお越しになったようだ。
私が訪れた時は、ピークをかなり過ぎていたようで、
ゆっくりと作品を拝見し、小関康子氏からも作陶の様々なお話を伺い、さらに店主が仕覆を作られており(実はブログで作品を拝見していて知っていた)、そのお話までできて、大変素敵な時間だった。
その上、お抹茶とお菓子まで頂戴してしまって!
この平茶碗は小関康子氏の作品。
この平茶碗は白に線が入っており、これも素敵だが、小関氏の作品の色の微妙なうつろい加減が、私にとって大変魅力的なのだ。
小関氏の作品をオンラインショップで見かけたことはあるが、リアルに作品を見たのは今日が初めて。
いやー、良かった。ぐっと惹きつけられたのであった。