仕事帰りに名古屋駅に立ち寄る。お昼ご飯タイムが15分しかなく、とても疲れていたので、マリオットでケーキセットを食す ピアノの生演奏を聴いてひとり静かにしていたら、どんどん元気になれました。ホテルのラウンジが心地よいと感じる程、年齢を重ねてしまったのかなあ~
そして、髙島屋の上にある三省堂書店へ 隅っこに「ターシャ・チューダーのコーナー」があり、思わずパラパラとめくって立ち読み。昨年92歳で亡くなってしまわれましたね。とても残念です。
4~5年前でしょうか。実家に帰省した際、父親が黙ってじーっとじーっと観ていたNHKのBS番組。何だろう、と気になって私もしばらく観てみたら、美しい広大な庭に花が咲き誇り…… 老婆が何やら作業をしている。一貫して音声がありません。ほぼ映像だけの番組と言っても過言ではなく。それが、かのターシャ・チューダーの庭だと後で知りました。あまりに感動的で、どんどん引き込まれ、見入ってしまったことを覚えています。慌てて書店へダッシュし、ターチャ・チューダー本を買いました。
今では本棚にしまったまま。帰宅後、読み返してみて静かなる感動を味わいました
私が持っているのは、写真の3冊のみ
『思うとおりに歩めばいいのよ』
『楽しみは創り出せるものよ』
『今がいちばんいい時よ』
どのページを開いても、素敵な写真と言葉が溢れています。今日心にひっかかった言葉を記録しておきます。『今がいちばんいい時よ』より。この時、ターシャは89歳。
体力の衰えは、確かにあります。特に、何かを持ち上げる力が弱くなったと思います。水の入ったバケツなど、昔の二倍も重く感じます。庭も規模を縮小し、山羊も手放しました。でも、わたしには別の計画があるの。バラの専門家になることは、そのひとつです!
これまでの人生は無駄だったなんて、どうして思う必要があるでしょう。そう思う人がいたら、残りの人生を、これまでの分まで楽しんで、と言いたいわ。
暴力がはびこり、人を人と思わないことがあまりにも多い世の中での子育ては、大変だと思います。わたしが子ども達に教えたことは ― 礼儀正しくすること、騒がしくしないこと、大人の言うことを聞くこと、手伝いをすること、やりたいことを自分で見つけること、自然を愛し、自然を敬い、動物をかわいがることなどです。本の読み聞かせもよくしました。
私は、社会通念より自分の価値観に従って生きるほうを選びました。だから、おもしろくて充実した人生を歩んできたのだと思います。
お祈りはしません。子どもたちにも、お祈りをしなさいと教えたことはありません。昔から「天は自ら助くる者を助く」と言います。努力とやる気があれば、奇跡も起こせると信じています。
わたしは、ロマンチストなの。この性格は、現実的なわたしと矛盾することもあるけど、これまで何とか折り合いをつけてきたわ。ロマンチストは、心が自由で、何事も最大限に楽しめるの。ロマンチストになることは、人生を楽しむ現実的な方法と言えるかもしれないわね。
わたしにとって、人生でいちばん大切なことは、心の充足です。与えられた運命、自分が置かれた環境に満足して生きることです。
わたしは89歳になりますが、やりたいこと、学びたいことが、まだたくさんあります。長生きして、生きる喜びを満喫するつもりよ。生きているって、すばらしいと思いませんか。
ちなみに、今日のケーキは初めてお目見えしました ヘーゼルナッツ味、最高
ピアノの生演奏が聴けて大満足
いやな疲れが吹き飛びました