(帰ってきた)ロンドンを走るオヤジのブログ!

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ご縁あり4.5年ぶりにイギリスに戻ってきました。ランを中心に気が向くまま、当地での生活を綴ります。

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気が付いたら師走、今年も残すところ10日となりました。

というわけで、今年も回顧と展望をしておこう。

今年は、元旦のパリマラお手盛り10Kレース含めて、9レースを走った。去年が確か5つだったので、今年は忙しかった割にランも頑張ったね。

備忘を兼ねて記録を書いておくと:

 

1/1 元旦10Kお手盛り 44分28秒 6/?

1/12 Country to Capital (72.4km) 8時間5分3秒 216/570

2/3  London Winter 10K  45分43秒 1285/18506

2/17 Bramely 20 (32KM) 2時間52分54秒 193/633

4/14 Paris Marathon(フル) 3時間25分33秒 5872/49155

5/12 Gatwick Half (ハーフ) 1時間39分00秒 266/2349

8/3・4 Northdown Way 100 (Trail 160KM) 26時間42分46秒  96/188

9/7 Dingle Marathon (フル) 3時間47分33秒 124/606

10/20 Ultra Tour of Edinburgh (Trail 57KM) 6時間46分38秒 不明

 

練習も含めた年間走行距離は、まだ一年終わってないけれど、3200KMぐらいになるかな。

どのレースも思い出深いけれど、一番印象深かったのは、9月に走った「Dingle Marathon」だろう。

妖精の国アイルランドの南西の地、Dingleの町起点に半島沿いに海辺を走るコースは眺望が素晴らしかった。

 

百聞は一見に如かず。レース中に撮った写真をどうぞ。 この日は、ラッキーにも快晴に恵まれ、こんな綺麗な景色を楽しみながら海沿いのコースを走った。

 

アングルマラソン

 

Dingle Marathonは、「Ireland's most scenic marathon」(アイルランドで最も景色が美しいマラソン)と銘打っているが、実際に走ってみて、その看板に偽りなしだと思った。

 

 

コースの途中に十字架とキリスト像があった。

中世からアングロ・ノルマン人に征服され長らくイングランドの植民地とされたアイルランドは、歴史の荒波に翻弄された歴史を持つ。アイルランドはカソリックの国、イングランドの支配下にあった時代、カソリック信徒のアイルランド人は迫害され土地を奪われ、イングランドの植民地主に仕える小作農に身を落とし、19世紀半ばのポテト飢饉では、大量の餓死者を出し、活路を求めてアメリカに多くの同胞が移民をするなど塗炭の苦しみを味わった。 アイルランドの人たちが、ラグビーなどでイングランドと一戦を交える際に見せる負けじ魂は両国が歩んできた歴史を考えるとよく理解できるような気がする。

 

 

さて、Halfを過ぎるとコースは折り返し内陸部を走る。 後半は坂道が多くて、足に蓄積した疲労が限界に達して、30KM過ぎて脹脛を激しく攣った。 歩きを走りを交互に繰り返し、ゴールに向かう。 いや、後半は辛かったなぁ。でも、追い抜いていくランナー達に「お前、大丈夫か?」と何度かを声を掛けて貰ったり、ゼリーを恵んで貰ったりとアイルランド人ランナーの優しさに触れる嬉しい出来事もあった。

 

 

 

そんな、こんなで山あり谷ありの「Dingle Marathon」レースだったが、なんとか4時間以内でゴールすることができた。

 

 

レースの前後で二泊お世話になったDingleのB&Bの部屋からの風景。 牧歌的な景色に癒された。長女曰く「ジブリの世界みたい」だって。ロンドンからは決して交通至便という訳じゃないけれど、わざわざDingleまで来て走る価値はある、と思いました。

 

 

さて、あと11回寝れば来年。 来年の展望(大袈裟やね)ですが、8月末のCCCの抽選に当たればこれをメインイベントにしようかな。もし、走れたら、ひとつの区切り、卒業レースとして走りたい。 Let's keep fingers crossed!

