Cotswolds(コッツウォルツ)地方は、イングランドで最も古い街並みが保存されている田舎だ。 ここに、家族で一泊二日の小旅行に出掛けた。 まずは、「Chipping Campden」(チッピング・カムデン)を経て、「Bourton-on-the-Water」(ボートン・オン・ザ・ウォーター)(写真下)を車で周る。 一つ一つの村は、本当に小さいので、気を付けていないとあっという間に通り過ぎてしまう。
コッツウォルツ地方は、イギリスが産業革命を迎えた19世紀に、石炭が採れなかったが為に、鉄道網が発達せず、それが故に都市化から無縁となり、苦難の道を歩んだらしい。 しかし、塞翁が馬というか、今や最も古い街並みが保存される地方としてイギリス人に愛され毎年多くの観光客が訪れる様になるのだから、何が幸いするのか本当に分からないものだ。
次は、大分南に下った村「Castle Combe」(キャッスル・クーム)を訪れた。17-18世紀の家並みがほぼそのまま保存され、現在も住まわれている美しい村だった。 この日は、これまで大雨だったが、「Castle Combe」に着いた頃には雨も上がり、写真の様な晴天となった。 下に続く写真四枚は、Castle Combe。 右下は、村の教会のステンドグラスを内部から写した写真(意外に美しく撮影出来て満足)。
一日目最後に訪れたのは、コッツウォルツ地方南部の都市、「Bath」(バース)。 ここは、お風呂(Bath)の語源となったとされる都市で、今から凡そ2000年前、帝政ローマ時代に帝国領地の温泉保養地として栄えていたとされ、発掘された当時の遺跡が「世界遺産」に指定されている歴史的な町だ(Bath中心部の写真:下三枚)。
復元されたローマ時代の風呂設備(Roman Bath) は、今博物館になっていて、見学する事が出来る。 家族四人で、£43したが、十分以上に見応えが有り、ここはお薦め。 薄緑色した温泉が現在も沸々と湧き出ていて、当時の面影が偲ばれる。 下の写真(3枚)がRoman Bath。 当時は、神殿も併設されて、智の神ミネルバを祀っていたらしく、温泉保養所に加えて宗教設備もあったそうなので、相当な賑わいだったことだろう。
Bathには、同じ源泉を使ったSpa施設もあるあらしいが、今回は時間の関係で残念ながらパスした。
二日目は、「Bath」の東にある村「Lacock」を散策してロンドンに戻ったが、その前に昼食を兼ねて寄ったのが、「Bath」の北約10KM程の田舎道にあるTeashop「Tallgate」。
ここは、会社の同僚から教えて貰った。 コッツウォルツ丘陵の中にあり、車にNaviが無ければ危うく通り過ぎそうなくらい風景にマッチしたTeashop(喫茶店)だ。 この日は平日の午後2時近かったが、店内はほぼ満席状態で、人気の程が窺えた。 写真左下は、店の駐車場から撮影した風景。
写真左下は、嫁さんが注文した、スコーンとホットチョコレート。 同右下は、私が頼んだ、Cottage Pie。 素朴な味でとても美味しく頂いた。 娘二人は、Shepherd Pieと、Macaroni Cheeseを注文し、何れも絶賛&完食だった。 店員さんの感じも良く、この店に来て良かった。 紹介してくれたMさん有り難う。