その1 では、入室までの様子をくどくどと書いたため、肝心の「若冲展」の内容について書けなかった。・・・・ったく。
左は、オンラインチケットと交換でもらった正式のチケット。右は「若冲展」のチラシの裏。
このチラシの左側にある「動物綵絵 群鶏図」は、圧巻だった。どうやったらこのような構図を思いつくんだろう・・・・。
チラシの中央下にある丸く切り取られて紹介されている「花鳥版画 鸚鵡図」も素晴らしかった。このほかにも鳥をモチーフにした版画が数点展示されており、これが又又良かった。
1階の会場がホールのように使われており、正面に「釈迦三尊像」を配置し、左右に「動物綵絵」が展示されており、圧巻。
私がこの会場に入ったときは、まださほど人がおらず、入口に立ったときに、全ての作品を見渡すことができた。そのときの圧力というか、迫力というか・・・・作品が迫ってきたようだった。
思わず、「うわー」と口に出てしまったくらいだ。
これは、手持ちの「日経おとなのOFF」2016年1月号「2016年絶対に見逃せない美術展」特集に紹介されていた「動物綵絵」全30幅を紹介したページ。
黄色い四角で示した「紅葉小禽図」。画像では全く分からないと思うが、ここに描かれている紅葉の赤い色が、とっても冴え冴えしており、印象的だった。
左右に紹介されている「群魚図」、「貝甲図」も本物はもっと色が明るくキレイで躍動感がある。
このほか、「秋塘群雀図」の雀の様子、「池辺群虫図」のカエルも魅力的だったなー。
そして、この「動物綵絵」全て状態が非常に良い。200年以上経つものとは思えないような状態の良さ。それは、やっぱり宮内庁三の丸尚蔵館所蔵だから?
そして、これは1月に山種美術館 で購入したポストカードブック「ちいさな美術館 伊藤若冲」の表紙。(このときの山種美術館は、それほど混んでいなかったような・・・この「若冲展」の混雑はNHKスペシャルなどで紹介されたからだろうなあ・・・この番組、見損ねたのだ。うっ。後悔。)
この「鳥獣花木図屏風」は、凄かった。
1センチ平方のマス目に色を塗って描かれている。
マス目1つに一色ではなく、複雑に塗られているので、それが微妙な味わいになっている。
白い象が、怪しいやら、可愛いやら、とぼけているやら、様々な見方が出来て、それも楽しい。
かなり大きな屏風だった。
そして・・・・・
これも「日経おとなのOFF」2016年1月号、「菜蟲譜」を紹介した部分。
これは絵巻物で細長いケースに入れて展示されているため、混雑している時はかなり見にくいだろう。私は早く入室できたので、かなりゆっくり堪能でした。
実物は、もっともっと明るく、色がキレイである(言うまでもないが・・・)
もの凄く気に入って、時間をかけて観賞した。野菜と昆虫が描かれている。
このほか、とにかく、とにかく良かった。
図録、欲しいなあと思いつつ・・・現在品切れ中で、申し込むと後日、送料無料で届くとのことで、大変迷ったあげく、申込みの長い列を見て・・・止めた・・・・今は後悔している。
まあ、送料900円でインターネットからも購入できるので、暫く考えて欲しくなったら購入しよう。
というわけで、お土産無し。
どんどん人が増えて会場内も混雑を極めてきたので、後ろ髪を引かれつつも退出。
なんと、帰り際に見た「待ち時間」。
210分待ち。