読了。

著者は、台湾在住の文筆家。

2016~2023年に書かれたエッセーが収録されている。

 

日台万華鏡 ー台湾と日本のあいだで考えた― (著)栖来ひかり

 

台湾といえば、新型コロナウィルスの対応の素晴らしさについて話題になった。

著者によると、「台湾の政治は明らかに国民を見ている。台湾の有権者がそれだけ厳しいからだ」。

台湾の人々は政治に関心が強く、2020年の総統選挙の投票率は75%だという。

なるほど…。

 

台湾竹工芸が日本の民芸運動に影響を与えた話も興味深かった。

 

なんと、先日訪れた河井寛次郎記念館に台湾の竹工芸があるそうだ。

河井寛次郎が娘のために制作を依頼した「母子椅子」や竹家具シリーズ。

 

母子椅子」は、ベビーチェアで、「幼児がつかまる前側の取っ手には輪切りの竹が通され、くるくると回したり動かしたりして遊びる仕掛けになっておる。成長に合わせて向きを変えればスツールとして使える」そうだ。

 

ふむ。次回訪れることがあったら、しっかり見てこよう。

 

河井寛次郎によると、京都に台湾から職人が招かれ、竹に関する技術提供をしていたらしい。

 

又、台湾の日本時代に、陳澄波という洋画家がおり、現在、再評価が進み、オークションでは大変な値段がついているそうだ。

 

その陳澄波についての歴史小説『陳澄波を探して 消された台湾画家の謎』(著:柯宗明)の翻訳を、著者は担当している。読みたいなとは思っていたが、ますます読みたくなった。

 

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一昨日から姉が上京し、三重県桑名の名物「安永餅(やすながもち)」をお土産にもらった。

 

 

江戸初期に創業し、参勤交代やお伊勢参りの際に広く食べられてきて、現在に至っている。

 

 

「生菓子ですから3日以内にお召しあがりください」とあり、ちょうど3日間毎日味わって、本日の消費期限に食べ終わった。

 

ふわふわで大変美味しかった。

細長く伸びた形状も食べやすく、江戸時代、旅の途中で味わった人々に思いを馳せたりしつつ…。

 

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本日、買い物にデパートに行って、久々にベトナムのサンドウィッチ「パインミー」を食べてきた。

 

 

いやあ、久しぶりの美味しさだと、ブログを検索してみると、2020年8月に食べている。3年半以上ぶりか。

 

 

ベトナムコーヒーも好きで、ああ、私は甘くて苦いものが好きなのかもと思いつつ味わった。