 

来年が、皆様にとり Happy running year でありますように。

 

では、また。

 

 

 

クリスマスも終わり、2018年もいよいよ年の瀬。

備忘も兼ねて、今年のRunningの記録と来年の展望を手短に。

 

今年は、以下の通り四つのレースに出走した。

1月13日(日) Country to Capital Ultra (72KM) Time 7:16, Position 75/306

2月11日(日)Bramely 20 (32KM) Time 2:44:25, Position 303/684

4月8日(日) Paris Marathon (Full) Time 3:29:46, Position 4973/42525

9月30日(日)Earling Half (Half) Time 1:42:22, Position 908/3491

 

今年の出走レースは、数こそ少なかったけれど、レース以外で、パリマラの仲間が企画した面白いランに呼んで頂いて色んな場所を走ることが出来た。

 

その一つが、8月(11-12日)のACCC(Ahiru CCC)。 これは、Courmayeur(イタリア)から、スイスのLa Fouly、Chanpex-Laxを経てChamonix(フランス)に至るCCCのコース(101KM)をお手盛りで回る企画だった。

 

天候に恵まれ、素晴らしいモンブランの山々の眺望を楽しんで五年ぶりのUTMB/CCCのトレイルをパリマラの仲間達と気持ちよく走ることができた。 記念にその時の写真をUPしておこう。

 

Courmayeurを昼過ぎにHさんと二人で出発。

 

 

Chamonixから10KM程の距離にある最初のピーク te de La Tronche (2581M)を目指す。Courmayeurの標高は1200Mなので、te de La Troncheまでの平均勾配は13%もあり、予想した以上にキツかった。CCCを走った2011年は悪天候でコースが変更されて、te de La Troncheが端折られていたのは本当にラッキーだったのかもしれない。

 

 

Hさんとヒイヒイ言いつつやっとte de La Troncheに到着。峠には白いワンちゃんが絶景を背景に優雅そうに寛いでいた。その絵姿に犬好きの私は暫し癒されて、次はRefuge Bertone目指して下りにとりかかる。

 

 

Refuge Bertoneで、後発のパリマの仲間3名(Fさん、Aさん、Yさん)と合流し、Chamonix目指して出発した。

 

 

Grand Col Ferretを過ぎた辺りで日没を迎えた。 快速のAさんと、Fさんのお陰で、La Foulyのピザ屋で遅めの夕食にありつけ、腹ごしらえをして道を急いだ(Aさん、Fさん有難う!)。

 

 

結局、ACCCはVallorcine(83KM)で、帰りのフライト時間もあり、打ち止めとし、Chamonixまで電車で移動して、帰路についたが、いろんなハプニングもあり忘れえぬ思いでのRunとなった。 今年、再びCCCのコースを辿り、再びレースで走ってみたいと思った。 これを実現するには、まず来年一年を掛けて、2レースを走って合計8ポイントを稼がないと、Courmayeurのスタートラインに立てない。 というわけで、来年の展望としては、これを目標としよう。

 

 

最後になりましたが、来年が皆さんにとり Happy running year!になりますように。

 

(終)

来年1月に開催される「The Spine Race」(https://thespinerace.com/)に出走するパリマラの仲間に誘って頂き、10月27-28日の週末に一部区間を試走した。

 

今回試走したのは、Pennine Wayという National Footpashに沿ってYorkshire州のHorton in Ribblesdale からMiddleton in Teesdale の約80KMの区間。

 

Horton in Ribblesdalのパブで腹ごしらえをして午後一時半頃出発。 気温は寒いが、天気は上々だった。

 

 

スタートして暫く歩くと、羊の群れに遭遇した。 Yorkshireは、産業革命を経て、世界の毛織物工業の中心地になった歴史がある。 写真の羊さんたちは、のんびりした風情で、こちらを不思議そうに眺めていた。

 

 

今回の試走は、全行程「歩き」。 レース本番は、バーナーや寝袋、テントに食料を持参しての出走になるらしく、相当な荷重を考えると歩いて踏破するのが精一杯なんだそうな。

 

 

夜間歩行の時間帯に、標高600M前後のピークを幾つか越えたが、強風と吹雪やみぞれ混じりの雨で歩行に難儀した。 Tarn Hillにある全英で一番高い場所にあるPubを深夜02:00頃通過した際に、たまたまハロウィンで閉店したばかりで、店内に入れてくれて暖かいコーヒーを出して頂く幸運に巡り合い、一同感謝感激した。

 

夜通し歩き続け、日曜の朝が来た。 今日も天気は上々。 さらに、北の空に綺麗な虹も現れた。二度目のラッキー。 

 

 

最終目的地のMiddleton in Teesdale(写真↓)には、二日目の朝10時過ぎに到着。

出発してから20時間+。 寒さもあり、結構タフな80KMだったが、途中思わぬ僥倖にも巡り合うこともあり、楽しい遠足となった。

 

 

でも、今回の試走区間は、レース全体距離(426KM)の僅か5分の一足らずというから、驚いた。この超長距離に厳寒期の一月開催ということも相まって「The Spine Race」の過酷さが容易に想像できる。

 

世の中には凄いレースがあるもんだね。 

 

(終)