グリニッジ標準時間 | (帰ってきた)ロンドンを走るオヤジのブログ!

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ご縁あり4.5年ぶりにイギリスに戻ってきました。ランを中心に気が向くまま、当地での生活を綴ります。

グリニッジ標準時間、グリニッジ子午線で有名な、旧王立グリニッジ天文台を訪ねた。天候は生憎雨。 下の写真は、同天文台から雨に煙るロンドン中心部を望む。


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旧王立天文台の正面玄関には、グリニッジ標準時間を示す24時間表示の時計(写真下)があった。


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天文台(入場料無料)に入り、正面玄関側に出ると、そこには、経度ゼロ(0時0分0秒)である本初子午線が刻まれていた。 子午線は、旧グリニッジ天文台本館の窓の中央線(写真左下)を通過するように設定され、これがグリニッジ標準時を決める基準となっている。 写真右下は、子午線(地面の赤い線)を北方向に望む。 


終盤とはいえ夏のホリデー・シーズンでもあり、この雨模様の平日でも各国からの観光客で結構賑わっている。 さすが、世界遺産だ。


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地面のプレートには、世界の主要首都の経度が刻まれている。 東京は、139°45′とある。 

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本初子午線がグリニッジ子午線とすることに決まったのは、1884年の国際子午線会議(@ワシントンDC)だったそうだ。  当時のイギリスは、ビクトリア女王時代。 世界に先駆けて産業革命を終え、繁栄の絶頂期を迎えていたので、標準時間を始め、度量衡といった世界的な秩序・決め事には、イギリスが相当影響力をもって自国標準を世界標準として決定できたのだろう。


グリニッジ標準時(GMT)は、地球の自転に基づく基準時刻だけど、地球の自転は少しばかり不規則で、また緩やかに減速しているので、今一つ正確性に欠けるらしい。 


この為、国際的な基準時刻は、1972年に原子時計で計測される世界協定時(UTC)に取って代わられており、お馴染みのGMTはその歴史的な役割を既に終えていたとは、自然科学系に弱い自分は(今日まで恥ずかしながら)知らなかった。


先日行った大英博物館もそうだけど、こういう歴史的な建物や記念館・博物館の多くが無料で見学出来るのは、物価高のイギリスにあってとても嬉しい事だ。 


旧天文台の近くには、国立海事博物館があり、「海」と「船」にまつわる展示物を見学(勿論、無料)できる。 こちらもお薦めだ。

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8/25走行距離 10KM、 8月累積走行距離 306KM。

ネス湖マラソンまで39日。