ちょっと前に読了。

公共交通機関を利用する時に読んでいた。

いやー、これは引き込まれてぐいぐい読んだ。

 

神と黒蟹県  (著)絲山明子

 

「黒蟹県」はもちろん架空の県である。

物語には、架空の土地、架空の植物、架空の食べ物…と様々な架空のものが登場し、各章の末に「黒蟹辞典」という形で説明がされている。一部実在のものも記載されている。

この架空のものが何とも魅力的なのである。

 

そして、「黒蟹県」は、私の出身地のような、所謂、地方の県なのである。

ああ、なんとなーく分かるなあ、こんなことありそうだなーと思うこともあり、更に楽しく読めた。

 

謎のファミリーレストランは、いったいどうなっているのか(読んだ人しか分からないと思うが…)、物語で謎解きがあるのかと思いきや…、「神」はどう思ったのか?!今一つ分からなかった。まあ、それで良いのだろうと思うが。

 

何と言っても、恐らく主人公の「神」がなんとも、愛らしく、ゆったりと、伸びやかでお茶目な感じで魅力的なのである。

 

他の登場人物も魅力的で、しみじみとしつつ読んだ。続編は無いだろうな。多分。残念だが。

 

*********************************

 

昨年、名古屋の「京菓子司 亀広良」の「和菓子屋のシュトーレン」を食べて、大変美味しかったので今年も求めた。

 

 

 

そして、今年は、富山県「五郎丸屋」の「和のシュトーレン」も求めた。

 

 

第4回シュトーレンコンテスト(2020年)グランプリ受賞とのこと。

 

 

左側の大きい2切れは「京菓子司 亀広良」。

「自家製蜜煮栗」がどどどんと真ん中に鎮座しているのだ。

「五郎丸屋」と比べて色も濃く、食べると濃厚で贅沢な感じ!

やっぱり美味しいなあ。

 

右側は「五郎丸屋」のもの。

パッケージに入っていた説明には「ゆず、大納言、イチジク、栗、胡桃、白ごま、きな粉。シナモン、カルダモン、ジンジャーなどのスパイスを利かせ香り高く仕上げました」とある。

うむ。うむ。食感は「亀広良」より軽やか、味も軽やか、ああ、こちらも魅力的。

来年食べたいと思うような美味しさ。

 

 

この2つ、全く違う味なので一緒に食べても、ペロリと食べられてしまう。

幸いにも(?)まだ残っているので、大事に食べていきたいと思う。