金曜日から土曜日にかけて、恒例の東京トリップへ出かけてまいりました 今回は新しい出会いがあり、と~っても楽しかったです
他には、渋谷の「ドゥ マゴ パリ
」へも立ち寄り、かの有名な「タルトタタン」を食しました。Bunkamuraでは東京新聞・Bunkamura主催の「ロートレックコネクション展
」を鑑賞。初めて表参道の「ピエールエルメ サロン・ド・テ
」でマカロンとカフェを頂き、ABC青山ブックセンターで書籍を大量買いしました。池袋でも用事を済ませる。宿泊先は、赤坂見附の「赤坂エクセルホテル東急
」。改装ルームの内装がブラウン系で統一されていて、とても落ち着くのです。ダブルベッドはシモンズ社製で快適です
詳細はまた後日UPすると致しまして、帰りの新幹線車内で読んだら面白かった「WEDGE」の記事をご紹介したいと思います。
スウェーデン企業の強さはどこに?
ファッション性と手ごろな値段が不況の日本に浸透
H&Mは、08年の銀座を皮切りに旗艦店となる渋谷店へ出店。今年11年に新宿、来春には大阪の心斎橋に進出予定。売上高は2店舗で約52億円と順調に上がっている。
イケアは、06年4月に日本進出。1店舗あたりの売上高が100億円超の規模は、大塚家具、ニトリをはるかに上回る金額。
徹底したローコスト物流戦略とITの駆使が共通項
米、英、仏などの流通外資に共通するのは、自国マーケットが巨大であるため、進出国の綿密なマーケットリサーチを怠るケースが多く、自社オペレーションを押し付ける傾向が強い、とディマンドワークス(東京都港区)社の齋藤社長は指摘する。その点、スウェーデン出身の両社は「相手国に合わせた最大公約数的なオペレーション」という特徴だという。
両社に共通するのは、SPA(製造小売業)でありながら自前の工場を持たないファブレス企業であるということ。ローコストを実現するためにH&Mは世界約20ヶ国で生産拠点を持ち、協力工場(サプライヤー)は約800社。イケアも世界50ヶ国で1250の協力工場を持ち、最適生産を実現する。
ファッション性を全面に押し出す両社は、デザイナーをスウェーデン本部に抱え、商品企画からデザイン、各国に散らばる生産工場への振り分け、物流の手配などを一手に担う。
両社ともに各国の現地法人は、店舗間での商品の受発注や売れ筋商品の追加オーダーなどファッション鮮度を保つオペレーションを担い、ITを駆使して消費者の趣向変化やニーズを絶えずスウェーデン本部に情報提供する。
興味深いのは、両社のリサーチ手法。イケアは年間を通して、部署を問わず個別の消費者宅を訪問して、ホームファッションの使い勝手や将来のニーズを吸い上げ、本国の商品開発につなげる。一方のH&Mもスウェーデン本部内に抱える約100名のデザイナーを中心に『インスピレーション・トリップ』と称した、ストリート・ウォッチ、ピープルズ・ウォッチをワールドワイドで絶えず実施し、商品企画やデザインの鮮度を保つ努力をしている。
しかし両社に共通した最大の特徴は、その大量なアイテムをワールドワイドで、しかもローコストで世界に供給するその物流システムだろう。イケアは25ヘクタール規模の自前物流センターを愛知県弥富市に所有して、関西圏と関東圏をカバー。複数の海運業者を駆使して、物流費の削減などコスト削減を積み上げている。「イケアのデザイナーは、わが社の特徴であるフラットパックが40フィートコンテナに幾つ積めるかを考えなければ、デザインできない」というほど、商品開発と物流がリンクしているのだ。
かたやH&M。「H&Mが00年に米国進出を果たすと同時に、物流システムを一手に担ったのが、中国資本の海運企業OOCL(世界10位前後)。コスト的には、通常委託の3分の1程度だろう」。H&Mから物流の業務委託を受けたOOCLは、主要拠点で生産された商品を上海の保税区に集約。そこで、袋詰め、値札付け、検針といった物流加工を施すというもの。日本向けのコンテナは、神奈川県の「ロジポート川崎」に集約。ここで微調整をし、各店舗に配送するという。
一説に日本に1年先駆けたH&Mの中国進出は、この物流システムが前提であったとされ、「まず物流インフラの構築を前提に、出店計画を立てる」(イケア)と共通する。
H&M、イケアの両社ともにグローバル調達や国際ハブ物流によるコストマネジメントに長けており、特にH&Mは粗利率59%(08年度)、営業利益率22%(同)と日本勢を大きく上回る経営効率だ。
互いの利益を重視し対話を尊重するスウェーデンの気風
「人口が900万人という自国のマーケットの小ささゆえに、世界市場を見据えるグローバル・シンキングという考え方が生まれた」。スウェーデン大使館のハンス氏は、小国でありながら世界と勝負するワールドワイド企業が自国に多い理由をこう解説する。
ハンス氏が「スウェーデン企業が生み出すサービスの80%以上がワールドワイドで供給されている」というように、通信機器メーカーのエリクソンをはじめ、白モノ家電メーカーのエレクトロラックス、飲料用紙容器のテトラパックなど世界企業が数多い。
しかもインターネット電話「スカイプ」の技術がスウェーデンから生まれるなど、ブロードバンド環境は世界有数。特にインタラクティブなネットシステム構築には定評があり、イケアも導入するCSO(カスタマー・サービス・オプティマイゼーション)というネットサービスは、画面上に登場するアバター(分身キャラクター)とのチャット会話を通じて、サービスの不具合や利用者の欲しい情報を吸い上げ、情報提供する手法で、問い合わせのオペレーション業務を簡素化するほど、コスト削減とともにサービス向上に役立てている。このシステムはスウェーデン税務署や社会保険庁が導入済みで、「今後は音声会話によるサービスも予定」(CSOの日本代理店・インターワーク・松井社長)という。
「スウェーデンという国は一人当たりの占有面積が広いため、フラットな人間関係で、人と人とのコミュニケーションを重視するため、繋がる手段として携帯電話やネット環境の整備が早かった」。前出のハンス氏の分析である。
H&Mやイケアと取引のある日本企業曰く、「米国や欧州の大国と違って長期の視点を重視し、徹底した議論の末に出した結論には下手な駆け引きをしない。長期の信頼関係が築ける」という評価だ。
一方で、「地方進出など販売拠点が増えれば、今の物流システムでは限界がくるのでは」「品質に厳しい日本人には、ベストクオリティとは言えない」など両社に厳しい声があるのは事実だ。
遠い北欧から進出してきたH&Mとイケア、両社が日本に一層定着していくのか。厳しい経済環境で生まれた徒花で終わるのか。今しばらくは、その動向に注目が集まる。
いやあ~、益々北欧から目が離せません。社会福祉の観点からビジネスまで、日本のような小国は将来的には見習うべき点が多々あるのかもしれません。大国アメリカばかりを追いかけてきた時代には、そろそろ終止符を打たざるを得ない状況に追い込まれてきたのでしょうか。あー、大変、大変だ
それにしても、あまり目立たないこういった機内誌や車内誌?ですが、その存在がなんともせつなく感じてしまいます。
今日はこの面白い記事のおかげで、無料でありがたく大切にお持ち帰りさせて頂きました。普通にキオスクで販売しているみたいなのですが、定価は400円だそうです。