世界最古・最大の博物館、大英博物館を見学した。
イギリスが世界史的に覇権を握っていた時代に蒐集・寄贈された、歴史的に価値のある展示物がここには本当に沢山(約700万点と言われる)展示されているが、それらの紹介は他の皆さんのブログやHPにお任せすることにして、ここではジンジャー(赤髪)という愛称で呼ばれる一体のミイラに焦点を当て紹介したい。
彼が生きたのは今から遡ること約5400年前の古代エジプト。 埋葬後、熱砂で自然にミイラ化した姿で発見された。 赤髪(ジンジャー)に特徴があり、この愛称で呼ばれている。 彼の展示場所の周りには常に見学者の姿が絶えない人気者だ。 一緒に埋蔵された土器などの日用品もそのままの姿で展示されている。
ジンジャー君の足(写真右下)に注目頂きたい。 彼の土踏まずはきれいなアーチを描いている。 生前はナイル河流域をこの足(素足)で走りまわっていたのかも・・・なんて想像してしまう。
もう一点は、古代ローマ時代の重装歩兵の復元図(下)の絵。
同じく足元を見ると、当然ながら素足に革製と思われるサンダル型の靴を履いている。 古代ローマ市民はほぼ素足に近い装備で、カルタゴ・ハンニバル軍の敵兵と剣を交えて戦場を駆け回ったり、ガロア地方に遠征に行ったりしていたのだろうか。 などと想像を逞しくして思う。
大英博物館の展示物を見学しても、「走り」の視点から、「足」に目が行ってしまうランナー目線の自分に気づいて思わず苦笑いしてしまった。