『ドリアン・グレイの肖像』 オスカー・ワイルド著 | 読書至上主義

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毎日1冊は本を買ってしまうワタクシの雑感です。

ちょっと自己啓発本を読み過ぎて、書店で見ると吐き気がしてきたので本来大好きな文学へ今週は移行したいと思います。

ポジティブな言葉にうんざりなのだ~。

もっと毒を持って悪党になりたいメラメラ


私の愛読書『ドリアン・グレイの肖像』は、アフォリズムで一杯。魅力的なんです。

以下、オスカー・ワイルドの名セリフを引用します。


「永遠! 恐ろしいことばだ。それを聞くとずっとする。女が好んで用いたがることばだ。女ときたら、ロマンスというロマンスを永びかせようとして、結局は台無しにしてしまう。…」


「…ぼくの到達した結論は、この世にはふた種類の女しかいないということだ。つまり、見栄えのしない女と派手な女だ。見栄えのしない女はなかなか役にたつ ―もし尊敬すべき人物だという評判をたてられたかったら、見栄えのしない女を夕食に連れてゆけばいいのだ。…」


「ねえ、きみ、生涯でいちどしか恋をしない人間こそが浅薄なのだ。…」


「…芸術家で人間的に面白いのは、芸術家として駄目なやつだ。立派な芸術家は作品のうちのみ存在していて、人間としてはつまらないものなんだ。…」


「ぼくはいかなることに関しても、賛成、不賛成はきめない主義だ。人生にたいしてそういうはっきりとした態度を執るのはばかげている。自分の道徳的偏見を吹聴するためにこの世に送られてきたわけでもあるまいし。…」


「…結婚の欠点は、じつは、結婚によって人間が利己的でなくなることだ。だいたい利己的でない人間は無味乾燥で個性に乏しい。…」


「だれでも他人のことをよく思いたがるのは、じつは、自分のことが心配だからだ。楽天主義の根底にあるものは単なる恐怖心だ。…」


ああ、なんて素敵でしょう。毒だわ、毒!!


健康な肉体を持つ者は毒なる精神を持てます。村上春樹は、だからマラソンをすると言っています。

その一方で、肉体が弱ると、善良になっていきます。

私はそれが嫌です。


いつまでも、不良でいたいと思う今日でした。それは、自己啓発本を読み過ぎた反動でしょう。うふふキスマーク