06.July 今日のお花 | イギリス時間~花と緑とおいしいキッチン~

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イギリスでフローリストを楽しんでいるアラフィフ日記です

お父さんお母さん、今日は娘っちはピアノの試験でした!

 

今週は学校では、各科目の学年末試験でお勉強も頑張っていた娘っち。

 

それに加えて、今日はピアノの試験だったので、大忙しの1週間でした。

 

私は仕事だったので、お昼に車で一時間ほどの場所で行われたピアノの試験の後は、夕方、娘っちはお友達と「手づくりソープコース」に参加する予定もあって、待ち合わせの時間までぶうと二人で4時間近くもの長い間、買い物と、豪勢なちょっと遅いランチを楽しんだようです。ぶうからのご褒美でした♪

 

ぶうも娘っちと二人で楽しかったようですラブ

 

こちら、私の作った品々の一部。

 

 

 

 

アレンジメントは30ポンドと(6000円)かなり低予算にもかかわらず、白系でバラをいれてほしいということで、小花をメインにかわいらしく仕上げました。

 

日本円で6000円となると結構な金額に思えますが、お花の世界では、30ポンドではブーケにしてもアレンジメントにしてもかなり厳しい金額です。

 

私の働いているローカルのお店でも、最低価格は37ポンドのブーケから。

 

でもそれはびっくりするほど小さいものです。 

 

 

こちらは、100ポンド(2万ちょっと)のブーケ。

 

 

 

 

ローズリリーをたくさんアレンジしました。

 

 

普通のゆりより、ローズリリーのほうが大好きです。

 

花粉もないし♪

 

現在、オーナーのジョアンナさんは、ジャスミンちゃんのかわりを探していますが、かなり難航しています。

 

私も何人か面接にきた人とお会いしましたが、なんにせよ、いくらお花が早く作れても人柄がジョアンナさんとあわないともちろんダメ。

 

いくら人柄がよくても、作品を作るスピードが遅いのでは話にもならない。

 

もちろん、どの方も、私が受けたのと全く同じちょっとした算数のテストや筆記関係のテストも受けています。

 

昨日面接にきた人は、お歳は40代後半でしょうか。

 

イギリス人で、最近、フローリストのカレッジ卒業予定で、就職先を探しているそう。

 

感じはよい方でしたが、ブーケを作るのに1時間かかってて、さすがにふたつ目の実技のアレンジメントをつくるチャンスをあたえられることなく、ジョアンナさんから「No」とその場で宣告されてましたが、仕方ない💦

 

ジョアンナさんに、

 

「インタビューするのは好き?」

 

と聞いたら、

 

「会った瞬間の印象でなんとなくわかるから、第一印象がいまいちだと、その後面談、試験と面倒になるわ。だって、採用する気も最初からないのに・・・」

 

とおっしゃったので、

 

「おーっ!じゃあ、私と面接したときは最初から好印象だった?!」

 

と冗談こめてきいたら、

 

「もちろんよ!」

 

と即答したので、なぜかと聞いたら、、、

 

「あなたは、別室で待っていたにもかかわらず、私たち(当時はご夫妻で面談してもらった)が行くまで、ずっと立ったままだったでしょ?その上、お辞儀までして、とってもまじめで丁寧だと思ったわ。」

 

と。

 

思い出せば、確かにそうかも。

 

というか、面接の基本でもありますが。

 

でも立ったままだったのは、実は、お店に並んでいた配達用のお花を一つ一つチェックしていたのが主な理由でした。

 

面接の後の実技ではブーケとアレンジメントを作る予定だったので、その際に、お店のみんなが作るようなスタイルのブーケを作ろうと思って、チェックしていたのです。

 

お店によってスタイルがちがうので、よいフローリストはそのスタイルに合わせる必要があります。

 

どんなに素敵なものが作れても、お店が必要とするものでなければ意味がないのです。

 

お店で働く以上、謙虚な姿勢でなくてはなりません。たとえ自分のほうが美しくできると思っても。

 

 

と、そんな話をジョアンナさんとしました。

 

かくいう私も、昔、フローリストの面接の際にブーケを作ったのですが、自分のスタイルを作ったのです。

 

そしたら、それをみたお店のマネージャーさんが、

 

「あなたが作ったのはとっても素敵だけど、こんなブーケはここのお店ではなかなか売れないのよ。」

 

と言われたことがあるのです。

 

当時、それでも無事そのマネージャーさんに採用してもらったんですけど、私より若い女性でしたが、もともとロンドンの大手のフローリストで働いたこともあって、バッキンガム宮殿の中のお花も作ったことがあるような人で、いろいろ教えてもらいました。

 

「面接の際には、お店のスタイルに合わせた作品を作る」

 

そのことも彼女に教わって、今も彼女の言葉を大事にしてます。

 

残念ながらもうやりとりしてないんですが、今も元気なのかしらとふとおもったります。

 

私が勉強したカレッジの先生も当時まだ20代で若いのに本当に素敵な先生でしたし、彼女からのアドバイスは今も日々思い出しながらお店で作品を作っているので、お花の世界でもよい出会いに恵まれていたとつくづく感謝に思います。

 

「豊かな人生」というのは、よい出会いの数とも比例する気がします。

 

お父さんお母さん、ブログをご覧の皆さんもよい週末を