三井記念美術館に行ってきた。
本展覧会は、「ゆるくとぼけた味わいのある表現で描かれた絵画」を、「素朴絵」として紹介している。
上の看板に、『雲水托鉢図』(南天棒 筆 大正時代)が使われている。
このような「素朴絵」、「へそまがり日本芸術」展以来、大変気になるようになった。
うむ。南天棒・・・今後注目したい。
絵巻も展示されており、『つきしま絵巻』(室町時代・16世紀 日本民藝館)があった。
『かわいい絵巻』で紹介されており、大変気になっていた作品である。
私が密かに注目している、中村芳中の『千鳥図』(江戸時代・享和3年・1803年 個人蔵)も良かった。
他にも気になった絵画はあったが、立体での「素朴」表現にも惹かれた。
『阿弥陀如来坐像 伝熊野速玉神社伝来』(平安時代 個人蔵)
お顔が大変魅力に感じた。何だか、す・・・っと全身の力が抜けてきて、爽やかな気持ちになれる。
『狛犬(吽形)』(江戸時代・寛延4年・1751年 愛知県陶磁美術館)
陶製の狛犬である。もう・・・何とも言えない可愛さである。
そして、6月2日放送のNHK日曜美術館「微笑む仏~柳宗悦が見いだした木喰仏~」で、大変惹かれた木喰の彫った仏像も4躯展示されていた。ふっくらと温かいユーモアも感じられる仏像であった。
大満足の展覧会。
そして、大満足のミュージアムショップ。
南天棒の『雲水托鉢図』のポストカード、マスキングテープを購入。
ミュージアムショップの品揃えってどうしてこんなにオシャレなの?!と白檀の香りのハンドクリームまで購入してしまった。
なんと言っても、展覧会の図録が「攻めている」感じがしませんか?
右が図録の表紙である。
中身も攻めてる。
こんな雰囲気で、各展示物が紹介されている。
ふふ・・・。
そして、ミュージアムカフェで、限定の「ミルク金魚プリン」を味わった。
金魚が浮かんでいる。
そして、こちらの魅力は「三重テラス」が道を挟んで向かいにあることだ。
良いねえ。