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きみの靴の中の砂

このサイトは "Creative Writing" の個人的なワークショップです。テキストは過去に遡り、随時補筆・改訂を行うため、いずれも『未定稿』です。

(S/N 20251204-2 / Studio31, TOKYO)





 大恐慌、あるいは日清・日露の戦勝時代、はたまた敗戦後の貧しかった頃など、時代それぞれに特色があると料理・料理本も必然的に時代性を帯びる。昨今、国がひっくり返ることもないような時代が続くと食は贅沢と飽食へと向くが、それがコストの割りに美味いかというとあながちそんなこともない。


 ここで話題にしようとしている本『清貧の食卓』は、三十年ほど前に出た本だが、切り口が並々ならない  ——  豪奢な宴席を知り尽くした文豪、人気作家、名料理人たちが明かす素朴な手料理、おかずの魅力の数々。味わい深い『食の原点』がここに在る! 珠玉エッセイ40編。
 これは裏表紙。みなさま方、しっかり『清貧』を競ってらっしゃる。

 

 

(S/N 20251204 / Studio31, TOKYO)

 




 ロラン・バルトの『喪の日記』  ——  本書は、彼が母を失った翌日から二年間にわたり、三百枚あまりの情報カードに書き込まれた断片集である。欧米と日本の『母と息子』の関係の大きな差異が見える。民族性の違いだと片付けられるだろうか。


 バルトの二年という長きにわたる『喪』の悲しみは、日本人の死生観に照らし合わせ、どのように整理し、どのように受け止め、どのように理解すればいいだろう。


 

 

 

 

【The Walker Brothers - Make It Easy On Yourself】

 

 

(S/N 20251203 / Studio31, TOKYO)





 昨日、夕暮れに、牧神が鳴らすホーンパイプを聞いたかも知れない。



 

 夜半、風はどっちへ吹いた?

 

 

 

 


 

 毎年12月18日が来るとある人の命日なのを思い出す。その人の名は Kirsty MacColl (カースティ・マッコール)。英国人。苗字の頭にMacが付くところをみるとスコットランドから来た家系のようだ。

 

 世界的に有名な女性シンガー・ソングライターというと、古い洋楽好きならジャッキー・デシャノンやキャロル・キングあたりはすぐに名前が浮かぶはず。その彼女達の仲間にこのカースティ・マッコールも加えて欲しい。二十世紀後半の日本の洋楽ブームの中で、チープなくせにぼく達の記憶に残るバンドや歌手が五万といるのに、なぜ彼女だけがぼく達の記憶の皿からこぼれ落ちてしまったのか不思議。トレイシー・ウルマンが歌って大ヒットした “They Don't Know” の作曲者と言えば、思い出す人はいくらかいるかも知れないが....。

 

 二十世紀最後の年、彼女は四十一才、プレジャーボートで船遊びのさなか事故死ししてしまう。

 

 

 ロンドンの官庁街にSOHO SQUARE GARDENという庭園がある。東京でいえば日比谷公園か新宿御苑といったところだが違うのは、そんな都心でも沢山の住民がいて憩いの場になっている。

 

 彼女には “Soho Square” という彼女自身が作詞作曲し、自ら歌って英語圏で大ヒットした歌がある。もとは日本の歌かと思わせるような日本人好みのメロディー。歌詞は、完成度の高い叙情詩と言っていい。

 

 

 

 

 

【Kirsty MacColl - Soho Square】

 

 

(S/N 20251129-2 / Studio31, TOKYO)





 庭からイチ子さんの声  ——  南天の紅い実が大層美しく、まるで珊瑚の飾りのようだと言ってる。

 

 





【Rick Mathews - My Girl】

 

 

(S/N 20251128-2 / Studio31, TOKYO)

 

 

 

 

 コンビニの棚の『新発売』の赤いシールを見ると、モノに関係なくカゴに入れてしまうアタシ。他に黄色いパッケージにも目がない。だったらトラロープや警察の規制線も好きなのかというと、ダイスキ!

 

 

 

 

 

【Orleans - Still the One】