土曜日は移動火葬車にきてもらい、
白玉を火葬した。
死んだあとの体って不思議で、
白玉なんだけど、もう白玉じゃない。
抜け殻なんだなって思う。
それでも白玉をここまで生かしてくれた
大事な体に変わりはないけど。
固く冷たくなった体に顔を近づければ
白玉の匂いがまだ残っている。
本当にお別れだね。
お天気が微妙だったけど、
白玉が天に昇るまで車のそばで
1時間ほど見守っていた。
そういえば、ママさんを火葬した時も
こんな天気だった。
同じようにポツポツと雨が降ってた。
渋谷区は雷警報がでていた。
これから天気が崩れるらしい。
骨を拾って、手元に残すカプセルと
骨壷に丁寧にいれていく。
骨の中には、
1歳にならない白玉の命を救ってくれた
頚椎の金属ボルトが混じっていた。
レントゲンでしかみてこなったその金属片は、
黒く焦げていたけど
白玉の頭蓋骨の近くの骨にしっかりと
埋め込まれていた。
感謝の気持ちが、溢れてくる。
すべてがおわり、
小さな壺に収まった白玉を家に連れ帰ってたら、
すぐに天気がくずれ、雷雨になった。
こんな偶然にも
白玉の意思を感じてしまう。
生ぬるい土曜日の夕方。