「サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品」展の後期展示に行ってきた。

 

 

後期のみの展示品にも撮影可のものがいくつかあったので、記録。

 

重要文化財 「南蛮屏風」 伝・狩野山楽 桃山時代 17世紀 六曲一双

 

(右隻)

 

日本の港に入港する南蛮船と上陸したカピタン(船長)、宣教師らを描いている。

この南蛮船に気になる場面が。

 

 

この左側の部分は見張り台?パンが手渡されている。

 

 

船首の高い部分にいる人に水?を渡している。

 

 

これは何だ?2人の人物が座っている下の部分は檻?

悪いことをした人が中に入れられているのかと思ったが、何だかノンビリとした雰囲気。テラスのような?中の人は昼寝をしているような。

 

(左隻)

 

 

異国のテラスに集うカピタンなどが描かれている。

 

 

解説パネル「学芸員のささやき」によると、ここに描かれている人物たちは、会議や儀式をしているなどとされていたが、近年、ボーリングの原型にあたる球技をしているのではないかと指摘されているそうだ。ふむ。

 

樹下麝香猫図屏風 伝・狩野雅楽助 室町時代 16世紀 六曲一隻

 

 

本来は右隻にあたる屏風があったそうだ。

その屏風は現在、米国ボストン美術館に所蔵されており、そこには雌の麝香猫が描かれているそう。

 

 

この雄の麝香猫の視線の先は、現在はボストンにある屏風の雌の麝香猫だそう。

ドラマチック。

 

「おようのあま絵巻 下巻」 二巻のうち (室町時代 16世紀)

 

 

前期展示は上巻、後期展示は下巻なのである。

 

 

 

この茶道具は上巻にも描かれていたような。

 

 

老法師がティーポットのようなものを持っていて、若い嫁を装った尼が平茶碗みたいなものを持っている。

 

 

私はこれが気になる。菓子皿?

 

 

「本字井桁縞模様革羽織」 江戸時代 18~19世紀

 

 

江戸時代の革羽織は防火服で広まっていき、やがて仕事着や防寒着としても使われたそうだ。現代のオシャレな革ジャンのようなアイテムか。

 

「白綸子地花束立涌模様打掛」 江戸時代 18世紀

 

 

「兎蒔絵茶箱」 江戸時代 17世紀

 

 

これは可愛い!野外での野点用なのではないかとのことだ。

 

 

他の面も見てみよう。

 

 

可愛い。

 

 

そして、こちらが正面。

 

 

「慳貪蓋(けんどんぶた)」という蓋らしい。

これは、襖のように上下の溝に蓋がはめ込まれている構造。

上部に金具が付いているので、その金具で止めるようになっているのだろう。